
【アレイからすこじま】
そのすぐ前にコンビニがたち、
コンビニの上には、
自家焙煎の珈琲店がある。
まことに偶然ながら、
「宇宙よりも遠い場所」のワンシーンでモデルになっていた。

帰ってから第2話みて、目をむくほどおどろいた。
ぜいたくなこというようだが、
日が暮れるまで私はどこかで時間をつぶさねばならない。
まさにこのお店はうってつけ。
この日気温は高めの18度。
しかし、せっかく焙煎されたコーヒーなんだから、アイスでなくホットであじわいたい。
旅も3日目、疲れもあるせいか、
辛党の私がめずらしく甘いものなどえらんでいる。
酒は直感でえらぶが、甘いものはメニューみてもさっぱりわからん。
『手作り濃厚ガトーショコラ』
さいしょ、「なにコレ恥ずかしい」とおもったけケド、
たべてみると、これがけっこううまくて、
写真的にもグーで、
結論としては、グー。
* * * * *
まだあり余る時間を、わたしは駐車場にもどり車内で、『沈黙の艦隊』を読んですごしました。
ええ、本当に第1巻から読み直したんです。
【沈黙の艦隊】
潜水艦の近くにいてコレを読むなんて、ある意味聖地巡礼?
リアルタイムで読んでいたのがわたしが当時高3で、年代でいうと1990年。
「 ふしぎの海のナディア 」や、
「レッドオクトーバーを追え!」など、
当時はちょっとした潜水艦ブームでした。個人的に。
いまさらストーリーなど追っかけません。あえて筋書きは説明いたしません。まァ、日が暮れるまで時間はタップリあるので、少々お話しさせていただきましょう(ニッコリ。※長井秀和の口調で。
海江田艦長も連載はじめはこんな顔でした。
作者のかわぐちかいじ自身、主人公の海江田が「どんな男でこれから何をするか」決めてなかったのでしょう。最初しばらくデッサンが不安定でした。
それにしても、ヒドい。上のコマの絵とぜんぜんちがうwまるで別人。
でもこれはまァ、漫画家はみなよくあることでして、高橋留美子「めぞん一刻」の音無響子さんなんか、そのさいたる例ですし。
反対に、はじめからキャラがガッチリ決まっていたのが、海江田のライバル、深町艦長。
作者が描きやすい、あるいは作者好みの骨っぽい自衛官としてえがかれる。
いつも、メシばっか食ってる。
本当に登場するたび、メシ食ってる。
この画をみて気づいたことあるんですけど、さっきリアルで行ってきた、
海上自衛隊資料館「てつのくじら館」で撮った写真。
「潜水艦の艦内での食事の例」
皿のカタチが漫画とおなじ!
おもわずニヤリ。
で、あれッ?漫画をよくみたら、
深町艦長、二人分食ってない?
食事は艦長だろうとヒラだろうと、一人前キッチリきまってるハズ。
ということは、きっとコック長に「オレには二人前だせ、コノヤロー」とせまったのか。
あるいは、副長の速水さんのを「アイツ食わんから」とかいって勝手にくってるのか。
↓のちにこういうことしてるから、憶測が飛びやすい。
「速水副長の機内食を横取りする深町艦長」
いずれにせよ、無駄な描き込みをいっさいしない作者だから、こういう「想像の余地」をのこした作画はめずらしい。なんでメシ二人分?とか考えるのがおもしろいのだ。
そうです。
漫画は、こーゆーふうに読むものなんです。
一方の海江田艦長は、メシは食わないかわりに名言を吐きます。
当時シビれたのは、やっぱコレ。
私なら選ぶ!!
この作品の最大の見どころは、なんといっても
海江田艦長の神業のような操艦により、

敵の米第7艦隊そのほか乗員を恐怖のドン底につき落し、「オーマイガッ」といわせるところにあります。
米原潜のソナーマンを震撼させ、
大佐に「クレイジー」だと叫ばれ、
ソ連原潜スコーピオン艦長のド肝をつぶし、
『沈降だと・・・!?』
米ロサンゼルス級原潜ダラス艦長に擬装(トリック)をしかけ、これを撃沈します。
で、撃沈したあとのこのセリフがにくい。
『自らの未熟をタップリ悔いることだ』
このときの部下のしれっとした顔がまたw
まるで、「サーセンwwウチの艦長いつもこうなんでww」みたいな、自信タップリなヨユーの表情がまた憎い。
そんな海江田も深町にはこんな表情をみせることも。
おこってるふりじゃなく、本当に怒ってるんです、この人は。いま、激おこなんです。
そんなこといって、すぐ次には、防大からのライバル、深町に対する操艦技術には絶対的な信頼をよせているセリフが。
『深町はかわす!!』
80年代後半からのありったけの軍事知識をつめこんだ作品。
SUBROC=潜水艦発射型対艦ミサイル
「ハープーン」発射シーンを見開き2ページをつかったダイナミックな作画。
当時高校生だったわたしが、この作品に熱狂したのも無理はありません。
(※漫画で見開きページというのは、漫画家にとって作品で読者につたえたい思い、情熱、あるいは漫画家自身の技量、センスがためされる重要な稿です。ぜひ、お手持ちの漫画をひらいてその思いを受け止めてください)
ここでハッと時計をみる。
いかん、イカン!
ここで没頭して読んでてどうする!
夕暮れの桟橋で、潜水艦がオレを待ってるというのに!
あわてて機材かついで桟橋に急行。
さあ、準備はいいぞ。もっと夕焼けになれ!
なんとか、お気に入りの夕やけ写真が撮れました。
『 THE SILENT SERVICE 』
日没前、なんか「ボンボリ」みたいなのを乗組員がブッさす。そばにいる人々(このときなぜか女性多し)がみな口々に「なに、あれ?」とささやきあうが、そのときズバッとキメる言葉がない。なぜなら私自身、(なに、アレ?)状態だったからである!ミリオタ失格!
やがて、トワイライト。
すまん。もうオレここに住みたい。
このときPM7:00ジャスト。
完全に日が落ちて、暗くなるまで30分。
夜景撮影に不慣れな私は、20枚ほど撮っては捨て、撮っては捨てして、ようやくそれらしくなる。
それでもピンがあってない。夜にピン当てって、無茶でしょ!?
さらにISOをあげ、シャッター速度をあげして、ようやくねらい通りの写真がおさめられた。
こ、これが!撮りたかったんだよ!!
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
/105mm/マニュアル撮影(f.14 8秒)/ISO800
ウヒョー!!
じつをいうと、今回はお手本がある。
みんカラで写真のうまい人がいて、その人が正月にここを訪れている。
さいしょ、(正月に呉にきてどうすんだろ?)
と思ってたら、このような潜水艦の夜景写真を撮っておられて、脳みそをズキューンと撃ちぬかれるほどの衝撃をうけると同時に、
(ああ、オレはこの場所に行くかもしれない)
と思った。で、来たんです、本当に。
でも来た甲斐ありましたワ。
こんなすばらしい光景を目の当たりにして、心おどるったらありゃしない!
ここではじめて、(あいだに停泊してた一隻どこかいった!?)背後のヘリコプター搭載型護衛艦の姿があらわになった。
艦番184。いずも型護衛艦 「かが」。
まじですか・・・。はじめてみたDDHが「いずも型」なんて、超絶ラッキーすぎる!オレやっぱツイてるわ!人生はツイてないけど!!
これなんか、漫画のイメージ通り!
もう、たまりませんね。
いま、たとえ絶世の美女にとりかこまれたとしても、わたしはこの視線をはずすことはかなわないだろう。

男のロマン。
次回シリーズ最終回。
「とびしま海道」でラストラン。
Posted at 2018/05/25 20:04:02 | |
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