春ですね。
花の季節ですね。
みんカラでも花のたよりが
あちらこちらから。
わたしは地元・和歌山は御坊市にある
道成寺をたずねました。
場所はコチラ。

いや、よく調べてみると、場所は御坊市じゃなくて日高川町になるんですね。
気分的には、高速のって御坊市に向かってるイメージですが。
日曜日に「がっちりマンデー」みたあと、ゆっくり出発して9時前に到着。
駐車場はまだガラガラ。

おばちゃんに駐車料金500円を渡して、
おみやげ屋さんが立ち並ぶ道をすぐ。

仁王門がそびえる。

この妙にカッコいい山門を、のちのためによく覚えておいていただきたい。
山門をくぐると、本堂がみえる。

本堂は、室町時代に再建されたのが現存しているのだそう。
そりゃすごい。

左手に目を移すと、

おっ、咲いてる咲いてる!

ぬおおおーッ!
ビューリフォー!!
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR
じつを言いますと、今咲いてるの、ソメイヨシノじゃないんですよね。
エドヒガン(入相桜)とゆーらしいんですが、

この日【3月31日】時点での公式によりますと、
エドヒガン 散り初め
ソメイヨシノ 五分咲き
となってまして、ソメイヨシノはまだまだでして、
まあ私もエドヒガンめあてでここまで来たのですが、
みなさんもこれがめあてのようで。

しだいに観光客もふえてくる。
若いママは映えを追い求めるあまり

ついには子らと地に仰臥す。

ある意味天地礼賛とも言えなくもない。
わたしはというと、自販機で缶コーヒーをかってきて、ベンチにすわってパチリ。

レンズをかえてもう一枚。

べつに撮るのがおっくうなのではなく、
・・・どうやら写真撮るのはここしかないような。
ほかにいい感じの桜もないような。
駐車料金はかかりますが、お寺にはめずらしいことに、ここは拝観料はいりません。けっこうなことに、ただ。

だからというわけではないでしょうが、
へえ!犬の散歩OKなんだ。

どうじょうじ
【道成寺】
さて、みんカラは物識りなひとがおおいので、タイトルだけで「おや」とおもった人がおられるかもしれません。
ここ道成寺は、能や歌舞伎の「道成寺」の舞台なのです。
・・・えらそうに言ってますが、私も最近知ったばかりで、
あのつり鐘ドーンのやつかあ!
てな感じでして、それくらいの知識でした。
だって能や歌舞伎の舞台になるお寺って京・江戸にあると思うじゃないですか。
まさか和歌山だったなんて。
写真やりだすと、いままで考えもしなかった方面の知識が殖えますねえ。
あんちんきよひめ
【安珍清姫伝説】
で、「道成寺」とはこれすなわち「安珍清姫」のお話でして、
なにそれ? のひともおられると思うので、ちょっと簡潔にお話しさせていただきましょう。
ちょうど「まんが日本昔ばなし」であるんですねえ。
「むかしむかし、奥州白河のお坊さんで安珍という若い僧侶がいまして、きのくにに熊野詣にまいっておったところ」
なにげに今でも通用するシュッとした(←関西圏ではイケメンをこう表現する)イケメンに描かれている。まんが日本昔ばなしの作画クオリティーは半端ないのである。

ちなみにわたし、安珍さんところの清姫さんだと思ってました。そうじゃなくて安珍&清姫なんですね。ケン&メリーみたいな。
「一夜の宿をもとめた安珍は、庄屋の娘・清姫から数々のおもてなしをうけることとなった(※原文ママ)」

数々のおもてなしってなんだ!?(笑
どんなおもてなしをうけたんだ安珍ーッ!?
さんざんいい思いをした安珍は、ところがここで修行中の身であることをはたと思い出します。はっきりいって、トンズラこくんです。
ああ、おれもこんな女から逃げるようなイケメンに生まれたかった。こんど生まれかわったら、ハチミツとクローバーの真山君になりたい。

「まってー、安珍さまー(※これも原文ママ)」
追いかける清姫。ストーカー行為に走ります。男女の沙汰に今昔はありません。今も昔もやってることになんら変わりはないのです。

その行く手をはばむ日高川。

清姫は入水し、大蛇になります。
「おのれ、安珍!」

いっぽうの安珍は先に川を渡り、道成寺に駆け込みます。
ここで道成寺がでてくるんですねえ。

寺の住職に助けを乞います。
「なにもかも、身から出た罪とは申せ(←わかってるやん)、追われております。どうか、おかくまいください」

つり鐘に身を隠した安珍。ですが清姫にいともたやすくみつかってしまい、大蛇の火炎によって焼き殺されます。

びっくりするほどバッドエンド。
江戸時代、このアンハッピーな話が非常にウケたんですな。
* * * * *
【日本人と死の文化】
江戸時代、「心中もの」が爆発的に流行しました。
上方(大坂)に「曾根崎心中」近松門左衛門があるように、東西を問わず心中ものがはやりました。
幕府はこれを禁じましたが、もともと武士道の「死ぬこととみつけたり」が町人文化まで浸透した結果なので、止めようがありません。
芝居の演目だけでなく、じっさいの心中も大流行しました。
なかには片方だけ助かる場合もあり、男が助かった場合、女が
「恨めしや~」
となるわけで、江戸時代に怪談が流行したのはこのためです。心中とセットだったわけです。

日本の漫画・アニメ、ドラマや映画はとにかく、よく人が死にます。
なぜでしょうか。
日本人には、死をおそれ・恐怖の対象でなく、死をうつくしいものとする価値観が厳然としてそなわっているからです。

いちばんわかりやすい例でいうと、『太陽にほえろ』の「殉職」シーンです。これです。これは最たるものです。
「ガンダム」もよく死にます。これは太平洋戦争のイメージ・影響では?と思われがちですが、ちがいます。江戸時代からの変節した武士道の影響です。
面白い例をあげますと、『宇宙戦艦ヤマト』でさいごに森雪が死にます。
これを見た外国人、とりわけ欧米人はびっくりするそうです。
メインヒロインが死ぬなんて、考えられないんだそうです。
たしかにハリウッド映画でヒロインが死ぬ映画ってあまりなさそうですもんね。
タイタニックもディカプリオはブクブク海に沈んで、ねーちゃんのほうは助かりましたもんね。
* * * * *
まあ、以上【余談】はこのくらいにしといて、
お昼のお店をさがしに山門を下ります。
門前のみやげもの屋。アンドお食事処。

ところが!
お店は、団体のご予約でいっぱい!
どこも断られる!
写真はないですが、昼前には観光バスが殺到するのだ!
↑いちご関連がかぶっている。食べ放題はまだわかるが、右端の「イチゴミステリー」が最大の謎。外見が子どもな名探偵でも登場するのだろうか。
さて、どうしたものか。
駐車場までもどって(すぐそこ)、車から500円を徴収するおばちゃんに相談というか雑談。
「このへん、どっか店ないの?」
「駅前に喫茶店が」
「あるんや」
「日曜休みやし」
「あかんやん」
「(国道)42号線にでれば」
「面倒やナ」
「むかいのそこのお店は?」
「ほえ?」
スマホでネットって便利だなあと思うのは、こういうとき店の外でメニューがつぶさに分かること。
どうやらこの店は和洋中なんでもありな地元民がふだん食べにくるようなお店らしい。
開店までまって一番のりで入店する。
「ちゃんぽん」がうまいらしい。

麺を持ち上げると、細麺に餡がからみついて箸が重い!
ヌオッ!

AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
このちゃんぽんはうまかったですね。
蔬菜は露地もの使ってるせいか、火を通してあるのに味が濃い。
深鉢の底に麺がしこたま隠されていて、
麺喰いのわたしが食べるのに時間を要しました。

このあと道成寺をあとにし、
向かった先は日高川。
清姫が身を投げた川である。
よくごらんいただきたい。
なにげに「昔ばなし」の画像と構図が、いや風景が一致してる!
もちろん偶然。狙って撮った写真じゃないけども、すごいわー、おれこういう聖地巡礼・舞台訪問における強い「引き」って持っとるのかも。ゆるキャンのときも、じつは適当に写真撮ってて、あとでアニメみたら偶然画面が一致してた、ってのが何枚かあるんよ。
今回はこんなとこですかな。
・・・で、このあとすこし余談を。
* * * * *
【今やってること】
『BFV』(バトルフィールド5)
という、FPSゲームをプレイしています。(PC版)
昨年末、2018年12月にリリース。
なんで今までこの話をせなんだかといいますと、今ひとつ盛り上がってないから。
第2次世界大戦が舞台なのに、有名な「ノルマンディー」や「スターリングラード」がマップに登場しないせいもあって、発売当初から盛り下がるいっぽうのこのげえむ。
ではなぜ今この話かといいますと、先月、
2019年3月に【新ゲームモード】が追加されまして、これが
バトルロワイヤル
なんです。つまり、
『64人が最後のひとりになるまで闘う』
これがなかなか面白い!
マップは広大な島が舞台。
空挺によって、スタート地点は任意で自由にえらべます。
右端に火が見えますが、これが25分かけてゆっくり近づいてきます。
パラシュートで降下。
このとき注意したいのが、敵さんと着地地点がカブらないこと。
わたしは最初プレイしたとき、ものの1分でやられました。
バトルロワイヤルというのは、着地した瞬間からプレーヤーの判断力、洞察力、時の運が全力で試さます。
迫りくる火炎にたいして、いつ、どのようなタイミングで逃げるか。
あるいは、自分が安全圏にすでにいる場合、いかに敵がにげてくるのを予測して迎え撃つか。
迫りくる火炎を勢子(せこ)にたとえるなら、さながらイノシシ狩りや鹿狩りをやってるようであり、
あるいは、高性能のグラフィックボードとインターネット環境を駆使した壮大な「かくれんぼ」や鬼ごっこをやってるだけのことであり、
それはそれでお尻がムズがゆくなるほどのパッションのほとばしりを感じざるを得ません。男ですから。
島内は無人で、勝手に小屋に入ると、
なにやら物騒なもんがころがってます。
ショットガンとその弾薬。
これら武器を拾って戦います。
ちなみにプレイヤーであるわたしがもってるのは、対戦車用のバズーカ砲。なんでいるのかというと、マップ上で戦車も乗り回せるから。トラクターやワーゲンなんかも乗り放題。ただし、見つけ次第コイツでしばき倒しますが。
このゲームはね、動いたら負けなんです。
生き残ったら勝ちなんです。
判断力とそして忍耐力がガチで問われるんです。
じっと待ってる。
室内をちょっと移動。
わかりくいですが、自分の持ってる武器のひとつをわざとドロップ(落とした)。
おわかりでしょうか?
人間とはあさましい生き物でして、このように目のまえに武器があると、しこたま自分でハリネズミように武装しててもつい立ち止まってしまうものなのです。
そこを狙ってる。
けっこう、この罠きくんです。
で、これが実際に敵をキルしたあとのスクリーンショット。
上とちょっと状況ちがうけど、向かいの家にいた敵をたおす。
画面の左端のドクロに「1キル」とあるのが証拠。
この年でも才覚を使えばちゃんとキルできるんよ。すごいでしょ。
逆にやられたところを。
うしろからコッソリがばれた瞬間、振り向きざまにバババッ!!・・・。
ちっくしょー!やられた!
うつってるのは、倒れる私の右膝です。
最後の一枚は、お気に入りのマップ「フランス・アラス」より。
チームデスマッチにおいて。
『菜の花畑を駆け抜ける狙撃手』
『CLANNAD』のOPのようでわりと気に入っている。
今回はこんなところですよ。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2019/04/06 19:04:16 | |
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