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2018年12月29日 イイね!

八ヶ岳グレイスホテル

八ヶ岳グレイスホテル和歌山市を朝5時に発ち、

車で約10時間。

長野県南牧村野辺山。

『八ヶ岳グレイスホテル』
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このホテルに滞在する目的はコレ。
【星空観賞会】
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毎晩ホテル前の原っぱで、星空案内人のおねいさんのガイド付きで星空をながめます。
日本三選・星の名所にえらばれた、ここ野辺山高原ならでは好イベントです。

じつは私は3年前にも当ホテルに宿泊しており、そのときは野辺山の電波望遠鏡(車ですぐそこ)が目当てでここに泊まって、イベントはいわばおまけで参加したら満天にかがやく降るような星空にすっかり魅了されました。
altそのときみたクッキリした天の川がじつに印象的で、今回はそれを写真におさめたいと思いまして、私にしてはめずらしく事前に宿泊予約などして参ったしだいです。

え?星空撮れるのかって?
フッフッフッ・・・。
じつはこの日のために最近レンズを買ったんですよ。

【NEW!】
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR
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レンズフードが四角い!
「カメラのキタムラ 岩出店」(※和歌山市内にお店がないので隣市までいかねばならんのです)の店頭ケースでみつけ、このダサカッコいいレンズフードに一目惚れして思わず買いますた。カード払いで。

「DXフォーマット(APS-C)」専用レンズです。いいんです。私の写真の腕ではフルサイズは似合いません。旅行用に軽めなAPS-C機とともに生きていこうと、このたび決心したしだいです。

焦点距離16mmで最小f値2.8。
これならあこがれの天の川をなんとかとらえることができる。

あと、私の好きなご飯やテーブルフォトも行けそうで、
24mmでf/3、50mmでf/3.5となり、
あれ?もうこれで「35mmf/1.8」の単焦点レンズ、いらなくなるんじゃね?とか期待しつつ、まあ売ったりせずちゃんと持っておきますが、

ただこれにより、とうとうキットレンズからの脱却!いままで使ってきた「18-105」のキットレンズはこのたび引退となりました。おつかれさん。ちょっと休んどってね。

レリーズはある。いちおう三脚ももってる。細いけど。
予備バッテリーも今回買った。
機材は準備万端!

ところが!
夕刻より天気が悪化。雪が降りはじめる。
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ちょっと待ってよー。
午後も天気よかったし、星空指数もまずまずだったのに!

ホテル前に小海線。
踏み切りで待ってると、列車が容赦ない速度で雪煙を吹き飛ばしながら通過していく。
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小海線は今回これだけ。

夕景で撮りたかった
「野辺山宇宙電波観測所」も、
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つめたい雪に降られる始末。
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雪撮れてないけど。すごい雪なんよ。

天候不順だと、今夜の星空観賞会は室内でプラネタリウムに変更される。
ここまできて旅の女神は微笑まないのか。

星空観賞会は8時30分からなので、
先にお風呂にします。1階の大浴場。
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べつに温泉じゃないので、特筆すべきことはございません。

風呂上がりにめずらしく牛乳でも。
八ヶ岳山麓牛乳。
ここはフルーツでもなくコーヒーでもなく、シンプルな白牛乳をマストバイ。
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むかし、牛乳のフタを両手でパンと叩いてひっくり返す遊びに興じてたなあ、とかしみじみと思い出す。牛乳のフタが仮想通貨だった団塊ジュニア世代。

さあ、食事にしましょう。
今夜はフルコースです。
「信州サーモンと根菜サラダ」
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ここのホテルの何がいいかって、
星空や天の川の撮影したあと、お風呂入れておいしいご飯たべて、お酒しこたまのんでそのまま部屋で「おやすみ~」と寝られるところです。
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撮影できればの話ですが。

自社農園で栽培した野菜のサラダバーがホテルの自慢。
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わさび菜。
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これはルッコラ。
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露地栽培なので、どれも味が濃いです。
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農園でとれたとうもろこしと、八ヶ岳牛乳でつくった
「コーンスープ」。
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これもしっかりした濃いお味。

チキンカツとボロネーズみたいな名前のイタリアのネギ。
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緑色のは、ほうれん草のクリームソース。
手前の「てんさい」は、干からびてるのではなく、日に干して味を増してあるのだという。

お酒は、八ヶ岳ワインでもいただくとしよう。
せっかく来たんですから、地元産の酒を。
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・・・ここでちょっとおどろいたことが。
料理を給仕してくれたおばちゃん、年季が入ってるかんじだったけど、なんと3年前にきた私のことをおぼえているという。顔に見覚えがあるというのだ。びっくり。私の顔は典型的なモンゴリアンで、それこそフィリピンに5千人、インドネシアに5千人ドッペルゲンガーがいそうなくらい、それくらい特徴のない顔なのに。

ちなみに銘柄はコチラ。
じつは食事前にスパークリングワインから白ワインまで、各銘柄さまざま試飲できまして、だから食事のとき頼んでね、という。
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ちなみにグラスで700円。
ボトルで4,200円となっております。ウホ。
 
いよいよ、「和牛ステーキ」が!
キター!
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モモ肉、いやランプステーキだな。
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めっちゃうめえ。

ワインをもう一献、いただこうか。
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7時から食事をはじめて、もう8時すぎ。
8時半だった星空観賞会の予約を9時に変更してもらいました。
まったく、飲みすぎなんだよ。
でも、ワインが美味しくて、つい。
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ただ、食事を終えるころになっても、夜空に雲がとれず、

星空観賞会はやはり室内になりました。
いったんみんなでホテルの外に出る。
このときの気温、マイナス10度。
世界が冷凍庫に思える。
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なぜ外に出たのかというと、ガイドさんは希望を捨ててはいない。
八ヶ岳から吹き降ろす風で、夜半にもしかしたら雲がとれて星がみえるかも。
その時に備えて、こうしていい場所と星の方向・向きをレーザーポインターであらかじめ教わっておく。

室内のプラネタリウムを用いて星空観賞会がはじまる。
ガイドのおねいさんの話はたしかにおもしろかったが、はるばる和歌山からきたのはこのためじゃないと、やはり気分が落ちこんでくる。
こうなったら、早めに寝て夜中に起きて撮りたい。
ホテルの玄関も24時間いつでも開けてくれるという。
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30分で終了し、部屋にもどる。
ふと、窓の外をみる。
アレッ、雲がない!
星も見えてる!
うおおッ!
急いで機材を用意、というか防寒に服を着込むのに必死になって、大あわてでホテルをでる。ほかの宿泊客も同様に気付いたのであろう、みなぞろぞろ出てくる。

ライトを照らしながら、あらかじめ教わったグランドにたどりつく。
誰もここまでこない。
くりかえしになるが、零下10度。
凍てつく寒さで長くはおれない。
撮影条件をかえて数枚、
撮ったらホテルにもどる。
ロビーで撮れた画像をディスプレイで確認。
確認後また出るを繰り返すこと3度、というか、この期に及んでミスを連発し、①レリーズを部屋に忘れる。②焦点距離を20mmにして撮ってた。など、ホテルとグラウンドを三往復して撮った写真がこちら。
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(20秒 ISO3200)

ぜんぜんダメでしたー!
天の川はいちおう見えてるんだけど、うすくて。
シーイングが悪すぎた。

いい。問題ない。
また来ればいい。
生きてりゃ、何度だって来れるさ。

  *  *  *  *  *

翌朝。
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きれいに晴れ渡る。
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朝食バイキングや朝風呂よりも、
八ヶ岳のうつくしい朝焼けを撮らねば
ここでの朝ははじまらない。
AM7:00 ホテルのまえで三脚を広げる。
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ここで撮ってると、背後から声をかけられる。
「どう?朝焼け撮れた?」
振り向けば、75から80のおっさん。
朝焼けは今しかないので、人が必死になって撮影してるときに声をかけてくるなんて非常識な宿泊客だ、と思ってると客ではないという。かといってホテルの従業員にも見えない。話し方がぞんざいすぎる。すると、ホテル経営者の親戚なのだという。ここのホテルは家族経営なのか!?

「もっといい場所をおしえよう」
時間が限られているので、イチかバチか。
おっさんの言うことをきいて、あとをついて行ってみる。、
なんだ、ここは昨夜ひとりで星空を撮ろうとした場所ではないか。
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振り向くと、来た道に足跡がのこっている。
「おおッ!?」
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そうなのだ。
このおっさん、もといオイサンと呼ばせてもらおう。
オイサンは、夏冬の繁忙期に手伝いにくる。
手伝いとは、宿泊客のガイド役。
それも、野辺山を知り尽くした絶景ガイドなのである。
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写真はスマホで撮るのがオイサンの流儀。
しきりに自分で撮った写真を見せてくる。
たしかにいい写真ばかりだ。
野鳥の写真なんかもある。こんなのどうやって撮ったんだ?訊けば、望遠鏡にスマホをかざして撮るのだという。無茶なことやる人である。

陽が昇りだす。
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絶景ガイドのお手並み拝見。
ふりむけば、あっ!
なるほど!さすが。
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夏になれば、ここは一面のタンポポ畑になるという。
宿泊客を一列に並ばせ、ジャンプしたところをパチリ撮るのだ。
どうやら、「映え」をわかってらっしゃる。

チェックアウト時にオイサンの姿をもう一度みたので、さいごに野鳥の撮り方を実践してもらう。
Vixen 双眼鏡 アーク BR16×80WP
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こうやって撮るのか!
本来この双眼鏡は、ちびっこたちに覗いてもらうために設置されている。でも、ちびっこは目の焦点が合わしきれずに、うまく見れなくてみな泣きそうになってんだよね。

ありがとう、オイサン!
天の川は撮れなかったけど、おかげでいい写真とれたよ。

というわけで、八ヶ岳のふもとからはじまりました今回の旅。
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次回からは、私のお気に入りアニメの舞台訪問がはじまります。
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舞台訪問が8割、
絶景写真が数枚、
その他いろいろ
見知らぬ土地を旅してまいります。

ご期待ください。

Posted at 2019/01/03 20:04:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2018年11月24日 イイね!

奈良・秋の長谷寺

奈良・秋の長谷寺あじさいの季節におとずれた

奈良の長谷寺に

再訪しました。


午前8時20分、
長谷寺境内駐車場。
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そのまま窓口に直行し、チケットを購め、山門をくぐると、

長谷寺名物の登廊をわき目もふらず、一気に駆け上がる。
目的はひとつ!
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(※入山開始時間は公式には9時となっていたが、それよりずいぶん前からチケット買えるし、みんなどんどん上がっていく。あじさいのときもうすうす感づいてはいたが、このへん長谷寺はアバウトなのである)

直行とか言いつつ、ちょっとよそ見など。
紅葉の色づきをチラッと確認。
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登廊(のぼりろう)のさきにはあじさいの名所、「嵐の坂」がある。
秋のこの時季も、このようなサービスでお出迎え。ウェルカムサービス。
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この坂はいわば飾りみたいなもので、ここを登っていくのは無粋。(上の写真のじいちゃんとマゴはあそこで写真撮りたいみたいです) 順路にしたがい、ここを右手にいくと本堂に直行です。

長谷寺最大の名所、
まっさきにこれを撮りたかった。
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    ぶ  ざ ん
豊山燃ゆ
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初夏の季節にきてよかったから、秋にも来ようと心に決めていた。

本堂のまわりは清水寺とおなじ、
「舞台まわり」になってまして、
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山寺だから見晴らしがいい。こんなかんじ。
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うおッ、まぶしっ!逆光で写真きたなくなってスミマセン。

そもそもこの日は秋晴れの絶好の行楽日和となりまして、いい天気なのはいいんですが、ピーカンすぎてPLフィルターをつけても紅葉のいい色がでない。露出にたいへん手こずりました。
 
まさに「ピーカン不許可」。
あの漫画の名言がようやくこの歳になって、それもこんなカタチでわかったような気がします。
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漫画を読んでた高校生のころは、自分が写真をやるとは夢にも思わなかったですが。
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まあ、そんなこんなで、なんとか逆光でも撮ろうとがんばってます。
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朝の長谷寺。

本堂からみえる五重塔もなんだかカリッカリ。
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まあ、紅葉ってこんなモン?!
空気が乾燥してるからしょうがないですか。

今回最大の絶景はここ舞台まわりからのぞむ、
  だ  ら  に  ど  う
「陀羅尼堂」
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この紅葉がいちばん絵になったなー。
長谷寺本堂よりも、離れのほうが紅葉がゴージャスとは、これいかに。

本堂から降りようとすると、下からカメラで撮ってる人がいる。
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撮られたら、撮り返す。それがおれのジャスティス。
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(↑上の写真と同一人物)
ちょうどここの紅葉が見ごとだったしね。

そこからテクテクあるくと、五重塔が見えてくる。
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五重の塔では、モミジがあざやかに色づいていた。
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シャッターを切る指先も、自然と軽快になります。
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ウソです。軽快になんかなりゃしません。
構図に悩みながら、手を変え品をかえレンズをかえ、
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なにがそんなに苦悩なのかとわれながら滑稽なほど、苦悶に満ち満ちた表情で撮ってます。
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われ、撮ることを欲せず、撮ることを愛せよ。
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・・・という高尚な精神からはほど遠く、

楽しんでんだか苦しんでんだかわからぬまま、憮然とした面持ちでこの石坂を順路にしたがいおりて行きます。
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まあ、ここの景色はちょっとよかったな。

ぐるっと一周まわって登廊までもどると、このような案内板が。
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へえ、境内で休憩できるの?
あじさいのときはこんなのあったっけ?

ちょうど一服したかったところ。
坊を「月輪院」という。なにげに工事中である。
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席に着くなり、目の前の堂をさして店の人から、「アチラに観音様に祀られております。ぜひお参りされては」とすすめられる。
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なんで長谷寺に観音様なんだろう?
はて?と思って、言われた通りここでお参りしなかったことが、のちにえらいことになる。

もみじ茶碗・和三盆
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干菓子には和三盆が使われている。ほんのりやわらかな甘さがほろ苦い抹茶にあう。

あっちの席でもよかったかもしれん。
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いい景色じゃないか。

お茶をいただくと、お昼の店をさがしに山を下ります。
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門前までおりて、ふりかえって「仁王門」をのぞむ。
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ここはまったく紅葉がないな。

お土産屋さんが立ち並ぶ門前町を通り過ぎ、長谷寺の入り口、交差点にやってくる。
長谷寺の所在地は、
奈良県桜井市初瀬。
「はつせ」と読むのかと思ったら、「はせ」。
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そうなのだ。いかにも京都や奈良っぽい「長谷」という字だからてっきり昔からそうなのかと思ったら、もともとは「初瀬寺」だったのだ。

あともうひとつ。この初瀬にはがおもしろいところがあって、じつはここが昔ばなしの「わらしべ長者」の舞台なのだそうです。
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(↑左下に後期なら「○○に伝わるお話」といったふうに地名が入る。これは初期作品なのででない)

「むかしむかし、あるところ(初瀬である)に何をやっても運に見放されたような男がいました」
おれのことやん。
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あるとき、観音様に願をかけたところ、観音様から「最初ににぎったものを大事にしてお行きなさい」とのお告げがありました。
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え? ここで観音様でてくるの!?
しまったーッ!
さっきの観音様、ちゃんと拝んどきゃよかったーッ!
そしたら、わらしべ長者になれたかもしれないのに。
そんなんだから、いつもバッドラックとシャルウィダンス踊ってる人生なんだよ。

  *  *  *  *  *

まあ、そういうわけでして、お昼です。
交差点のすぐそば。
「与喜饂飩」
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(↑「良きうどん」とかけてるのかなと思ったら、近所に「與喜神社」というのがあった。たぶんそこから)

店主は、さぬきうどんの香川で修行にはげんだらしい。
ここのうどんは期待していい。
だが、私は本場香川でうどんをたべ、撮ったことがある。
ここは意表をついて、「カレーうどん」でも頼んでみようか。

(↓先に「かしわ天」がきた。関東以北のひとにはピンとこないと思うが、西日本全般に鶏肉のことを「かしわ」と言ってほぼ通ずる。)
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それにしても、そもそも外食でカレーうどんを頼むことじたい、まれというか、はじめてのような気がする。
ふだんカレーが食べたければカレーライスだし、うどんが食べたければうどんである。
だいたい、しょうゆとダシのにおいが立ち込める店内で、カレーなんぞ香ばしく匂いたたせていいものだろうか。これってほとんどアレじゃないだろうか。

うどん屋のテロリズム
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じっさい、うしろのテーブル席の家族連れ、においにつられたのだろう、男の子がいさましくもカレーうどんをたのんでた。
お店のお姉さんに、「ぼく大丈夫?けっこうカラいよ?」と言われてて、私はそれをききながら、
(イヤ、そんな辛くはないのだが)
と思いつつ、噴き出る汗をどうしようもなかった。
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ま、今回はこんなとこですかな。
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みなさまの紅葉だより、楽しみに読ませていただいてます。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2018/12/01 20:04:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2018年11月10日 イイね!

【映画】『天河伝説殺人事件』より ~奈良 天川村・みたらい渓谷~

【映画】『天河伝説殺人事件』より ~奈良 天川村・みたらい渓谷~今から27年前、
1991年公開の映画

天河伝説殺人事件

この映画がセンセーショナルだったのは、殺人事件の舞台として実在の地名を堂々タイトルに冠したという、今じゃちょっと考えられない、当時の角川映画のやりたい放題なところにあります。
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一般的に、榎木孝明が演ずる「浅見光彦シリーズ」の第一作として有名であり、ご存知な方も多いとおもいます。
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個人的には、元C-C-Bのメンバーである関口誠人が主題歌を担当し、

「♪添い寝しーて 永遠にー
  ナントカして あッげる~」

というテーマ曲が、当時巷でよく流れていた記憶が思い出されます。一部歌詞忘れてますが。
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とか言いつつ、じつは私はこの映画をみたことがありませんでした。
それがこのたび、Amazonプライムビデオでようやく見ることが叶いまして、あー、こういう内容だったんだーと、嘆じながら視聴しました。(※現在プライムからは外されてます)

新宿高層ビルの一角で怪死事件が発生する。
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被害者の遺留品には、謎の御守り「五十鈴(いすず)」が。
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謎を追って、刑事らは天河神社(天河大弁財天社)に向かう。
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というのが映画のストーリーなのですが、

さて、ここからは映画の舞台へ実際に訪問してみましょう。

午前6時、
天河大弁財天社
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山の冷気が境内に立ち込める。
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ん?
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んん? あれっ?
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映画のシーンと一致しない!
おかしい。どこを見渡しても映画の風景が存在しない。
だんだん不安になってくる。

たまらず、庭掃除中の宮司さんにきいてみる。
「映画のシーンはどこですか?」
訊き方がややぞんざいなのは、こんな質問今まで何十、何百とされてきただろうという思い込みのせいである。
すると宮司さん、
「映画?」
と反問し、キョトンとした。
私はもどかしくなり、
「ここの映画といえばアレですよ」
せき込んで言うと、宮司は首をひねり、
「天河・・・伝説?」
「そう、それ!」
その場でリュックをおろし、スマホで画像をみせる。上のスクリーンショットがそうである。
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ところが宮司さん、のぞきこむなりその口からでてきたのは衝撃的な言葉だった。
「いえ、これはウチではありませんね」
「エエッ!?」
意外な答えに虚を突かれる。そんな馬鹿な。
だが、ここの宮司さんがいうんだから間違いないであろう。

(まさか)

そう、そのまさかだ。
信じられないはなしだが、

(ロケは別の神社で行われた!)

撮影の定法として、「外観」だけ実物で、奥まった風景や屋内は別撮り、セットで撮影というのならわかる。
だがこの映画は、全く別の神社をだして、天川村の天河神社ですと謳っているのだ。
それはいくらなんでも酷すぎるであろう。
(上のスクショの浅見光彦が車を運転するシーンでも、おなじ風景をここに来る前に見なかった。それすら吉野郡や天川村でロケをしてはいない。むかしの旧道から道は新しくなってるが、根本的に風景が異なるのだ)

(↓「五十鈴」だけはちゃんとありました)
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とにかくここには映画の舞台の要素は1㍉もない。
おれは何しにきたんだ・・・。
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いやいや大丈夫ですよ。
ここ天川村には紅葉の名所、
みたらい渓谷』があるんです!

神社から数百メートル、
村役場・無料駐車場。
午前7時。
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ここがみたらい渓谷の出発点。

タックルを準備する釣行のひともちらほら。
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村役場のまえに川がある。
そこがすでに絶景。
うおーッ!ここでこんだけスゴいとは、みたらい渓谷も期待していいかな?かな?
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(すみません、最近GYAOで「ひぐらし」みたもので。この言葉の意味、今頃わかりました。いろいろすみません)

全長7キロ、3時間におよぶウオーキングコースの始まりです。
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①「川合(かわい)」→「みたらい渓谷入り口」
川沿いの舗装道路をテクテク歩きます。
横をバンバン車が過ぎていきます。
この先に駐車場なんかないはずだが、みんなどうする気なんだろ?
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7時40分、入り口に到着。
ああっ!なんかみんな車道に三脚ならべてる!なにがあるの?
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なだらかな渓流の上に紅葉が。
いきなりクライマックス!
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今回は三脚持ってきてないので、橋の欄干にカメラを押しつけるようにして撮る。
シャッター速度1/5秒でブレブレ。
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ああ、三脚があったらなあ。
いま、レンタル三脚500円とか言われたら、まちがいなく飛びつく。
この絶景を前にして、歯がゆい思い。
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ひとしきり撮ると、階段をあがってあの橋へ。
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橋を渡る途中に、
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この先に、お目当てのひとつ、「みたらいの滝」が。
ここでもみな三脚で撮ってます。
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もうちょい先。
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「みたらいの滝」
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橋の上なので誰かが歩くと、たゆんたゆん揺れます。三脚あるとかないとかの問題じゃないです。ちょっともー、みんなじっとして。たゆんたゆんさせないで。

②「入り口」→「観音峰(かんのんみね)」へ。
いよいよここからがみたらい渓谷の本番。
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ここで振り返ってみる。
ていうか、誰も上がってこない!
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そうなのだ。私は事前に渓谷入り口に駐車場はないと踏んでいた。ところがあったのだ。みなそこで車をとめ、三脚をおろし、さっきの景色のいい斜瀑とみたらいの滝だけちゃっちゃと撮り、さっさと帰るのだ。
まじめにみたらい渓谷の遊歩道を歩くのっておれだけ!?

マイノリティ人生。
孤独に急な階段を上がっていきます。
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頭上注意を避け、
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気分はアドベンチャー。
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さらにこの階段を上がったところで、はじめて対抗するひとと出会う。
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壮齢の夫婦と、べつにベレー帽に三脚もった女性の3人。
観音峰駐車場からという夫婦は、写真とりながらゆっくりきて40分かかったそう。
てことはいま8時20分だから9時到着予定になるな。
この先は?と聞かれたので、クライマックスですよー、三脚必須ですよーとこたえて御三人の期待をさんざん煽っておきました。我ながらいい仕事をする。
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(↑去り際に記念に一枚パチリ)

その先、みたらい渓谷第二の滝、
「光の滝」がおでまし。
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山深い渓谷、この時間まだ光はとどかない。
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すこし行くと、ちょっといい風景。
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落ち葉で踏み敷かれた遊歩道。
これなからコケても痛くなさそう。
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と油断してたら、今度はデンジャラスな中空を渡る橋。
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まるで蜀の桟道状態。ちょっとこわいぞ!

やがて、おや?
もしかして観音峰駐車場に到着?
さっきの人は40分って言ったけど、20分でついたぞ。
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「観音峰 登山口 駐車場」にたどり着く。8時40分。思ったより早いペース。
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屋根付きの休憩所から。
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ここから遊歩道を避け、舗装道にでます。遊歩道はロープ張って通行止めだったので。
③「観音峰」→「洞川温泉」へ。
この道で正解。
すぐ先でちょっと絶景。ほう・・・。
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うお、これは車で走ったら気持ちいいかも。
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途中からストイックに遊歩道にもどる。
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写真で残念ながら表現できなかったが、一面黄緑色の世界。

いまさら遊歩道めかしく、とつぜん板敷きになる。
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やがて、「洞川温泉」に到着!ゴール!
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予定より早く、10時前についた。
だが早すぎて、この時間だと、お店はどこもあいてない!
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まいったな。ウロウロしてるとまるで不審者だし。
へえ、ここに鍾乳洞があるのか。行ってみるか。
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モノレールの乗り場があったが無人くんだったので、登り9分の坂道をがんばって登っていく。
途中、お地蔵さん。しかも団体さんで。
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その前にあった朽ち果てた賽銭箱が、無性にせつない。
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ズィーーッと妙な機械音がするの杉木立を凝視すると、モノレールが。営業してたのか。
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だいぶ上がったところで、洞川温泉を展望できる。
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坂を登りきると、建物がみえる。
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鍾乳洞に入るには、この中で入場料を払う。400円。ちゃんと入場券もくれる。
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おばちゃんに、どれくらいかかるかきいたら、「5分から10分」というので総延長何メートルよ?ときいたら、「28メートル」。はあ?なにそれ?
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ちょっとわかりにくいが、中央の岩にしたたか頭をぶつける。頸椎がずれたかと思うほど。予想外の衝撃が頭部に加わると、人間かなりやばいことがわかった。
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こういうのに潜ると、ベトナム戦争時の北ベトナム兵が隠れた穴を思い出して、ちょっといやだ。(行ったことがあります)

鍾乳石が思ったより小さい。
というより、率直にいって、しょぼい。
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秋吉台の秋芳洞とかとぜんぜんちがう!だまされた!

「鍾乳石がこんなに細いのは世界でもまれ」とか書いてあったが、知らんわ!そんなこと。
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もういいです。さっさと出たいです。
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さっきの建物で休憩。
おばちゃんにコーヒーをたのむと、思いっきりインスタントがでてくる。この香り、まちがいなくネスカフェである。
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ここでコーヒーブレイク。
ここの地名は「洞川温泉(ほらではなく、どろがわ)」というけれど、てっきりこの鍾乳洞の洞かと思ってた。(鍾乳洞はこの近くにもうひとつある)
が、ちがうらしい。

洞は、山の傾斜の谷間にできた流れのはやい渓流の意。ほら穴という意味ではない。もともと木曽川上流の岐阜(美濃)に多い地名なのだという。(司馬遼太郎「街道をゆく7」より)

さて、時間もころあい。お昼を食べるお店を探しにいきます。

モノレール乗り場で待ってると、にゅうっとあらわれる。
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帰りはこれで。下まで。
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え、料金はさっきの建物で払うの?さきに言ってよ。

和歌山にはみかん畑にこういうモノラックがあちこち設置され、べつにめずらしいものではないのですが、さすがに乗るのははじめて。
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無慈悲なバック。しかもかなりの傾斜。だからこわいって!
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着きました。300円相当のスリルと興奮を味わえました。
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川沿いの名店、「きくち九兵衛」。
お昼はここで。
ここ天川村の名物料理といえば、やはりアユかアマゴ。
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あ、そうそう。
おもむろにテーブルにカメラをドン!
ファインダーにつける「アイピース」買ったンすよ。
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個人的はこれで見やすくなった。鼻梁が高いわけではないが、ディスプレイに無駄に鼻を押しつけることもなくなった。いい買い物をした。
(※きっかけは、もともとついてた門型のアイピースをなくしたから。「立山黒部アルペンルート」で落とした!よくよく旅先でカメラ部品をなくす男である)

とか言ってたら来ましたよ!
あまごの塩焼き定食
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今回は鮎でなくアマゴを。川魚なので淡泊な味かと思ったら、けっこう美味。皮と身の間の脂が特に。サケ・マスのあじわいに似ている。

具だくさんの卵焼きがうれしい。
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窓の外の眺め。玄妙なたたずまいの紅葉に、思わずレンズを向ける。
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帰りはバスで、さいしょの駐車場まで。
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村役場に戻ると、雲間からわずかに陽がさす。
朝とはすこしちがう絶景に、駐車場まであわててレンズを取りにゆく。
この一枚だけ、シグマの中望遠で。
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今回はこんなところですかね。

最後におまけ、余談。
【天川村の謎】
ここまで何度も書いてきて、ふつう誰も気づかないのものなんですが、ごらんください。

・天
・天神社

「かわ」の字がちがうんですよね。誤字じゃないですよ。公式でこれなんですよ。ふしぎ!同じ地にありながら、なんで字が違うのだろう?

この謎については、劇中でも言及されてまして、交番で浅見(榎木孝明)が地元のお巡りさん(故・常田富士男)に説明されてるシーンがちゃんとあるのですが、
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(※このときの常田富士男が「バカボンのパパ」に激似で笑える。故意なのか偶然なのか)

結局映画の中ではこの謎は解明されませんでした。えー、説明してよ。

私も、ない頭をめぐらし思考のかぎりをつくしましたが、あと今回現地・天川村へ行けばわかると思いましたが、結局南極ぜんぜん答えはみつかりませんでした。

ググれば一発で解けるかもしれません。でもそれは野暮というもの。
謎はなぞとしてこのまま置いておきましょう。
いつか、あっと膝を打つその日まで。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2018/11/15 19:04:24 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2018年08月12日 イイね!

立山旅情~鉄道のある風景~

立山旅情~鉄道のある風景~「立山黒部アルペンルート」からもどると、

いったん宿で休息をとった後、

残された立山での時間をわたしは

立山駅周辺ですごすことにした。
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気温は30度を下回るが、湿度が平地よりも10%ほど高いために避暑地のように涼しい!快適!というわけにはいかない。ざんねんながら。
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だが、こうして山と緑にかこまれているだけで、ここだけでしか味わえない清涼感をかんじずにはいられない。
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立山駅前にこんこんと湧き水がでるこの場所を、さいごにわすれずに紹介したい。
『熊王の水』
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駅前に湧き水ってすごい。
ここの水もいただいたし、「アルペンルート」の途中でガフガフ湧き水のんだので、贅沢を言うようだが、湧き水はいまはもういい。

冷たいアイスコーヒーでものみたい。
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甘いものもいいな。うーん、ソフトクリームか。
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まごまごしてたら、家族連れにさきに注文されてしまった。
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べつにかまいません。
イスにどっかり腰をおろし、ぼんやり待っている。

ちびっこはカキ氷をたのんだ。男の子だねえ。
ママは「コーヒーフロート」を。
・・・コーヒーフロートってなんだっけ?
フロートっていうから何か浮いてるんだよな。氷か?それだとただのアイスコーヒーだ。

でてきたのを目で追いかけ確認すると、すみやかにおなじものを注文した。
こういうのがほしかったんだよ。
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コーヒーフロートがなにかを知らない、
46歳の夏だから。

このあと、ぼんやり歩き出す。
そう、自分が泊まってる宿を風景をいれて撮りたいな。
それくらいの散策。

踏み切りがカンカン鳴りだす。
(こんどはどんな車両がくるやら)
カメラをかまえていると、

ナヌッ!?京阪電車じゃないか!
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しかも、「テレビカー」!? 

わたしは昔、京阪沿線に住んでいたころがあるので、京阪電車には目ざといのである。

ちなみにテレビカーとは、大阪・淀屋橋ー京都・三条間を走る特急電車。なかに「カラーテレビ」があるのが特徴で、当時有名だった。

2階建て?! 京阪に2階建てとかあったんだ!
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近鉄電車のまわしものかと・・・。

しかし、なんでこんなところに京阪電車が。
静岡・大井川鉄道でも南海電車や近鉄電車をみたけど、こーゆーのいま流行ってんのだろうか。

りっぱな赤い橋をわたる途中でふりかえると、ねらったとおり宿がみえる。
それに鉄橋?線路・・・ウオッ、「鉄道風景写真」にもってこいの場所ををみつけてしまった!
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大急ぎで宿にもどる。
すぐそこだから5分とかからない。
ロビーの掲示板、
「富山地方鉄道立山線」のダイヤにかぶりつく。
現在時刻午後4時35分。よし、立山発4時50分の特急があるな。
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・・・特急って、まさかさっきの京阪じゃ。

部屋からカメラリュックをさげ、車のトランクから三脚とレリーズをおろす。フル装備だ。

さっきの場所にもどる。
4時45分試し撮り確認、準備完了。西予、信州での経験が活かされる、すばやいセッティングである。
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橋のむこうに、おなじように三脚ひろげた人をみかける。どうやらここは鉄道風景写真としてはまちがいなかったようだ。

立山駅の踏み切りが鳴る。
キタッ!
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やはり京阪。

『グリーンビュー立山~盛夏~』
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おっしゃ!なんとか撮れた!
うひょひょ・・・、ここへの道中、富山地方鉄道立山線でなんとか一枚撮れんもんかな、とロケーションを探していたが、まさか宿の裏が絵になるとは。ただの散歩が鉄道風景写真に変わった。ラッキー。大満足。
(それにしても、私にとっては富山・立山に京阪電車が走ってる風景は妙というか変といか、キツネにつままれたよう)

  *  *  *  *  *

さあ、宿に帰ったら温泉のあとはお食事です。
『グリーンビュー立山 千寿会席』
【2日目】
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わお! いいねえ~。
(なぜか今日は「献立表」がみあたらないので、お料理の説明がアバウトになります)

お造りがまた、うなるほど美味い。
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これは、ビールを頼まないとはじまらないな。
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余談ですが、今回の旅で気づいたことがあります。

瓶ビールで、
「キリン、アサヒ、サッポロ」のうちどれかえらべといわれたら、まよわずキリンをえらぶ自分に。
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どうやら自分はキリン派だったようです。

この焼き魚がのうまさはなんだろう。
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枝豆のなにか。
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なにかじゃわからんから、「ゆでた枝豆をうらごしして、寒天で固めたもの」とあてずっぽうで。まわりの土星の輪っかみたいなのも、なにかわからん。瓜?

おそば。かかってるのはクルミかな。
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富山って、そばどころだっけ?

鍋物のなかはナニかいな、と思って蓋をあけたら、びっくり。
アワビだわ!
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まさか富山きてアワビとは思わなかったケド、ひょっとして能登半島で獲れるとか。

蒸し焼きにして、自分で盛り付けてみる。
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こんなもんかね。

ナイフを入れてみる。
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いいからはよ食え。

昨夜とおなじような料理で、チーズのはいった茶碗蒸し。
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どうもここの料理長、茶碗蒸しにチーズいれるのが得意技のよう。

シメの釜飯が炊けました。たのしみ~。
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鰻と山菜の釜飯
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昨夜も料理に鰻あったけど、富山は鰻になにか特別な思い入れがあるのだろうか。

自分でよそって、パチリ。
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うまいな、これは。

デザートに梨をいただいて、
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それとオリジナルブランドのアイス。(ハーゲンダッツとかじゃないところが無駄に気合はいってるな)
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なぜか富山でうめぼし。

うめぼしって、どんな味だっけ?
すまん、酔ってるせいか味がわからん。
うめぼしの味がゲシュタルト崩壊する。
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ごちそうさまでした。
【1日目】に見劣りしない豪勢な料理、大満足です。
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  *  *  *  *  *

翌朝、【8月13日(月)】
和歌山に帰ります。
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朝食はこれだけじゃありませんよ。

焼鮭とウインナーを自分で焼きます。
まさか真夏の朝っぱらから宿でウインナー焼くことになるとは、思いもしていませんでした。
ファイヤー!
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朝食後、ロビーで朝のコーヒーサービス。
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さて、帰りますか!
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これで旅の話はおわりです。
ごらんになっていただいたみなさまには感謝。
いいね!をいただいた方、ありがとうございました。

またお会いしましょう。

   *  *  *  *  *
*45,466km→ *46,420km
*954km
  
   (自分用メモ)
※帰り、賤ヶ岳サービスエリア昼食。ローストビーフ丼とチャーシュー麺のセット。(1460円)
Posted at 2018/08/27 20:04:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2018年08月12日 イイね!

グリーンビュー立山

グリーンビュー立山立山駅周辺は、臨時無料駐車場がたいへん充実しており、数えただけでも6~8ヶ所はあるようだが、当然のことながらどこも混みあっている。

川向こうに車をとめることができた。地面が砂利なのはしかたないにしても、雨水なのか湧き水なのか下が水びたしであり、湿気が多そうで、場合によってはここで夜を明かさざるをえず、
(こんなところで車中泊か)
と思うと気が重くなった。

駐車場を離れ、立山駅へテクテクあるいていく。
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この時点で、今夜の宿が決まっていない。
そう、事前に宿の予約をせずに今回も旅に出たのである。

橋を渡ってすぐに踏み切りがあり、
ん?
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・・・みょうな車両と目が合う。

駅構内のほうをみる。おや?
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どこかで見たことあるような、ないような。
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駅前のロータリーにあがってなお、視線で追い続ける。
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なんだこのデジャブ感?

【立山駅】
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むかって右手に「観光案内所」(正式名称・総合案内センター)がある。

窓口にメガネの女性がおり、なんとなく「トミー・フェブラリー」似だなとおもいつつ、あすの「立山黒部アルペンルート」について問い合わせたいことが山ほどあったが、なによりまず今夜の宿の確保が先だった。

ところが、時代らしい。
ここでは宿のあっせんはしてないそうだ。
だが、冷淡な対応というわけでなく、どちらかといと熱心に、そのトミー・フェブラリーは私が泊まれそうな宿をいくつかピックアップしてくれた。

観光案内所をでると、すぐそばの宿にまず断られ、線路ぞいの宿が立ち並ぶ先にむかった。

袋小路の奥にりっぱなホテルがあり、
ここをたずねることを私は一切予定していなかった。
客室にシングルルームがないことは事前にわかっていたし、こういうホテルはなにより一人客を敬遠しがちである。
ところが、観光案内所のトミーは、客室が多い(あとで数えてみたところ、わずか30室だった)という理由で「ぜひ問い合わせてみては」とすすめるが、それはあまりに事務的というか現実的でない気がする。
が、結局はトミー・フェブラリーに私は背中を押された格好となった。
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フロントに立ち、呼び鈴をチーンと鳴らすと、奥からあらわれたのはこれまたメガネの女性で、だれかに似ているなと思ったら、「時東ぁみ」に似ていた。
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予約のない身を恥ながら、部屋の有無をアタマ掻きつつたずねると、「時東ぁみ」は、
「おまちください」とPC画面をのぞきこむので、おもわず、
「え、ありそうなんですか?」
と前のめりになってきくと、
「はい、ご用意できます」
おっしゃああ! ラッキー!
オレやっぱツイてるわ。
これで車中泊はまぬがれた。
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泊まるよ~。もう、連泊しちゃうよ~。

部屋のキーをあけて、びっくり。
まさかの和室。
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和室に泊まるなんて何年ぶりだろう。
最近の旅行はいつもビジネスホテルがつづいていたし、ここも外観から洋室を想像していたので内心、「ヒャッホウ!」と小躍りしたい気分である。おどるのはあとにして、とりあえずリュックをその場におろし、部屋に入る前に写真におさめておこう。
それにしても、本当にここにひとりで泊まっていいのか。
どうやら、天気が悪いせいでキャンセルがでたにちがいない。

部屋に風呂がないのがいい。
一階の「大浴場」にさっそくいってみる。
ほう、いいお風呂じゃない。
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入ってみると、うはっ!ヌルヌルする!
これ、温泉か!
正直、20代30代のころは、
「ケッ!温泉なんて」
でしたが、このトシになると考えも180度変わるようで、
「あ゛ー、めっちゃ体によさそう」
とばかりに、このあとひまさえあればつかってました、温泉。

ちなみに、ナトリウム・炭酸泉。(そう書いてた)
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この立山駅周辺エリアは、「立山山麓温泉・千寿の湯」という温泉郷なのです。

観光案内所のトミー・フェブラリーに、「称名滝」に行くなら今日のうちですよ、といわれたので、今のうちにいくこにする。なにしろ、あすの「立山黒部アルペンルート」はガッツリ8時間の行程なので、とてもまわる時間などないという。

   *  *  *  *  *

「称名滝(しょうみょうだき)」は、立山黒部アルペンルートの途中で寄れるものだと思っていた。すると、
「ぜんぜん別ですよ」
といわれ、おどろいた。
今回はわりと、「ブラタモリ」を参考にしていて、タモリがいけるのなら自分もいけるだろう、と安易な発想がはじまりで、たしか途中で滝に寄っていたようにみえたのだ。
「お車で行けますよ」
といわれ、なおおどろいた。
車で行っていいんだ! 国立公園じゃなかったっけ。
てっきり低公害バスかなんかで行くのかと。

さっきの駐車場の前の道を、山へむかってはしりだす。
途中、展望台をみつけ足をとめる。
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(※この撮り方だと、展望台の全体のようすがわからなくてダメだな)

『悪城の壁』
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垂れ込めた雲でわかりづらいが、断崖絶壁になっている。
大地の裂け目がまざまざとわかる地形。
おそらくこの上が「アルペンルート」なのだろう。
(あとで地図で確認するとたしかに、アルペンルートの室堂行きのバスでみた「滝見台」がちょうどこの上だった)

おどろくべきことに、沿道には季節はずれのあじさいが咲いていた。
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いま8月ですぞ?まるで季節に置き去りにされたよう。

無料駐車場に車をおいて、滝に向かう。
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まさに、深山幽谷。すごいところに来てしまった。

雲が、川の上流へと流れていくふしぎな光景をみた。
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それにしても、このお盆は天気にめぐまれなかった。

途中、このような湧き水がじゃばじゃば惜しげもなく出てる場所がいくつかあった。
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立山連峰の雪融け水にちがいない。
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滝まで徒歩5分くらいを想像してたら、結構歩く。まだ着かない。湿度も高いし、喉もかわいた。まさかこの水飲むわけにいかないしな。

と思ったら、ここの湧き水飲んでるひとがいた。
ロード乗りの男が容器に汲んでのんでるのをみて、おもわず喉が鳴った。
(の、飲めるのか(ゴクリ・・・)
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誘惑にはかないません。のんじゃった。
冷たくてメッチャうまーい。
湧き水バンザイ。ただ、このあとの「立山黒部アルペンルート」は湧き水だらけだということを、このときはまだ知らなかった。

どうやらゴールがみえたらしい。
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『称名滝』
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雨がふったらあらわれる「ハンノキ滝」もシッカリ右にある。そりゃこんだけ天気悪けりゃね。

それにしても、ミストがすごい!あっというまに濡れそぼる。体はいいけど、カメラがッ!
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だからみなさん、滝をひと目みたら逃げるように帰るのでした。

  *  *  *  *  *

ホテルに帰ってひとっ風呂あびたら、夕食です。

『グリーンビュー立山 千寿会席』
【1日目】
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わお、なんかすごいー。

献立表がある食事もひさびさだ。
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「調理長 山岸元彦」 調理長は献立表にクレジットされるんだ!あとで席にまわってあいさつしにくるのだろうか。「山岸です。お食事のほう、いかがでしたでしょうか?」とかいってくるのだろうか?(来ません)

このお造りがうまかった!
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富山の漁港で水揚げされたさかなじゃないだろうけど・・・。とにかく、「これ、うまッ!」と目を見張るレベル。・・・ふだんスーパーで買ってくる刺身とどうしてこうも味が違うんだろう。

『じゅんさいとオクラのジュレ』
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ジュンサイってどんなのか、いちど食べてみたかった。
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ただ、オクラの風味となめこの食感がまざりあって、正直よくわからんかったw

うわ、やばい。
コレ完全に「お酒がススムくん」コースじゃないの?
なに頼もう。
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ピンときて、「生貯蔵酒」をご指名。
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これには理由がありまして、個人的な話ですが、昨年松山のみん友さんにお会いしたとき、おみやげに「地酒の生貯蔵酒」をいただきまして、帰ってのんだところ「なにコレ、うまッ!」となりまして、それからというもの、暑い時季には生貯蔵酒を買いに走るようになったんです。

トロリあまく、料理にもあう。
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『焼肴 銀鰈』
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魚料理がメチャうま!

『熟成豚と鰻の蒸し物』
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割りポン酢でいただきます。

『枝豆とチーズの茶碗蒸し』
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茶碗蒸しにチーズいれると、反則なくらいうまいことがわかりました。

『シラスと海老のプランタード』
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プランタードってなんですか状態。

御飯とお吸い物が、しめででてくる。
『富山産コシヒカリ』
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このご飯がめちゃくちゃうまいのだ。
お米一粒ひとつぶの味わいを感じながらの究極の食感。
いいお米をちゃんと炊いたら、ごはんってこんなに美味しいのかって再認識した。
・・・にしても、かんじんの写真、ピンの当てかたまちがえた。悔いが残る一枚。

ごちそうさまでした。
なんと1時間半かかっての食事。
呑みすぎなんだよw
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・・・さいごにコソッとぶっちゃけますと、これで宿泊料1万4千円。
高いとみるか安いとみるかは、ごらんのみなさましだい。
私は、・・・『なんどでも泊まりたい』。
ロケーションも最高ですしね。

で、次回もつづきます。いや、だって連泊ですし。明日のご飯も楽しみですし。
まあ、趣向をかえて次回はラストオーダー、「鉄道のある風景」。
ご期待ください。
Posted at 2018/08/24 20:04:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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Ricoというのは、「ガンスリンガー・ガール」(相田裕)という、今となってはちょっとふるい漫画に登場する男の子の名をつけられた少女のことです。 作中、ドラ...

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