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2018年04月08日 イイね!

【雑談】アニメにおける食事シーンについて【ネタ】

【雑談】アニメにおける食事シーンについて【ネタ】1月から3月にわたって放送されたアニメ、

『ゆるキャン△』の第1話で

主人公のなでしこが「カレーめん」
(カップヌードルCURRY)を

食べるシーンがすごいと

たいへん評判になった。

  *  *  *  *  *

というのも、
「メチャメチャうまそうに食べる」からである。

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このシーンをみた視聴者およびアニメ関係者は大さわぎとなった。

では、アニメにおいて、
「うまそうに食べる」
とは、どういうことなのか、
検証してみましょう。

アニメの食事シーンといえば、有名なのが、
『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)
のこのシーン。
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ながらく、アニメの食事シーンといえば、コレでした。(世代的には)

比較対象として、おなじ宮崎監督の
「千と千尋の神隠し」
のこのシーン。
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このカット、
ジブリの新人アニメーターが描いたんですが、何日たっても作画があがらない(描けない)。

追い込まれた彼はビデオムービーを給料はたいて購入し、さらにスーパーのお惣菜で「春巻き」を買ってきて、自分で食べるところを録画してそこから作画しました。

それをみた宮崎監督に、「そんなもん(春巻きのこと)、今までなんども食ったろ!」とからかわれますが、このあたりはテレビのドキュメンタリーで実際流れた話なのでしってる人もおられると思いますが、

で、できたシーンがこれなんですが、
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世間では「ジブリの食事シーン」として評価されてますが、

正直わたしは、ぜんぜんダメだと思ってます。
ちっともうまそうにみえない。
(新人といえど、ジブリのアニメーターなんだから絵はうまいだろうと思われる人も多いと思いますが、ざんねんながら逆です。腕におぼえのある人はジブリには入りません。出世できないからです)

咀嚼(そしゃく)をいくら精密に描写したってダメなんです。
アニメはデフォルメなんです
うまそうに食ってるフリしてればいいんです!

で、ルパンのこのシーン。
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じつは、ルパンも次元も、
ひとくちもスパゲッティを食べてない
んですね!
(ミートボールはくってますが)
そうなんです。
ひとくちも食べてないのに、視聴者には「うまそうにスパゲッティを食ってる」と記憶される。これぞアニメの真髄なのです。

以上をふまえて!
ふたたび「ゆるキャン△」に話をもどしますと、
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彼女は食べてるフリしてるだけなんです。
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それでうまそうにみえる。
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↑「めっちゃ食べてるやん!」といわれそうですが、アレ?いやいや、アハハ・・・。

まあ、本編をみたひとならわかってもええると思いますが、
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このときながれるBGM、効果音、息づかい(声優さんはなんども録り直したそうですね)などが三位一体となって、
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名シーンがうまれたわけです。

と、いう話なのですが、
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ごたぶんに漏れず、わたしもこれをみたあと、「カレーめん」を買いに走ったことはいうまでもありません。

以上で、この2ヶ月間ずっと書こうかかくまいか悩んでたことをざあっと書き上げました。
いつもとちがうブログになってしまいましたので、ウケが悪ければ後日削除いたします。(ウケたのでこのまま置いときまーす)

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2018/04/08 21:14:06 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2018年03月29日 イイね!

うみと桜の物語

うみと桜の物語 *  *  *  *  *

今回は、

「和歌山の桜」をすこし

自慢したい。

 *  *  *  *  *

和歌山市内。

「和歌浦(わかのうら)」を一望する展望台。

春になれば、桜が咲き誇り、

そのむこうに海がみえるという。

それは本当だった。alt

うみだ。海がみえる。

桜のトンネルをぬけると、

青い海がみえた。
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しきしまのわがくに、

桜の名所は数あれど、

海と桜がこのようなカタチで望める場所は

おそらく他に類をみない。

私はコブシを握りしめ言いたい。

この場を借りて、物申し上げたい。

ここは、和歌山を代表する桜・絶景スポットであると!

季節の中で
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お、おわかりいただけたであろうか?

ふーっ、すみません。

ちょっとコーフンして

熱く語ってしまいました。

ちょうどそこにベンチが。ひとやすみ。
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この日気温は19度を越え、汗ばむ陽気に。
和歌山の桜も一気に開花した。
 
この絶景の場所の名は、
「高津子山(たかづしやま)展望台」といいます。
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またの名を、
「章魚頭姿山(たこずしやま)」とも。
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たかが小高い山に、このような「ふたつ名」をもつあたり、
土着のふるい歴史がうかがい知れます。きっと、なにかいわれがあるのでしょう。
(海抜136mの文字をみて、ひといきに汗が噴きだす。だって、海そこなのよ!?100メートルくらい一気に登山したことになる。たぶん10分くらいで)

ふだんは何の変哲もない展望台が
桜の季節には表情が一変する。

「片男波(かたおなみ)海水浴場」
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展望台から、和歌山市を一望できる。
南側から北方向で。
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(拡大してもわかるかどうか、遠くに紀の川の流れがみえる。そのむこう、左手の工業地帯は、新日鉄住金 和歌山製鉄所。中央に縦に湾曲する緑地帯は今は昔、かつて埋め立て前の海岸線のなごり)

【西】雑賀崎(さいかざき)方向。
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といっても、たいして説明もできない。

【南】「和歌山マリーナ」と関西電力の火力発電所。
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ポルト・ヨーロッパがあるところ。

【東】和歌浦漁港
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右端にちいさく「紀三井寺」がみえる。


有名じゃない。
地元のひともみな知ってるわけじゃない。
それを「名所」とよぶには
あまりにささやかな
だけど涙がでるほどうつくしい。
そんな、
「海がみえる桜の展望台」
の存在を、すこし誇らせてはもらえないだろうか。

うみと桜の物語
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 *  *  *  *  *

さて。

ここ「和歌浦(わかのうら)」は、万葉集でも歌われた景勝地ですが、
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といっても、他府県のみなさまはピンとこないとおもいますので、
わたしがちょっとご案内。

〈和歌浦の象徴、「不老橋」

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1950年代は新婚旅行でバリバリ観光地だったわけですが、

〈「塩竃神社」安産祈願で有名。

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1960年代になると、九州・宮崎などにその地位をうばわれ、(このまえのブラタモリでやってましたね)

〈わかやまサイクルフェスタ〉
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観光客の数は減少します。
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まして、和歌山市内ということもあり、都市化の波が押し寄せ、
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みるみる卑俗化してしまい、名勝も衰退のドツボにはまります。

近年、ビーチの整備で観光客のにぎわいも徐々に取り戻しつつあり、
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その一環で、和歌浦を見渡せる展望台にサクラが植樹されたのかもしれず、

〈「
玉津島(たまつしま)神社」〉
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その過渡期にわたしは訪れ、シャッターを切ってるのかもしれません。

〈創建年不明のチート級の古社。和歌浦のメインフレーム〉
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 *  *  *  *  *

さてさて。

せっかく桜が満開なのだから、

【和歌山城】にも行ってきましょう!
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と思ったら、花見客で大にぎわい!
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日本中から集まってきたんか!というほど露店がギッシリ立ち並び、ブルーシートを広げた花見客は昼間からお祭り騒ぎ。いいな~。
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あまりの熱気に天守閣へ行くのもわすれ、
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石垣をとおりすぎて
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うっかり「岡口門」からでてしまう。
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振り返って望遠レンズで。

カメラをかまえていると、
見知らぬ女の子がしきりにインポーズしてくる。
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私はいっこうにかまわないのだが。

 *  *  *  *  *

食事ならお城から車で5分。
ランチ、でなくちょっと早めの夕飯になりました。

フライヤ
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「フライ屋」ではなく、「フライヤ」。

和歌山市民で知らぬものはいない。
創業昭和8年の名店。
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他府県のひとは知るよしもないことだが、和歌山はかつて洋食店天国とよばれるほど洋食屋が多かったそうな。
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さすがに近年は減り、この店はそういった「昔ながらの洋食屋」の生き残りである。

当店の看板メニューのひとつ。
タンシチュー』(1450円)
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タン「シチュー」だが、シチュー皿にでてこない。このような皿ででてくる。かといってタンステーキでもない。いったい、どのような経緯でこの形態に落ち着いたのか、謎。

店独自のドビソース(ドミグラスともいわず、店ではこう呼ぶ。デミソースの転訛と思われる)で煮込んだ一品。
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味は絶品である。

特製オムライス

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これもウマい。
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ビールを頼みたい衝動をおさえるのに苦労した。

そんなわけで、和歌山の桜はこんなところです。
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ありがとうございました。
またお会いしまよう。

Posted at 2018/04/04 20:04:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2018年03月18日 イイね!

南朝の里 賀名生梅林

南朝の里 賀名生梅林
賀名生

と書いて、

あのう

と読みます。

がなうまれ、ではありません。

そう読んでた時期が私にもありました。

賀名生(あのう)梅林は、
奈良県五條市西吉野町にあります。

地図でいうと、ココ。
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和歌山市から1時間ちょっとの距離。ちかい、近い!

朝8時。
この時間だと、駐車場はまだすいている。
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となりのスバルは、和泉(大阪)ナンバー。
そう、ここは河内長野など大阪南部からのほうが近いのだ。

賀名生梅林は、奈良県でも指折りの梅林とのこと。

まあ、撮影とか気にせずに梅林を目で楽しみながらゆるーく散策などしてみましょう。

ところがです。

幹線道路から一歩はずれ、急な坂道をすこしあがったところでまわりの景色は一変します。

おおっ!?
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なんかスゴイ!
思ってた「梅林」とぜんぜんちがう!

(※中央の青色のは、ブルーシート。大雨で土砂崩れ、通行止めになってる)

うおおおッ!
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なんだこの光景は。
桃源郷か。

桃源郷に迷い込んだか?
(桃じゃなくて梅だけど)

ふしぎな風景である。
山々に民家が点在し、集落となって、そのはざまに梅林が植樹されている。
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山肌を覆いつくすように、淡い紅色の梅花が雲海のようにほころぶさまは、壮観としかいいようがない。

正直おどろいた。

こんなみごとな梅林が世の中にあるとは。
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(散策がてらに梅林を歩こう)
と、のんきにかまえてましたが、

あまりの驚異に私の頭の中も一変。
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もう夢中になってシャッターを切ってます。alt

民家が点在してるので、
もはや梅林撮ってるのか、民家撮ってるのかわかりません。
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そして、この先のむこうには、
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それはそれはみごとな
しだれ梅が一本たたずんでました。
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ではお近づきのしるしに、
ハイ、ごあいさつ。
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すこし行くと、
一軒の民家のガレージに、
「ご自由に休けいしてください」
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(※私は視野狭窄というか、時折馬鹿なので、ソファーがみえずトラックの運転席に坐って休め、という意味かとおもった)

ポットにお茶やコーヒー。
え?本当に勝手に飲んでいいの?
なんでそんなにサービスいいの?
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写真とってると、そこへ当家のおばちゃんが登場。
おばちゃんはよほど話好きなひとらしく、

「どこから来たん?」
「ううん、近くから。和歌山市」
「じゃ、京奈和道で」
「そう」
「べんりになったよねー」
「よねー」

道路の話で盛り上がる。

あと、おばちゃんの話しでは、前述の土砂崩れによる通行止めで、
近隣の梅農家は下までおりるのに迂回を余儀なくされてこまってるらしい。そりゃそうだろうな。生活道路だもんな。

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観梅にやってくるお客さん相手に、おみやげを売ってる。梅干しや山椒漬け、写真のとおり干し柿など。
みなけっこう買っていく。

この家のそばに、
またもや「しだれ梅」が。
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その華やかさは、極上。
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順路にはこのような看板があちこちにあり、【絶景ビューポイント】をしらせてくれる。
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【見返り千本】
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下をのぞきこんでみる。
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「100m先に見晴らしのよいとところがあります」
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これのことかな?
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ふと、頭上に
『乙女椿<オトメツバキ>』
をみつけて、

あまりの清らかさにレンズをかえて撮る。alt

シグマの70-200で。
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その柔肌に触れてみる。

このあたりが標高でいうところの最高地点。
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幻想的な光景に目をうばわれる。

そのすぐそば。
ふたたび休憩所でひとやすみ。
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順路にはこのような民家のかたちを借りた休憩所が点在し、地元のおばちゃんが特産品のほかお茶やら缶コーヒーなどを売っている。

こんなものまで。
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いや、
食べませんよ?
こんないい景色でこんなの食べたら、お酒呑みたくなるじゃないですか。
食べませんよ?

いい景色とは、じつはコレ。
またまたみごとな「しだれ梅」が
このすぐそばに。
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ここの梅林を歩いてると、ところどころにこうした「しだれ梅」が一本だけというのが、絶妙なタイミングのようでもあり、
まるで、ビーフカレーのなかの牛肉のような出会い方をする。(つねにたとえが食べ物である)

梅サワーならぬ、
梅シャワーだ!(われながらつまらぬことを)
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しかたありません。しだれが圧巻すぎて、うまい言葉がみつからない。

道中、「玉手箱」みたいなのがおいてあった。
なんだろう?
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なるほど、養蜂かあ。
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受粉用ですな。

最後の絶景ポイント。
【振り返り千本】
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さっきの「見返り千本」といい、ここの「振り返り千本」といい、どういう違いがあるんだ? 適当にネーミングしてるんじゃないの?
と思ってたら、実際にこの現場に立ってみると、

「アッ、オレ今ふりかえってるわ」

賀名生梅林の看板に偽りはないようです。

このあと、ふもとまでくだります。
たっぷり3時間の行程。
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(こうして見てみると、けっこう標高差があることがわかり、ひといきに足腰の疲労感をおぼえた)

さてさて、
ブログタイトルにも使わせていただいた
「南朝の里」
は、地元観光用のキャッチフレーズです。
どうやら、この賀名生を「南朝の里」として売り出したいようです。
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というのも、南北朝の争乱で、ゴダイゴじゃなくて後醍醐天皇が都落ちのすえたどりついたのがここ「賀名生」なのだそうです。

その仮住まいというか、「皇居跡」が梅林のすぐ前の歴史資料館の敷地内に保存されています。

皇居跡のまえで梅をいれて、おっちゃんが玉砂利に三脚すえて撮ってるのを、真似して撮ってみた。
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が、皇居跡とおもったうしろの建物はじつはただの「便所」でして、

ただしくはこちらでございます。
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皇居があったということは、歴史上ほんのわずかな期間ながら、この「賀名生」が日本の仮にも首都だったということであり、
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それを思うと、さきほどみてきた梅林もひとしお、雅やかな色合いにうつります。
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 *   *   *   *   *

お昼は、梅林から車でたった10分。
五條市内にもどる道沿いにあります。

「中国料理 豚珍館」
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このお店は、ちゃんぽんが絶品。
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(※麺大盛り無料だが、今回は控えた。腹八分目を心がける)

リフト(持ち上げ)などやってみるが、ピントがはずれっぱなしで泣ける。
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なにやってもピントはずれな男だから。

(※自分用メモ。「ちゃんぽん」と「五目そば」のちがい。ちゃんぽんはしょうゆベースでとろみがかかっている。五目は塩ベースでとろみがなく、かわりにとき卵。こんど行くときは五目そばを。)

そろそろ桜のたよりも聞こえてくるこんな時季に梅林とは、冷や汗モノのブログ更新となりそうですが、
地元のおばちゃんの話では、例年より一週間遅いそうだから、致し方なしです。
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まあ、今回はこんなところで。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2018/03/23 20:04:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2018年02月24日 イイね!

大阪・お好み焼き伝説 / 咲くやこの花館

大阪・お好み焼き伝説 / 咲くやこの花館

大阪市鶴見区横堤。



のっけから、
鉄板に生地を投入するこんな写真から、今回のブログをはじめたいと思います。
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じつはこのお店、本来撮影はNGでして、
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どうやら雑誌の取材と完全に誤解されたらしく、
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大のマスコミ嫌いな丸顔の女主人に、
「こんな一眼レフカメラ持ってるが、取材でもないし、ましてや自分はプロではない」
旨をていねいに説明し、粘り強い交渉の結果、
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特別に撮影が許された。
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そういうこともあり、店名はあえて秘す。
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出さないでと言われたわけではないが、これはまあ私の個人的意思による自粛とさせていただきましょう。
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とか言ってたら、できましたよ!

おほっ、うまそー。
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 (※カウンターにすわると、このような「春のパンまつり」でもらったような白い皿で出された。金属製のコテでなく、箸で食べます。よその店ではどうなのかは不明)

【第2ラウンド】
これだけじゃまだ終わりませんよ。
さらにもう一品追加!
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これをごらんのみんカラの諸兄のみなさまから、
(要らぬ苦労して、なぜにそんな写真を撮りたがるのか)
という声がきこえてきそうですが、
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ホントきこえてきそうですが、

私にもよくわかりません。alt

しいていえば、こういう写真が好きなのであり、カッコいいと思うからであり、
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女主人にはそう説明して得心してもらい、こうして写真を撮らせてもらいました。alt

信念なんて言葉は、カッコよすぎて私には似合いません。
ただの虚仮(こけ)の一念です。
でも、きっとみんカラのみなさまも、そういった何らかの「一念」でブログを書きつづっているのだと。
そんなふうに思いながら、私はみなさまのブログを日々拝見しております。
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さあて、できましたよ!
オムそば
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とろり卵の黄身と焼きそばのソース、ケチャップ、からしマヨネーズが口のなかで合わさって、破壊力バツグン。これ、アカンやつや~。アカンあかん。

 *  *  *  *  *

そこからほど近く。

鶴見緑地公園内にある、

咲くやこの花館
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飯も食ったし、
温室で花の写真をガシガシ撮るぞ、おりゃー!
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ちょうど一年前にもここを訪れました。

本来なら、「マクロレンズ」でも新たに購入してから温室に挑みたかったのですが、

「そんなひんぱんに花を撮りませんし」

で、結局買わずに一年が過ぎてしまいました。

そんなわけで、自慢の中望遠レンズ、

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM


による撮影です。

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ただ昨年とはちがい、今回は三脚を導入(館内は使用可)したことによって、

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前回手持ち撮影により得られなかった

精緻なフォーカシングが可能になり、


こういう写真が撮れました。


カリアンドラ・ハエマトケファラ alt
(ハリハリ、トゲトゲの先っぽのつぶ粒が前回キチンと撮れなくて、くやしい思いをした。こんなふうに撮りたかった!)


※前回この花木の名を「カリアンドラ・トゥイービー」としたが、今回名前が変わっている。亜種なのだろうか。場所も去年とちがい、植え替えられていた。


ネムノキ

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くたびれた歯ブラシみたいなってますが。

去年はピンピンしてたのになあ。


あと、もうひとつ。

今回の試み。

最近おぼえたソフトフォーカスで温室の花を撮ってみようとかんがえた。

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温室内は、足元に小川がせせらぎ、

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緑に囲まれた滝もある。

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(NDフィルターがないので、シャッター速度を落とすことができず、水がにゅるにゅるに)


フォーカスをもどすと、

カトレヤ・トリアナエ

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(ソフトフォーカス+多重露出)

こういうのが撮りたかった。


あざやかに咲き乱れる熱帯の花々。


パボニア・グレドヒリィ

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熱帯特有の甘いにおいがたちこめる。


デンドロビウム・ファーメリ

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バナナの葉が生い茂り、

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ちょっとしたトロピカル・リゾート気分が味わえる。(味わえるか?)

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(手前のカメハメハじゃなくてハメハメハ大王どっちだっけ?が座りそうな玉座に、なぜかすわりたがるのは女性ばかり。いいんですかい?そこは酋長のイスですぜ)


鳥かごに鳥はなし。

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この日、外気温が13℃にたっし、

温室内は汗ばむ陽気に。


ミニパイナップル

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写真だわかりづらいが、親指ほどしかない。

ミニチュア細工みたいで、おもしろい。


クレロデンドルム・クァドリロクラレ

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名札をよく見ると、「フィリピン」が「ヒィリピン」になってる。

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大阪では発音どおりに「ヒィリピン」と表記するのが、習わしである。


冗談はさておき、

熱気ムンムン【熱帯雨林】エリアから、すずしい(といってもただの常温)【高山植物】エリアへ!

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熱帯ジャングルから →高地へ。

山岳地帯を模したジオラマ風になってます。

(手前のおばちゃんは、「クロユリ」のにおいを嗅いでます。見てるのではありません。「ほらほら嗅いでごらん。くさいだろう?」と看板に書いてると、人はついにおいを嗅いでみたくなるものです)


まあ、おばちゃんはどうでもいいんですが、

まず目に飛びこんできたのが、

福寿草

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ヨモギみたいな葉っぱがわさわさしてますが、


みんカラでみた人が撮ったのとなんかちがーう。

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まあ、春をよぶ縁起ものということで、とくべつに二枚。


リュウキュウアセビ』(沖縄)

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なぜ沖縄の花がここに。


フィテウマ ショイヒツェリ』(アルプス・アペニン山脈)

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トゲトゲだけど、なぜかやさしい感じがする。


ガビサン(峨眉山)リンドウ』(中国・四川省)

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かわいらしくもあり、うつくしい。


ミスミソウ(雪割草)の一種』

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これと下の2枚だけ、

  • AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

で撮影。


かなりトリムしてます。

(マッチ棒の先、5ミリくらいでしかない)

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去年も撮って、また撮ってるから、自分でもかなり気に入ってる花らしい。


順路のさいご。

イベントホールは大盛況。

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臨時カフェがオープンし、

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100%フルーツミックスジュース

(パイナップル+オレンジ+アップル)

でひといき。

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ふうーッ。

あまい果汁がつかれた体に浸みわたる。


ま、今回はこんなもんですかな。


ありがとうございました。

またお会いしましょう。

Posted at 2018/03/02 20:04:11 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2018年01月03日 イイね!

小海線・大曲

小海線・大曲
山梨県・小淵沢。

寒空の下、誰もいない道をひとり歩いている。

(いつかこの道を歩いたことを、思い出すときがくるだろう)

リュックをおろし、こわばった頬にカメラを押しあて、しずかにシャッターをきる。

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 一枚の写真がきっかけである。

みんカラの「適当男」さん(これを機にみんともになっていただいた。)

のブログ、「青空 小海線」。
(許可を得てリンクを張ってます)

ふだんは霧ケ峰を渉猟しその春夏秋冬をファインダーにおさめるこの方が、ふいに小海線を撮影した。

そこにあった写真をみた瞬間、私は、

(ああ、いつかこの場所に自分は行くかもしれない)

とおもった。

蒼い。宇宙にまでとどく蒼穹と、大地をゆくちいさな気動車。

一切の無駄を排した構図に、無限の宇宙が拡がっていた。

これとおなじ場所に行きたい。

それが、いま私がここにいる理由である。

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風のなかをひとり、男が立っている。

先客がいるのだ。

こんな心細い土地で「同士」がいる安堵感は、砂漠でオアシスをみつけたほどにひとしい。

ただ、その男のカメラをみて、絶句した。
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これは中判カメラではないか。

おまけに、首からぶら下げたサブ機は、「ニコン F」。(写真とれてなかった!不覚)

おいおい彼からきいた話によると、祖父の形見だそうで、中学のときから写真をやっているという。

いずれもフィルムカメラである。これで鉄道風景写真とは、よほどの腕っこきとみてまちがいないだろう。

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フィルムカメラなら自分も持っている。

「キャノン FT QL」という50年前のカメラで、

以前ブログでも紹介した。

持ってると、つい自慢したくなるのが人の性(さが)である。

すると、その型番を口にしただけで、

(知っている)

というふうに彼がコクリうなずくのが最初信じられなかった。

「光学露出計があるやつです」

はあ?そんなのないと思うけど。
だいたい、そんな昔にどうやって露出なんて計るのか。

「電池が入ってるはずですが」

ええっ!?電池なんて入れるトコあったっけ?
いや、ないと思うケド。

「ファインダーをのぞくと、露出計の針が」
「ちょっとまってくれ!」

なぜこの男はみずから所有もしていない半世紀まえのカメラのスペックを、まるでいまここにあるかのように説明できるのか。
ひょっとすると、私はとんでもない人と出遭ってしまったのではあるまいか。

たしかめる術(すべ)はある。
じつはその古いカメラを私はこの旅に持ってきているのだ。
ただ、車においてある。
車までたいした距離じゃない。
私は彼に荷物番をたのむと、カメラをとりにテクテク歩き出した。
ついでに、私より1時間前からここにこうして寒風のなか立っているこの男に、あったかい缶コーヒーでも買ってきてやろう。

 *  *  *  *  *

「保存状態が悪かったから、青サビでてて見せるの恥ずかしいんやケド」
前置きしながら私はカメラを取り出す。
そのカメラを手にした瞬間、

「ああ、やっぱり。なるほど」

と彼はひとり合点した。
なにがやっぱりなんだろう。

「サビが出てますが、片方に偏ってますよね」
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(拙ブログ『オールド・カメラが語りだす』より)

たしかに言われてみれば、左にサビがでてるが、右にはない。
でもそれって、カメラケース内の保存状態、位置によるんじゃないの?

「錆びがでてるのは、ここに電池があるからです」
「オウッ!?」
「おそらく電池の錆びが表面に浮きでているのでしょう」

なんだこの男。名探偵か!?

ためしにファインダーをのぞいてみると、彼のいうとおりカビのむこうに針がみえる。
気づく、気づかないというより、すまん、おれコレごみだと思ってた。
 *  *  *  *  *
そこに私の背中をこづくものがある。
なんと、カメラと三脚が風で倒れてきたのだ。

「マズイ、まずい!」

ふたりであたふたする。彼はあわてる必要はないはずだが、先刻荷物番を頼んだ義理をいまでも感じてるらしい。
もちろん、わたしが悪い。しかし、風がこれほど強いとは。あらかじめ一段縮めて立てていたのに、さらに縮めてガードレールと同じ高さにした(3枚上の中判カメラの写真の奥に、ガードレールの高さにあわせた三脚がシッカリうつっている)。その間にも、中身のない私のリュックが風で飛ばされる。

そこで我に返る。
腕時計をみると、午前11時19分。
小淵沢発が同21分。
列車が来るぞ!

「やばい、ヤバイ!」

二人で大慌てでカメラにもどる。
どうやら小1時間ほど話しこんでいたらしい。

すぐそこで踏み切りが鳴り出す。風のせいで遠くで鳴っているかのようにきこえる。

やがてちいさな列車があらわれ、しずかに眼前をゆく。

冬の小海線・大曲 ~Inside~
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おお~ッ。撮ったあとに、思わずため息がもれる。
なんと雄大な景色か。こういうのを撮りたかったんだ。

彼はというと、中判で撮ったあと、ニコンFで「レバーを巻いてパシャリ、レバーを巻いてパシャリ」をすごい早ワザで繰り返し、去り行ゆく列車にギリギリまで追いすがっていた。
あざやかな手並みである。
なにかに似てるなーと思ったら、思い出した。西部劇の早撃ちガンマンだ。あれに似ているのだ。

さて、私にはもう一枚撮りたい写真がある。

上の写真が「大曲(おおまがり)の「内側」から撮った写真とすると、こんどは逆に、レールの外側からの撮影である。

ところが、かんじんの撮影場所がわからない。

彼にきいてみると心当たりがあるらしく、

「あそこで撮ってた人を昔みた」

という場所までテクテク歩いていく。たいした距離ではない。すぐそこなのだ。
ちなみに彼はここでの撮影が今回二度目になる。

場所だけ確認すると、また戻って彼に、

「まちがいない。あそこだ」

ただし、その「第二の撮影地」にいくには車を回さねばならない。踏み切りがないためだ。まさか線路を越えるわけにはいかない。

車を回すから一緒にいこうと誘うと、彼は、

「でも、カイコマが」

といって口ごもった。甲斐駒ケ岳の略である。そう、上の写真でもっとも高くそびえてるのが甲斐駒ケ岳なのだが、雲に隠れている。雲が晴れるまで粘りたいというのが、かれの今回の旅の主題なのだ。

ここでお別れだ。

車まで歩いていく。
その移動中、ふと気づいてまた三脚をおろしてしばらく待つほどに、下り列車をファインダーに収める。

冬の小海線・富士山入り
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こんなところで富士山みえるなんて、下調べでは出てなかったぞ。
もしかして新発見?
いやいや、つまらない写真だからみんな撮らないだけだろう。
でもいちおうここに上げておこう。

つい、遊んでしまった。
車をぐるっとまわして5分もかからない。

おお、ここだ、ここだ!
適当男さんが撮ったのとおなじ場所をみつけた!
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おおまがり、という地名の由来がここだとつぶさにわかる。

やがて、そのときがやってくる。
それはしずかにやってくる。

冬の小海線・大曲 ~Outside~
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おおっ!
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なんというスケールだろう。
目の前を走る気動車と、背景の雄大な甲斐駒ケ岳。
この圧倒的な距離感。
こんなスゴい景色が見られるなんて。
ここまで遠かったが、やはりここへ来て本当によかった。

撮影を終えてふと見ると、
なんだ、アイツがいるぞ。
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なーんだ、さっき自分がいた場所がまるみえじゃないか。
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「おーい!」と大声で呼ぶが、声が風にちぎれてとどかない。

しょうがないなー。
また戻るかー。

また車をグルッと回して元いた場所へ。
テクテク歩いていくと、途中バッタリあった。

「お?なんだ、上がるの?」
「カイコマがー」
「とうとう出なかったねー」
「いや、またここへ来る理由ができた(キリッ」

ポジティブなやつだなー。
で、なんでこんな道端で撮影機材ひろげてんの?

「八ヶ岳がみえたから」
「どこーッ!?」

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「八ヶ岳」という山はない。今見えてる白いのが「赤岳」。
という説明を彼ははじめる。それを私は寒さでガタガタふるえながらきいている。
(さっきの撮影地は風が無くてポカポカ暖かだったが、ここに戻ると風がきつくて極寒に逆戻りするのである)
彼は山屋である。だから山にくわしい。
新年も谷川岳連峰で迎えたという。
山登ったり鉄道撮ったり、なんて男だ。

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(↑「つらら」を発見しておもわずロックオン。この写真だけレンズをかえて。中望遠で。)

「アルファロメオですか。いいですねえ」
私の車をみるなり、彼はほめた。ふふん、お世辞でもいい気分である。ていうか、これを言われたくて、自分は愛車でウロウロ旅してるのかもしれない。

彼は東京・中野区在住。車なんて所有できる土地柄ではない。電車できたという。なんと、日帰りである。
そうなのだ。よく考えれば、ここ小淵沢から中野まで中央本線で一本。泊まりがけなんかじゃない。
どうかんがえても、和歌山きた私のほうがはるか遠くからやってきたことになる。
いままでの旅をふりかえり、しばし万感の想いにひたる。

本当の別れのさいに、彼とガッチリ握手をかわした。
妙な感じだ。じつは彼は会ったとき無口な男にみえた。それが、カメラの話を皮切りに、まるで旧来からの友人のようにおたがいにしゃべり、気がつけば意気投合していた。そんな男といま握手をかわしている。

「また、どこかで会おう!」

と彼はいった。

私はふしぎな感じがした。この広い世界で、中野区と和歌山市のふたりが次の撮影地で出遭う確率は、いったいどれくらいだろう。

ところがかれはそんなことはおかまいなしに、

「きっと、遭う」

といい、こんど遭うときのために「顔をおぼえておくから」

と私の顔をのぞきこんだ。

…彼と別れてからそのあと、私はずっと考えつづけた。

いったい彼の真意はなんだったのだろう。あいつは俺ががしらないなにかを、真実を、その48年にわたる人生のなかでこたえを見つけ、すでに確信にかえてるにちがいないのだ。

でなければ、人はあんな確信に満ちた顔で再会を口にしたりはしない。

私はこんどかれに遭うそのときまでに、こたえを用意しなければならないようだ。

どっと私の胸中に風がふいた。

私の旅は、いつも風がふいている。
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さあ、家に帰ろう!

 *   *  *  *  *

以上で今回の旅のお話はおしまいです。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。

 *  *  *  *  *

*39,569km → *40,638km
*1,069km

(自分用メモ)
・1月1日東名・清水インター下り口で4万km達成。

・針テラスのガソリンスタンドはわりと安値。

Posted at 2018/01/17 21:04:34 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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