RicoAlfaRomeoのブログ一覧

みんともさんでマウンテンな名前の方の
ブログに触発されて、自分もカメラ片手
に散歩してみようと考えた。




『ランタナ』

ジョギング途中にあるのを
かねてより目をつけていた。

（F5.6  -0.3EV  ISO100）

なるほど、ようやくわかってきた。
絞りをしぼっても、玉ボケは出る。
（出ないものだと思ってた）むしろ、
絞ったほうが形がよくなる。（？）
なにより肝要なのは光の方向だ。
反射光や木立の隙間を利用すれば、
曇天や小雨でも玉ボケはきれいに
出るのだ。
・・・ということを、信じられない話だが本当にこれを撮って理解した。
カメラ歴7ヶ月。道はまだ遠く険しい。

なんだかムショーに花の玉ボケ写真が
撮りたくなってきたぞ。
車で公園に行ってみよう。

【四季の郷（さと）公園】

和歌山市市街地から車で20分もない。
たけのこ掘りからバーベキューまで、
なんでもありなおかしな公園。

池のほとりに咲くグラジオラスぽい
花をみつけて夢中になって撮る。


『アガパンサス』　おぼえにくい名前だ。


『メタセコイア』　みなさんおなじみ。


こんなんじゃ、まだまだ物足りない。
よし、植物園まで足を伸ばそう。


【和歌山県植物公園 緑花センター （岩出市）】

「温室の水芭蕉」※105ミリめいっぱい
だして、この画角しか得られない。

足元に鉢植えがあるため。
・・・F値の低い望遠が欲しく
なりますよねえ。ﾅﾅｼﾞｭｳ・ﾆﾋｬｸﾄｶ

温室を出て、あじさい園へ。

『あじさい～桃色』

　　　　　（F7.1  +1.0EV  ISO100）
こういうの撮れると、ニッコールの
40ミリ単焦点マクロもなかなか
捨てたもんじゃないと思えてくる。

『あじさい～ホワイト』

　　　　　（F8  +1.0EV  ISO100）

『あじさい（がく）～グレープ』

　　　　　（F8  +1.0EV  ISO100）

『あじさい～空色』

　　　　　（F8  +0.3EV  ISO100）
この色好きです。

たらふく玉ボケいただいたので、
つぎは睡蓮を撮りましょう。



【PENTAX爺】
睡蓮を撮ってると、じいさんに声を
かけられる。
どうやら、ここの名物名人らしく、
カメラを持ってる人が来ると
だれかれなしに声をかけてるらしい。
カメラを持つ者は、その場で自動的に
じいさんによるカメラの手ほどきがはじまる。


人呼んで、「PENTAXじじい」。

(PENTAX 645N II）＆120ﾐﾘマクロ。

まさに「巨匠」の風格。
高倉健の映画でも撮ってそうなかんじ。

ファインダー覗かせてもらったが、
「うわお」と声にならないため息がでた。

このカメラ、フィルムだし、じいさん自身との年季がちがうためしばしば会話が成立しない。
「どこのカメラ屋で買いなさった」との問いに
「ネット通販です」とこたえる始末。
「最近のカメラは～」とじいさんはふたこと目に言うが、けっして悪口ではなく、どこか詠嘆口調である。

「ああ、このじいさんはフィルムひとすじで、とうとうデジタルに移行しなかったんだな」

すると、そういった私の心中を察したのか、
「まだ、わんでー・えっくすも持ってる」
と言うので、私はひっくり返りそうになった。
1DXはキャノンの最高峰。レンズ込みだと車が買えます。

そうこうしてると、生徒が増えた。
「撮り方がよくわからない」というお母さん。


「Canon EOS 70D」　いいカメラをお持ちです。

このお母さん、ほんとうに使い方が
わからないらしく、絞りがなにかも
ご存じない様子。
（↑レンズフードが逆になってる）

さっそくじいさんによる集中講座が
はじまる。
「真ん中に入れて撮るのは日の丸と
いってよろしくない」


やべ、わたし日の丸ですわ。


『睡蓮』


緑花センターのすぐそばに
名刹・根来寺はある。
本当は桜で撮りたかったケド。
ぬふふ、愛車プロフィールの
写真をさしかえよう。

たいへん充実した散歩になりました。

撮影枚数　89枚

三社（さんしゃ）とも、
三山（さんざん）とも言います。

和歌山・熊野三山とは、

①熊野本宮（ほんぐう）大社

②熊野速玉（はやたま）大社

③熊野那智（なち）大社

の三社を指しますが、妙な感じがしませんか？

社（神社）なのに山（寺・仏教）とは。

まったく頭が混乱しますが、これこそ日本の必殺技、神仏習合なのです。

古来修験者たちはこの熊野の地を霊山としてきました。独自の信仰を持つ彼らはおそらく、熊野を点（神社）でなくエリア（山）としてあがめたことでしょう。
やがて高野山など「山」が開かれると、一般参拝者がどしどし訪れるようになり、

「神さんも仏さんも同時に参れてええわい」

くらいなノリで、今でいう「大型商業施設」みたいなもの（？）で、このなんともゆるい超アバウト感こそ、この国の宗教観そのものであり、神様も仏様もケンカしない、いわば共存共栄のふしぎな感覚（センス）でした。

そして現在、この絶妙な「感覚」は世界的に認められ、

世界遺産
『紀伊山地の霊場と参詣道』

となったワケですが、さぞかしユネスコも、
「日本人はわけわからん」
とボヤきつつ、承認したことでしょう。
要するに、細かいことはいいんです。

今回のテーマは、三山を順に参拝することです。

【１】野中の清水

その前に、立ち寄りたいのが、
『野中の清水』


国道311号線から急勾配の坂を
グネグネ上がってすぐです。


落ち葉とか浮いてるけど、この池から
水を汲むのかと思ったら、


ちゃんと落ち水から汲むようになってました。
すごい水量。

ここの湧き水はおいしい。
ミネラルが豊富なのか、落ち葉など
の不純物の味なのか。
細かいことはいいんです。


ここから本宮までは30分くらいです。

【2】熊野本宮大社


しんとした参道を上ると、


あ、なんかこういうの好き。


新緑みると撮りたくなります。


脇道にそれましたが、正殿です。



ここから先はノー・ピクチャー。
俺の人生ノー・フューチャー。

「やたがらすポスト」　一種の名物。

カラス黒けりゃ、ポストも黒い。

参道を戻って、
『あじさい～熊野本宮大社』

18-105レンズではじめて玉ボケ
でたような気がする。（F4.8)

「単焦点にせずにはいられないな」

すこしやりすぎですか。(F3.2)


『大斎原大鳥居』

「さいばら」と読みたくなりますが、
「おおゆのはら」大鳥居です。


熊野川の河岸、田んぼの中に
突如として屹立する。

孤高なさまがわりと気に入っている。

【３】熊野速玉大社

新宮市内に入ります。


どうやら本宮とちがって
撮影禁止じゃないらしい。

なんかいいかも。


あ、これもイイ。


【４】熊野那智大社

大門坂駐車場で車をとめ、
徒歩で那智大社をめざします。

簡単に書いてますが、山道なので
（帰りも徒歩だと）かなり体力的に
きびしいコースです。
※バスは1時間に1本しかない。

『熊野古道』


こういうのが撮りたくて、
このコースを選んだんです。


「那智大社」


社殿の屋根が鋭角なのがカッコいいね。


すぐ隣にお寺がある。（青岸渡寺）

ね、本当に神仏習合でしょう。

『三重塔と那智の滝』


ここまできたら、とことん行きましょう。
「飛瀧神社」（那智の滝の入り口）


滝を見上げて。

滝つぼは、300円いります。

さて、車をおいた駐車場まで戻らねばならないが、実際のところ体力を消耗しきってしまい、ちょっともうムリ！
ここで信じられない話ですが、ヒッチハイクしました。

参道をおりるときに知り合いになり、車の話で、「リッター7キロ」や「改造に500万」ときいて、「？？」だったんですが、まさかキャンピングカーだとは！

仕事をリタイアしたのち、奥さんが病をえて鬼籍に入り、こうして独り全国を旅してるそうです。そんな映画あったね。

ありがとう、栃木のオッサン。
お気をつけて。

【５】那智勝浦のまぐろ定食

「いちりん」

店舗が目抜き通りに移転してた。

『まぐろ定食』（1600円）


帰路、国道311号線。
「道の駅　ちかつゆ」

近露、という地名です。

『薄皮饅頭と蒸し茶』（300円）


こんな感じで、三社参りを
終えたいと思います。

県民でも1日で回るのはちょっとキツいですね。

『あじさい～那智勝浦駅前』


Now！24,907km
総走行距離　356km
撮影枚数　433枚