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RicoAlfaRomeoのブログ一覧

2017年10月24日 イイね!

【そろカメ】オールド・カメラが語りだす

【そろカメ】オールド・カメラが語りだす私には、ふるい記憶がある。

子供のころ、うちにあった古いカメラの記憶だ。

あれはどこにいったのだろう。

これには多少の説明がいる。

うちは私が物心ついたころから引越しが多く、

そのたび自然にモノが散逸するので、

むかしの物がいまもあるとは限らないのだ。



車で20分のところにすむ父をたずねたときに、きいてみた。

「あのカメラはいまはもうないのだろうか」

すると、父はつとめて無表情で、

「うしろ」

と言って、私の背後を顎でしゃくった。

マッハのスピードでふりかえると、仏壇のとなりのサイドボードのガラス越しにおさないころの記憶のなかのカメラがそこにしっかり鎮座していた。


Canon FT QL』(1966年)

※実家の風景ではありません。
(撮影協力・(株)モデナ)


このときの私の驚愕と興奮は、じっさいに同じ目に遭った者しかわからないだろう。

屋根裏部屋で宝の地図をみつけたような、そんなドラマティックな出来事が自分の身の上に降りかかったことに、なによりおどろいた。



ついでながらおどろいたのが、父がキャノン派だったことだ。

うちにあったカメラはニコンにちがいないと、なぜか勝手に思い込んでいたからである。

「なぜ、ニコンではないのか」

なかばなじるようにきくと、父は、

(´・ω・`)「ニコンは高くて買えんかった」

むろん、現在は両社に価格差は存在しない。

当時ならではの逸話である。


当時父は兵庫・尼崎に住み、勤め先もそこだった。
職場の先輩ががんを患い、闘病を経て奇跡的に快癒し、リハビリがてら京都へ寺社などの撮影旅行に行くのに父が付き添った。

手ぶらではつまらぬと思い、給料はたいて買ったのがこのカメラである。



「本当はF1.2というレンズがほしかった」

コーヒーを沸かしながら父は往時を述懐する。

これには私は苦笑せざるをえない。

父子そろって、時代をこえて同じことを言っているからである。

なるほど、血はあらそえない。



ボディのほか、レンズが3本。
50mmf1.8。


右が、28mmf3.5。
左が、200mmf4.5。


すべて単焦点レンズである。
ひょっとして、当時は望遠ズームがなかったのか。


残念なことに、このカメラとレンズ、保存状態が最悪を通り越して酷烈でして、このような昭和めかしいカメラケースのなかで半世紀眠っていたものだから、すごいカビと青サビがでている。

ケース内もカビだらけで、カビはなんとかしたけれども、

おどろくべきは、カメラは今もなお動くのである。

巻き上げレバーをおこし、シャッターをきれば、

「パシャン」

と、軽快な音をたててミラー動作するのだ。

これにはあざやかな感動をおぼえずにはいられない。

国産カメラのみごとさよ。

半世紀の眠りから叩き起こされても、このメカトロニクスは基本的な動作を忠実におこなうことをちゃんと忘れていないのだ。

これぞメイドインジャパンであろう。

(かんじんの写真は?)

撮れるのか?当然の疑問である。
さっそくフィルムを調達し、いやはや売ってるもんなんですねえ。

ウラ蓋をあけるとさすがにフィルムケース内は新品同様、きれいなものである。


フィルムを装てんする。

じつは、今回うまれてはじめてフィルムを装てんした。正直、ネットの知識に頼らざるをえなかった。いや、ホント、「どうやってフィルム入れるんだっけ?」と悩んだ。
昭和の人間なのに、いやはやお恥ずかしい。

もっかい、こちらの写真で、
グンカン部分をアップ。
シャッター・ダイヤルしか回すものがない、このシンプルさに身もだえする。


さて、ここからはいよいよ上のカメラで撮った写真をごらんいただきたい。爆笑必至です。もうね、「昭和かッ!」っていうくらい、いかにもふるめかしいフィルムフォトが撮れました。ええ、撮れたらなんでもいいんです。大いに笑ってやってください。

一年にわたって撮りためたものを(たいして撮ってないですが)、順に。
まずは、去年2016年の10月から。

おお、写ってるw

(撮影地・四季の郷公園)

レンズは、焦点距離の使い勝手から、今回はぜんぶ50mmf1.8で。

ところがこのレンズ、絞りが壊れている!

すべての写真がf1.8固定になってしまい、

コスモスがこのようにカリッカリにw



なんですか、この全体に漂う昭和くささ。
タイムスリップ・カメラですか。

シャッター速度を1/1000秒にすると、
なんとシャッター幕が閉じきれずにうつりこんでしまう。

よって、1/500秒で撮ります。


【秋】


秋の根来寺。


紅葉を撮る。


【春】2017年


梅。


桜。


桜といえば、やはり根来寺の大門。


満開の桜をバックに。



なんか、古っ!
ああっ、おれのアルファロメオが!
まるで「昭和のクルマ」に!

奈良・宇陀の
「又兵衛桜」にいったとき。

平成に撮った写真にみえん。

わりといい感じ?


昭和40年代でも通用するな。


石垣なんぞ入れるとなおのこと。


そうそう、ちなみにフィルムの感度はASA400。
(適当に買ったので)



ISOじゃないんだな、ISOじゃ。



ああ、現代なのになにか懐かしい。

今回はこんな感じです。
こんどはレンズをかえて撮りますね。
いつかまた。

_____________________________________________

【おまけ】

実家に寄ったついでに、父が飼ってる犬を撮ってきました。
※ここからは現代のカメラ、デジタル一眼レフです。
(撮影日:2017年8月15日)

ナナ (メス 6歳半)


父の知り合いの自動車修理工場で捨てられていたのを父が引き取った。

父は私とおなじで犬はもともと大の苦手であったが、それでも飼ってるうちにまんざらでもないようで、オモチャ(咬むヤツ?)を買ったり予防接種などやったりして、

「かかるわー。人間(この場合の人間とは父自身をさすらしい)よりもお金かかるわー」

と言うが、ほんとうにまんざらでもない様子なのである。



犬を飼いだして父がなによりおどろいたのは、犬が「いびき」をかいて「寝言」をいうことだった。

それだけだとたいしたおどろきではないが、それが母(父の倅の私Ricoからみて、の意)のいびきと寝言にソックリだったから、父はびっくりして夜中にとび起きて犬の顔をまじまじとのぞきこんだという。

「お母さんの生まれ変わりかもしれん」

なかば本気とも冗談ともつかぬ顔で言うものだから、私も、

(あるいはそうかもしれん)

と、思うようになっている。



ところで、みなさん。
何の雑種だかわかります?

柴犬となにかなんですが、
てっきりシェパードかと思ったらちがうんですね。

犬好きなひとならわかるのだろうか?




こたえは、ビーグル犬だそうです。
ビーグル犬っていったら、スヌーピーですよね。
耳が垂れてないけど、そうなの?


というわけで、めずらしくラストを犬の写真で飾ったりして。
まことにめずらしい。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2017/10/26 21:04:35 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2017年10月01日 イイね!

奈良・唐招提寺

奈良・唐招提寺
奈良仏教というものを

この目で見たくなって

ふと、奈良を訪れた。


律宗総本山
『 唐 招 提 寺 』

うーむ、よしよし! これが撮りたかった。

説明するまでもないですが、鑑真和上が建てたお寺です。

からかれてげた(こしらえた)っていう意味なんですかね。

仏教を広めるため来日した鑑真が建てただけあって、質朴ながら荘厳なたたずまい。


このなんともいえない朴訥さが、胸にズシリとくる今日この頃。

おわかりいただけるだろうか。

エンタシス!(シャウト気味で)

学校で習いましたね。

めっちゃエンタシス!(ソウルフルに)

遠くギリシャ・アテネのアクロポリスの列柱が、はるかシルクロードを越え奈良まで伝わった「ように感じさせる」って、公式案内パンフレットの記述があいまいなことにおどろいた。
断定じゃないんですね。

「経蔵」


「校倉(あぜくら)づくり」

これがいかにも奈良っぽいと感じるのは、ずばり義務教育の賜物でしょう。

もともとはお米の倉庫だったのを、スポンサーから譲り受けて鑑真がお経の物置にしたもの。リサイクル和尚やね。

境内にさかんに咲きほこる花。
みなさん、何の花かわかります?


これが「萩」なんだそうです。

へえー、はじめてみた。

またこれが唐招提寺に合うんだな。

ちょうど見ごろでラッキーでした。


唐招提寺は「律宗」のお寺です。

律宗とは、南都六宗(なんとりくしゅう)の一つ。

南都六宗とは、平城京の南にさかえた六つの宗派という意味で、

「鑑真は律ちゃん派」というとおぼえやすいでしょう。

別におぼえる必要などないですが。そもそも律ちゃんで誰よ。

そりゃ、あれですよ。ヘアバンドつけてドラム叩いてる子でしょう。(すっとぼけ)



さて、わたしRicoは高野山ゆかりの和歌山からやってきました。

高野山といえば空海。空海といえば真言密教。

すなわち平安仏教です。

高野山の伽藍は、丹塗りで真っ赤っか。
目にもまばゆいほど絢爛豪華ですが、

(高野山・根本大塔  拙撮2016年秋)

いっぽうの奈良仏教は質朴そのもの、きわめてシンプル。


では、奈良仏教と平安仏教のちがいとはなんでしょうか。


てっとりばやく言うと「密教」であるかないかなのですが、今回はそれはおいといて、「密教とはなにか」はいつかやりたい話ですが、それはまあ、私が比叡山でも行った時にやるとして、

たとえば奈良仏教で代表的なのが「奈良の大仏さん」ですが、

コレ、民衆の信仰のために作られたんじゃないんでんすね。

聖武天皇がぼう大な費用と人員を動員してまでつくったのは、あくまで「国家鎮護」のため。国の安泰のためです。仏教が貴族のたしなみ、教養でしかなかった時代、仏教は民を顧みることはほとんどありませんでした。

このことに気づいた私Ricoはガク然としました。

宗教が民衆の依(よ)りべとならなければ、それになんの価値があるのでしょう。

キリスト教もイスラム教も民衆の「救済」が教義の大前提です。

ところが仏教は、お釈迦さま自身が勝手に後先考えずに悟りひらいて「解脱(げだつ)」して、あとのことは知らんよ、とやったものだから、仏教には救済の概念がないんです。



この国ではそもそも飛鳥時代に仏教が伝来したときから、聖徳太子が律令制度の普及のためいわば糊付けのために、仏教を利用しました。そこから奈良時代まで、ずっと民草(たみくさ)のものではなかったんですね。

それに反旗をひるがえしたのは空海でした。

「マジ、ダサすぎ」

遣唐使で長安をへて、新興仏教たる「密教」をいちはやく学んだ空海は、それまでの仏教がいかに因循であったかわかりはじめます。

わかりはじめた My Revolutionです。

明日を乱すことです。帰国後、政治的決別をかねてそれまで世話になった奈良を離れ、紀の国和歌山に高野山を開きます。要するに革命なんです。

だが、空海でもまだ民衆のためとはいえなかった。

ほんとうに民衆のための仏教を広めたのは、のちの親鸞の登場をまたねばなりません。

親鸞の浄土真宗がはじめて救済の概念を仏教に取り入れた、と言って間違いないでしょう。

時は鎌倉時代になります。



この一連の流れをわかりやくすくオンライン・ゲームにたとえると、

聖徳太子が「β(ベータ)テスト(試験運用)」をし、鑑真から本運用をはじめ、空海が大規模アップデートをおこない、親鸞がパッチをあてた(修正プログラムをダウンロードさせることを「Patch」をあてる、と表現します)となりますが、

余計わかりにくいですか。
ゲームになんかたとえて、どーすんでしょうね。


ここまで書いてみて、こんな適当なこと書いてて大丈夫かと自分でも思わないでもないですが、まあ、あとで存分に恥をかくのも覚悟のうえで、いま現在自分の理解がどの辺りか、それを知るためのしおりみたいなのをここにはさんでおきます。

お土産やさんで一服。


なんか妙におちつかないなと思ったら、目の前にコイツがいた。
お  ま え の せ い か 。

スッと視線をそらす憎いヤツ。


さてさて、お昼にしましょう。

奈良に来たなら、
「彩華ラーメン」でしょう!!

(田原本店)

みんカラでみて、一度来たかったんですよねー。


「サイカラーメン モモチャーシュー入り」


興に乗って、リフト(持ち上げ)などしてみる。
しかも左手で。

面白いから、これからもやろう。

はじめて体験する味だ。
店の女の子に、「何味なんですか」と問うと、「しょうゆ味です」とのこたえに正面からおどろく。
ひとくちにしょうゆ味といえるシロモノじゃない。
しゅうゆベースに唐辛子とニンニクを炒り上げ、スープをとる。ピリリ辛くて、スタミナつきそう。ズゾゾゾーっと、麺をいっきにすする。汗が噴き出る。ドライブで疲れたときなんかピッタリ。あとでしきりに喉がかわくんですけどね。辛党の人は、奈良にきたらぜひ。


帰りに、一面のコスモス畑で有名な藤原宮跡に寄る。

が、コスモスなんてどこにも咲いてない。

駐車場のオッチャンに、
「まだだよ! 10月中旬から」
といわれ、ガックシ。

その間、次々とやってくる大阪ナンバーやらの車、降りてくるなりみな口をそろえて、
「コスモスは?」
ときくので、オッチャンといっしょに苦笑いした。

最後が空振りに終わってしまった今回の奈良の旅。
ま、こんなもんですかね。

(拝観日:9月23日)
______________________________________
*  *  *  *  *  *
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さて、ここからは最近撮った写真をアルバムがわりに。

【季節の味覚】

涼しくなったから、焼き鳥で一杯ってのもイイね。

おれのぼんじり焦がさないでよ。

「栗」


で、「栗ごはん」にする。

写真並べただけだろうと思われそうだが、本当に上の栗林で拾ったクリで栗ごはんを炊いてみたのである。アホですよね。


【季節の花】

バラ園のなかをぐるぐる探し回って、やっとおめあてを見つけた。
これぞ求めていたバラ。

「ラヴィアンローズ」

(撮影日:9月2日 撮影場所:四季の里公園)

昨年とおなじ場所で。
「にらの花」

(撮影日:9月11日 撮影場所:職場の近所の空き地)

彼岸花。雨の夕暮れ。


場所はアパートのすぐ目の前。


上の2枚と撮り方を変えた。

渾身の一枚。

『タナトス』

思い残すことはない、この一枚。

*  *  *  *  *  *  *

さて、よく晴れたとある日曜、
近所の公園で機嫌よくコスモスなんぞ撮ってると、

園内アナウンスが騒々しく響きわたる。
「アユつかみ大会の受付をはじめます~」

ナヌッ!?

中央広場に駆けつけてみると、この人だかり。


今日はなんの祭りだ?


アユつかみ大会の開始を待つちびっこたち。


ステンバ~イ。


あ、ゴー!


最初、アユも無残やな、と思ったが、


どちらかというと、アユにほんろうされるちびっこに、

シャッターを切りながら、思わずフフッってなる。

それでもやっとつかまえだす。


とったどー、の声がきこえてきそう。


それだけじゃありません。


餅つきやら芋掘り大会も。


そんな秋の日でした。



ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2017/10/04 21:04:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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