今年の春は
カレンダーでみた風景
を追い求めて静岡へ。
どうしても一度は見てみたい
風景があるんです。
地図にすると、こんな感じ。

浜名湖SAに到着。

いえ、浜名湖には用はありません。

お天気いいから、ちょっと寄ってみただけ。

浜名湖からちょっと先。
三方原スマートICで高速をおります。
お目当てのお店に到着。
浜太郎 半田山店

そう、今回浜松に寄ったのは、
名物の浜松ぎょうざを食べに!

みん友さんの『アムール☆』さんが、つい最近
浜松までいらしてぎょうざを購入されてまして、
ブログを拝見して、自分も無性に浜松でぎょうざを食べたくなったんです。

このように丸くならべて焼くのがイイですねー。

にんにくがきいてて、うまい。
ご飯大盛りサービスだったので頼んでみたが、ちょうどよかった。

いままで「浜名湖・浜松」といえば、イコール「うなぎ」だったのですが、ぎょうざも名物だとは。
浜松はいいですね。おいしい名物がふたつもあって。
和歌山なんて、梅干しとみかんですよ。
どちらもアルカリ食品ですよ。
ヘルシー。
* * * * *
ふたたび東名を東へ。
走りながらやがて富士山がみえる。
富士山がみえると、心がおどる。
気も逸る。
由比パーキングで一枚。

このあと「富士川スマートIC」で高速をおりるのですが、
おりる前にサービスエリアで富士山をみたい。
ところがサービスエリアを利用するとスマートで下りられないんだそう。
下りられるようにすればいいのに、と思う。
設計ミスなのでは?と。
泣く泣く富士山を見ずにインターを下りる。
ところが!
そこからチョイ先で、きれいに富士山がみえた。

なーんだ、サービスエリアからでなくても見えるやん。
なにもあわてることなんて、なかった。

ここからちょっと先。
静岡・富士市。
【龍巌淵(りゅうがんぶち)】にとうとうやってきた!
堤防ぞいにある駐車場に停め、

花咲く堤防を歩いていく。

お、やってる、やってる!

堤防にそって、ずっと花がつづいている。

橋から下を見下ろす。
こういうふうになってたのか!

いちど下におりてみたが、私のイメージした「カレンダーの写真」はやはり「橋の上」からのようだ。
こういうのも、やはり現地にこないとわからない。
ああ、用意した長靴が無駄になってしまったな。
これだけのために、ワークマンであわてて買ってきたのに。
ま、いいか。
いま来た道を一枚パチリ。

お目当ての反対側。
南の方向、JR富士駅のあるほう。

こちらもこちらで、悪くない景色。

で、この時点でただいまの時刻が午後3時。
晴れてるけど、大きな雲が邪魔して陽射しをさえぎった。
ふたたび陽射しがさすまでみんなまっている。
私もひたすら待つ。
お昼には気温が20℃あったが、
川上から吹く風が強く、
だんだん寒くなってきた。
寒い。
もっと着込んでくるべきだった。
そして待つこと2時間。午後5時ジャスト。
パッと陽射しがあらわれた。
奇跡のように、ふたたび太陽が顔をだした。
果然、みなが色めく。
シャッターを切る音が河岸にひびく。
『龍巌淵の桜と富士山 』
こういうのが撮りたかったんだ!
よーし、よし。大満足。
しかし、本当に奇跡的に晴れたな。ギリギリで。
それにしても、ここはスゴいですよね。
さくらに富士山ですよ?
カレーライスに揚げたてトンカツのせて食うようなモンですよ?
「絶景カツカレー」でしょう、たとえるなら。
しかも菜の花までトッピングですよ。
カツカレーに生卵ですよ。
スゴい、ぜいたくメニュー。
個人的には、花と富士山ならここは日本一の風景じゃないかな、と思いました。

* * * * *
さて、そこから車で10分。
ホントすぐそこ。
せまい街なみに今夜泊まる宿がある。

『ふるいや旅館』

なんでこんな街中に宿が?
と宿の主人にぶしつけな質問をすると、
学校の運動部の合宿やビジネスでの利用、
そして相撲取りが巡業で泊まりったりするそうだ。

私がこの宿をえらんだ理由はとりとめもない。
富士インターそばにチェーンのビジネスホテルがあったが、
こっちのほうがおもしろいと思って。
もちろん、あたりハズレは覚悟の上で。
せまい階段をあがって2階に。

部屋のナンバーは「200」。
201じゃなくて、なぜか200.
妙である。
ちなみに便所どころか洗面所も共同。
そのくせいっちょ前にオートロックときたモンだから、トイレいくたびに部屋の鍵を忘れずに携帯せねばならない。いろいろとおかしい。
部屋は怒涛の4畳半。
ああ、これでテレビとカーテンがなければ、まるで服役してるみたいだ。
宿の主人が、
「屋上から富士山がみえる」
からぜひ見てほしいという。
宿の自慢らしい。

ほかに高い建物もなく、
ほんとうにきれいに富士山がみえたのでびっくり。
たしかにこれは自慢するだけのことはある。
お風呂はごらんのとおり。
カランが3つある。
風呂のフタがしてあるので、
「一番風呂かな?」
と思ったが、あがるときしめよ、とかいてある。
怒涛のセルフサービス。
貸切風呂かな、と思ったが、
あとで同じくらいの年の男が入ってくる。
ふたりで湯舟につかりながら、
「どちらから?」
と向こうからきかれたので、
「和歌山から」
とこたえると、びっくりされた。
どんな仕事できたとおもったのだろう。
「いえ、写真を撮りに旅行で」
と説明すると、
「仕事で?」
いや、仕事じゃない。
そんな仕事があったらいい。
男はボーリング調査の仕事だという。
へー、めずらしい職種だ。
休日とかどれくらいあるのだろう。
おもわず根掘り葉掘りきくと、めんどうな男だと思われたのだろう。
「お先に」
といって、出ていった。
* * *
この宿でビックリしたこと。
その①生ビールが飲める。

こんなビジネス旅館で生ビールなんてのめるのか。
冗談かとおもったら、本当にでてきた。
囚人から一転して、気分はパラダイス。
(↓ちゃんとサーバーがある)

ちなみに1泊2食つきで6,800円。
今夜のメニューは、
「金目鯛に煮付け」に、

ポークソテー!
こいつはうまそうだ!
ビックリしたこと。
その②
宿の家族が客と一緒にごはんをたべる。
食堂の入り口の席がそう。
イヤ、べつに悪いとかどうこうじゃなくて。
びっくりしただけで。
で、お酒をたのむと箸をおいて給仕してくれる。
芋焼酎「三岳」をロックで。
給仕してくれたのは宿の娘さんらしいひとで、このとき気づいたんだけど、
「もしかして、昼間電話くれたひと?」
サービスエリアにいると、宿から確認の電話があって、
「あなた、きれいな声してはるよねー!」
保険会社のコールセンターからだとてっきり思い込んでしまうほどの美声で、さいしょ宿からだととうてい思えなくてなんども聞き直したのだ。
「声をほめられたの生まれてはじめて」
と笑っていた。
で、面白かったのが、(上のやりとりのまえ)娘さんがグラスに酒をついだとき、宿の主人が
「もっとついであげて」
といったのがきこえ、思わずニヤリとなった。
お酒はなみなみついでくれるとうれしい。
* * *
翌朝、屋上にて富士山を拝む。

朝食をいただく。
海苔の佃煮と梅干は各テーブルに用意されているもの。
海苔の佃煮ひさしぶりにたべたけど、ごはんにメッチャあうわー。
こんなにうまかったっけ?ってなるくらい。
チェックアウトのさいに、
「なぜ、宿の名前がふるいやなんです?」
とたずねると、
もとは「ふるいにかける」のあのふるいの製造会社なのだという。
娘さんの代で4代目。すごい老舗。

宿の歴史はふるく、市の歴史を編んだ広報にのってるくらい。
頁は、昭和32年の静岡国体の写真。
ちなみに宿の前が旧東海道である。
そのうちタモリがロケでくるかもね。
そう言ったら、娘さんわらってた。
あと、このひとに「駐車場にとまってるアルファロメオですか?」
といわれてびっくりした。知ってるんだなー。
「アルファロメオで旅して写真を撮ってるんです」
といくぶん気取っていうと、
「仕事で?」
といわれた。
ちがいます。仕事じゃありません。
このビジネス旅館のひとは、私がなにやっても仕事だと思うらしい。
さあ、ここから「大井川鉄道」にむかいます。
そのもようは次回に。
ご期待ください。
Posted at 2020/04/05 18:14:06 | |
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