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2018年08月12日

グリーンビュー立山

グリーンビュー立山 立山駅周辺は、臨時無料駐車場がたいへん充実しており、数えただけでも6~8ヶ所はあるようだが、当然のことながらどこも混みあっている。

川向こうに車をとめることができた。地面が砂利なのはしかたないにしても、雨水なのか湧き水なのか下が水びたしであり、湿気が多そうで、場合によってはここで夜を明かさざるをえず、
(こんなところで車中泊か)
と思うと気が重くなった。

駐車場を離れ、立山駅へテクテクあるいていく。
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この時点で、今夜の宿が決まっていない。
そう、事前に宿の予約をせずに今回も旅に出たのである。

橋を渡ってすぐに踏み切りがあり、
ん?
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・・・みょうな車両と目が合う。

駅構内のほうをみる。おや?
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どこかで見たことあるような、ないような。
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駅前のロータリーにあがってなお、視線で追い続ける。
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なんだこのデジャブ感?

【立山駅】
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むかって右手に「観光案内所」(正式名称・総合案内センター)がある。

窓口にメガネの女性がおり、なんとなく「トミー・フェブラリー」似だなとおもいつつ、あすの「立山黒部アルペンルート」について問い合わせたいことが山ほどあったが、なによりまず今夜の宿の確保が先だった。

ところが、時代らしい。
ここでは宿のあっせんはしてないそうだ。
だが、冷淡な対応というわけでなく、どちらかといと熱心に、そのトミー・フェブラリーは私が泊まれそうな宿をいくつかピックアップしてくれた。

観光案内所をでると、すぐそばの宿にまず断られ、線路ぞいの宿が立ち並ぶ先にむかった。

袋小路の奥にりっぱなホテルがあり、
ここをたずねることを私は一切予定していなかった。
客室にシングルルームがないことは事前にわかっていたし、こういうホテルはなにより一人客を敬遠しがちである。
ところが、観光案内所のトミーは、客室が多い(あとで数えてみたところ、わずか30室だった)という理由で「ぜひ問い合わせてみては」とすすめるが、それはあまりに事務的というか現実的でない気がする。
が、結局はトミー・フェブラリーに私は背中を押された格好となった。
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フロントに立ち、呼び鈴をチーンと鳴らすと、奥からあらわれたのはこれまたメガネの女性で、だれかに似ているなと思ったら、「時東ぁみ」に似ていた。
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予約のない身を恥ながら、部屋の有無をアタマ掻きつつたずねると、「時東ぁみ」は、
「おまちください」とPC画面をのぞきこむので、おもわず、
「え、ありそうなんですか?」
と前のめりになってきくと、
「はい、ご用意できます」
おっしゃああ! ラッキー!
オレやっぱツイてるわ。
これで車中泊はまぬがれた。
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泊まるよ~。もう、連泊しちゃうよ~。

部屋のキーをあけて、びっくり。
まさかの和室。
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和室に泊まるなんて何年ぶりだろう。
最近の旅行はいつもビジネスホテルがつづいていたし、ここも外観から洋室を想像していたので内心、「ヒャッホウ!」と小躍りしたい気分である。おどるのはあとにして、とりあえずリュックをその場におろし、部屋に入る前に写真におさめておこう。
それにしても、本当にここにひとりで泊まっていいのか。
どうやら、天気が悪いせいでキャンセルがでたにちがいない。

部屋に風呂がないのがいい。
一階の「大浴場」にさっそくいってみる。
ほう、いいお風呂じゃない。
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入ってみると、うはっ!ヌルヌルする!
これ、温泉か!
正直、20代30代のころは、
「ケッ!温泉なんて」
でしたが、このトシになると考えも180度変わるようで、
「あ゛ー、めっちゃ体によさそう」
とばかりに、このあとひまさえあればつかってました、温泉。

ちなみに、ナトリウム・炭酸泉。(そう書いてた)
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この立山駅周辺エリアは、「立山山麓温泉・千寿の湯」という温泉郷なのです。

観光案内所のトミー・フェブラリーに、「称名滝」に行くなら今日のうちですよ、といわれたので、今のうちにいくこにする。なにしろ、あすの「立山黒部アルペンルート」はガッツリ8時間の行程なので、とてもまわる時間などないという。

   *  *  *  *  *

「称名滝(しょうみょうだき)」は、立山黒部アルペンルートの途中で寄れるものだと思っていた。すると、
「ぜんぜん別ですよ」
といわれ、おどろいた。
今回はわりと、「ブラタモリ」を参考にしていて、タモリがいけるのなら自分もいけるだろう、と安易な発想がはじまりで、たしか途中で滝に寄っていたようにみえたのだ。
「お車で行けますよ」
といわれ、なおおどろいた。
車で行っていいんだ! 国立公園じゃなかったっけ。
てっきり低公害バスかなんかで行くのかと。

さっきの駐車場の前の道を、山へむかってはしりだす。
途中、展望台をみつけ足をとめる。
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(※この撮り方だと、展望台の全体のようすがわからなくてダメだな)

『悪城の壁』
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垂れ込めた雲でわかりづらいが、断崖絶壁になっている。
大地の裂け目がまざまざとわかる地形。
おそらくこの上が「アルペンルート」なのだろう。
(あとで地図で確認するとたしかに、アルペンルートの室堂行きのバスでみた「滝見台」がちょうどこの上だった)

おどろくべきことに、沿道には季節はずれのあじさいが咲いていた。
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いま8月ですぞ?まるで季節に置き去りにされたよう。

無料駐車場に車をおいて、滝に向かう。
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まさに、深山幽谷。すごいところに来てしまった。

雲が、川の上流へと流れていくふしぎな光景をみた。
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それにしても、このお盆は天気にめぐまれなかった。

途中、このような湧き水がじゃばじゃば惜しげもなく出てる場所がいくつかあった。
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立山連峰の雪融け水にちがいない。
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滝まで徒歩5分くらいを想像してたら、結構歩く。まだ着かない。湿度も高いし、喉もかわいた。まさかこの水飲むわけにいかないしな。

と思ったら、ここの湧き水飲んでるひとがいた。
ロード乗りの男が容器に汲んでのんでるのをみて、おもわず喉が鳴った。
(の、飲めるのか(ゴクリ・・・)
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誘惑にはかないません。のんじゃった。
冷たくてメッチャうまーい。
湧き水バンザイ。ただ、このあとの「立山黒部アルペンルート」は湧き水だらけだということを、このときはまだ知らなかった。

どうやらゴールがみえたらしい。
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『称名滝』
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雨がふったらあらわれる「ハンノキ滝」もシッカリ右にある。そりゃこんだけ天気悪けりゃね。

それにしても、ミストがすごい!あっというまに濡れそぼる。体はいいけど、カメラがッ!
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だからみなさん、滝をひと目みたら逃げるように帰るのでした。

  *  *  *  *  *

ホテルに帰ってひとっ風呂あびたら、夕食です。

『グリーンビュー立山 千寿会席』
【1日目】
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わお、なんかすごいー。

献立表がある食事もひさびさだ。
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「調理長 山岸元彦」 調理長は献立表にクレジットされるんだ!あとで席にまわってあいさつしにくるのだろうか。「山岸です。お食事のほう、いかがでしたでしょうか?」とかいってくるのだろうか?(来ません)

このお造りがうまかった!
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富山の漁港で水揚げされたさかなじゃないだろうけど・・・。とにかく、「これ、うまッ!」と目を見張るレベル。・・・ふだんスーパーで買ってくる刺身とどうしてこうも味が違うんだろう。

『じゅんさいとオクラのジュレ』
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ジュンサイってどんなのか、いちど食べてみたかった。
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ただ、オクラの風味となめこの食感がまざりあって、正直よくわからんかったw

うわ、やばい。
コレ完全に「お酒がススムくん」コースじゃないの?
なに頼もう。
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ピンときて、「生貯蔵酒」をご指名。
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これには理由がありまして、個人的な話ですが、昨年松山のみん友さんにお会いしたとき、おみやげに「地酒の生貯蔵酒」をいただきまして、帰ってのんだところ「なにコレ、うまッ!」となりまして、それからというもの、暑い時季には生貯蔵酒を買いに走るようになったんです。

トロリあまく、料理にもあう。
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『焼肴 銀鰈』
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魚料理がメチャうま!

『熟成豚と鰻の蒸し物』
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割りポン酢でいただきます。

『枝豆とチーズの茶碗蒸し』
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茶碗蒸しにチーズいれると、反則なくらいうまいことがわかりました。

『シラスと海老のプランタード』
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プランタードってなんですか状態。

御飯とお吸い物が、しめででてくる。
『富山産コシヒカリ』
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このご飯がめちゃくちゃうまいのだ。
お米一粒ひとつぶの味わいを感じながらの究極の食感。
いいお米をちゃんと炊いたら、ごはんってこんなに美味しいのかって再認識した。
・・・にしても、かんじんの写真、ピンの当てかたまちがえた。悔いが残る一枚。

ごちそうさまでした。
なんと1時間半かかっての食事。
呑みすぎなんだよw
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・・・さいごにコソッとぶっちゃけますと、これで宿泊料1万4千円。
高いとみるか安いとみるかは、ごらんのみなさましだい。
私は、・・・『なんどでも泊まりたい』。
ロケーションも最高ですしね。

で、次回もつづきます。いや、だって連泊ですし。明日のご飯も楽しみですし。
まあ、趣向をかえて次回はラストオーダー、「鉄道のある風景」。
ご期待ください。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/08/24 20:04:07

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この記事へのコメント

2018年8月24日 20:51
こんばんは(^^)
お久しぶりです。

天気が悪く残念でしょうけど、今回のような悪天候の写真好きですよ♫
黒部ダムには扇沢方面から行きましたので立山方面からいつかは行ってみたいものです( ˊᵕˋ* )

温泉で豪華な食事付きなら1万4千は有りですね。
行き当たりバッタリの旅行は真似出来ませんが、泊まれた時の喜びは大きいでしょうね(*^^*)
コメントへの返答
2018年8月24日 21:06
どうも、バーボンさん。
いつもコメありがとうございます。

バーボンさんもぜひ行ってみてくださいな、立山に。
あと、前々回のブログに「上高地」という地名がでてきますが、なにをかくそうバーボンさんのブログ拝見してはじめてしったんです。いいなあ、行ってみたいなとそこではじめて場所をしらべました。どうも私はさった峠もそうでしたがバーボンさんの影響が大きいようで。

このお値段はアリですか。泊まれたときはおっしゃるとおり、本文の「おっしゃあ」というのはリアルで口についてでた言葉でございます、
2018年8月24日 20:53
お邪魔します・・・
お天気が悪い中、流石ですね
称名滝・・幻想的
お料理写真はいつもながら最高♪
この年では、
行き当たりばったりの旅は無理
羨ましい限りです。
コメントへの返答
2018年8月24日 21:14
どうも、GT AGAINさん。
コメありがとうございます。

称名滝は幻想的にみえますし、コワくもあります。あれで観光客がいなかったらかなりコワいでしょうね。暗いですし。

私も「連れ」がいたなら、正々堂々と部屋を事前に予約するのですが、一人だと断られるのが目に見えてるので問い合わせをしないです。で、キャンセルでるのを現地で拾います。苦肉の策です。けっしてほめられた旅ではありません。笑って見てください。
2018年8月24日 23:44
写友のRicoAlfaRomeoさん、こんばんは(^_^) 松山のみん友です♪

そっかぁあれからもぅ2年も経つのかぁ…って去年ですがな! 自分の写真やRicoAlfaRomeoさんのブログで確認しましたが、間違いなく去年です(笑)。 因みにRicoAlfaRomeoさんのブログではエアオフ会になってましたね。

黒部立山連峰はこちらからは遠くてとてもじゃないけど車で行く気にはなれません。そういった意味でも今回の旅はとても楽しませてもらってます。ケーブルカーやバスを乗り継いで8時間⁉︎ 切符が諭吉さん超える⁉︎ いやいや、驚きの連続でした。 絶景を楽しむのにはそれぐらいの覚悟が必要なんですね。

あ、ブログやオフ会の時にも感じたんですが、RicoAlfaRomeoさんって刺身(海の幸と表現したほうがいいですか?)が本当に好きなのが伝わってきます(^_^) 肉にはビールですが、刺身や和食にはやっぱり日本酒ですよね! 生貯蔵酒を気に入ってもらえたようで良かったです!
コメントへの返答
2018年8月25日 7:23
どうも、一文無しさん。
コメありがとうございます。

ごめん。素でまちがえました。ですよね。去年ですよね。のみながらブログ書くと、だめですね。「黒部ダムが2年前」というフレーズとごっちゃになって。めんぼくしだいもございません。年数まちがえたらだめですわな。

生貯蔵酒はのんだことがなくて、ひょんなことから私は一文無しさんに生貯蔵酒の美味さをおそわったことになるのです。それがブログで書きたかった。

あと、三津浜の花火大会、駐車場は入れなかったんですね。へんだなと思いました。今年はブログアップされなかったので。まあ、花火や夏の観光地も客さんが減るどころか右肩あがりでにぎやかなのはいいのですが、色々ありますな。

お料理写真って、盛り付けした調理師と撮影する私のコラボレーションだと思うんですよね。お造りはその傾向が顕著で、だから熱心に撮るのでしょうね。指摘されて気づきましたよ。

プロフィール

「@ウラッド ピットさん、なにこれ!? スゴイ。」
何シテル?   04/10 20:19
Ricoというのは、「ガンスリンガー・ガール」(相田裕)という、今となってはちょっとふるい漫画に登場する男の子の名をつけられた少女のことです。 作中、ドラ...

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