伊勢志摩に行くなら九月

５月の連休に広島・尾道、呉と旅して以来、
すっかり「泊りがけのドライブ旅」の魅力に
とりつかれてしまった。
見知らぬ土地や道を愛車で走りぬける
旅は、この上ない解放感と脳への刺激を
与えてくれる。
腐りきった脳みそに、刺激と滋養の
シャワーを浴びせてくるようだ。

次はどこに行こう。サミット会場に伊勢志摩
が決まると、「ほう、そんなに風光明媚な
ところだったのか」と目の覚める思いがし、
計画を練り始めた。ねらいは盆休み。
が、お盆は法事についやされ、時期を
ずらした。満を持しての９月である。

さて、今回の旅には目的がある。
・伊勢神宮に参拝する。
・伊勢志摩スカイラインを征する。
・あわびを食べる。
以上の３つである。

07:30 和歌山発。すっかりなじみの京名和道。
09:15 奈良・吉野の水くみ場で給水。自分的
ランドマーク。ロード乗りの男と話しこ
　　　む。ここで他人と話しこむ妙な癖があ
　　　る。（前回「吉野紀行」参照）
10:00 東吉野村。怖いくらいに山深い集落。
10:25 高見峠（トンネル）通過。三重県
11:00 「道の駅 飯高」ワンコイン定食。野菜
　　　　カレー、コーヒーつき。500円。
12:10 勢和多気IC。伊勢道は車すくなく快適。
12:30 伊勢神宮着。駐車場が2時間待ちとか
　　　おかしなことになってる。が、なんとか
駐車場を確保。



広くて落ち着いた雰囲気の内苑。


至るところに巨木が。神々の領域に近づき
つつあることを示しているよう。


正宮。ここは撮影OK。階段から先が
撮影厳禁。

不信心者ですが、めずらしく真面目に拝礼。

昭和の名残のある正面ゲート。


伊勢湾をのぞむ。


賢島（かしこじま）をへて、16:00
「檜扇荘（ひおうぎそう）」に投宿。


上から、①フロント。②部屋からの眺め。
英虞湾と賢島が目の前。③桟橋からみた
右がフロントと大広間（食堂）、左が海側
の客間。２階のいちばん左が今回の部屋。

見た目はえらく鄙びているが、内装は新しい。
土日に一人客はまず泊まれない。
私も電話口で断られたが、そこをなんとか
ひと部屋と粘り強い交渉のさいごに、「実は
アルファロメオに乗ってるんですが」という
と、「・・・では、特別に一部屋ご用意しま
しょう」となった。霊験あらたかである。

冗談はさておき、実際この段階では山側の
部屋だったという。ここからどうしたものか、
チェックイン時には海側のそれも2階の
いい部屋に通された。
このあたりの事情はよくわからない。


テラス席での食事風景と、そしてあわび。
たんのうしました。宿代18,000円

和16,123　→　伊16,370　→　和16,615