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2019年07月07日 イイね!

天空のあじさい ~高野山ケーブルカー~

天空のあじさい ~高野山ケーブルカー~
今年のあじさいは、ちょっと

変わった趣向で撮りたい。

『高野山ケーブルカー』の沿線に

あじさいが咲くときいて

飛んで行きました。

「道の駅 くどやま」
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 ここに車をおきます。
ですが、思い直して町営の駐車場に停めなおしました。

高野山のふもと、九度山。

場所はコチラになります。
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大河ドラマ「真田丸」ではおかげさまで、全国からようお越しくださいました。たいそうにぎやかだったようで。
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てくてく歩いて、丹生(にう)川を渡ります。
あ、この川はすぐ先で紀の川と合流します。
まだここは、紀の川をのぞむ河岸段丘の一部。山地ではありません。
川沿いに古びた町並みが立ち並んでおり、
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一段上がったところに、駅があります。
『南海高野線 九度山駅
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そう、今回は本ブログ初、「乗り鉄」からはじめたいと思います。
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電車のるのもひさしぶりだな。 alt

ほどなくして、緑色の車体がホームに滑りこんできます。

特別観光列車『天空
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にしても、天空って・・・。
たいそうなネーミングだなー。

この、天空。
乗るのはもちろんはじめて。
切符の買い方が不明だった。
駅の券売機で、特急券を売ってくれないのだ。
どうしたものかとかんがえてると、駅員さんがゴミ出してるのを目撃した。
(駅員がいるのか)
てっきり無人駅だと思ってた。

「ここは特急は停まりませんよ」
駅員さんはこたえた。
いや、それじゃ、8時37分の天空は?
「乗車券で乗れます」
自由席に乗れるという。
あ、自由席とかあるんだ!なーんだ。

ところがである!
ホームに滑り込んできた4両編成のうち、まえ2両が「天空」で、うしろ2両は普通車輛。あ、これに乗るのか、おれは!
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ちなみに、「天空」の車内はこんなかんじ。
サロンカーとでもいうのでしょうか。
これを撮ったのは降車時でしたが、私がのぞいたときはそれこそ満座の紳士淑女が高級酒片手に談笑していました(←ウソです)。
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おめおめ私は二等車(?)へ。
なにこの格差!貧富の差!?
やめてよねー、こういう露骨なかんじなの。ダイレクトにへこむから。
インドのカーストじゃないんだから。
インドの列車はスゴかったけどね。いろいろ。

さて、ゴチャゴチャ言ってるあいだに列車はすすみ、
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紀の川流域からいっきに標高500M付近まであがってきます。
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『南海高野線 極楽橋駅』に到着。
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ここからさらにケーブルカーに乗るのですが、
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その前に、ここ極楽橋駅には名物がありまして、毎年この季節になると、駅構内に「風鈴」をかざるんです。

南海電車駅とケーブルカー駅をまたぐ連絡橋にこんなふうに。
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山峡の駅舎、
夏色の風の通り道、
風鈴が涼しげに揺れます。
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風鈴に短冊。
ああ!きょうは七夕か!

南海電車の沿線在住の小学生がつづった短冊。
その願いを拾ってみると、
(プロゲーマーになりたい)
という現代っ子らしいのがあって笑えたが、そのほかにも、

「ちがう国えいきたい。」
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ちびっ子らしい、かなりざっくりした願いである。
そうかと思えば、

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シンガポールって。
これまた、ずいぶんピンポイントだな!
さらに、

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ホテルって・・・。
リゾートホテルのことかな!?

いちいち写真撮ってるけど、
こういうのみるの、けっこう好きなんです。

さて、そろそろケーブルカーに乗りますか。
写真とりながらだから、遅れがちになってしまった。
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あー、右手に咲いてるのはあじさいですね。

ケーブルカーが動き出した瞬間、パシャリ。
ありゃ、電線ケーブルが。
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高野山駅に到着。
あれッ!?あじさいは?
たしかケーブルカーとあじさいがうつってる写真を見たことあるんだけど。
駅は断崖絶壁みたいになってて、周辺にあじさいなど咲いていない。
おかしい。ここじゃなければ、いったいどこ!?
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ガックシ!意気消沈。
いやー、だって、ケーブルカーとあじさいを撮りたかったんだから。
今回のテーマがもはや台なし。
魂が抜けたような感じでバスに乗り込みます。
そのまま高野山へ。
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壇上伽藍』でバスを降車。
いつも、車で来たなら駐車するところです。
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地図にするとこんなかんじに。
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いまバスできた道(赤線)を
女人堂」まであじさいをさがしながら戻る散策コース。
青線は車で来た場合のルートです。
右端の「奥之院」は今回ナシの方向で。

こうみえても、毎年紅葉の時季は写真の練習に高野山きてるんですよ。
ブログにしないだけで。
だからといって見飽きたわけじゃないけども、根本大塔も引いて撮らずに望遠で。
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あじさい、あじさい。
さがして無理やりいれてみる。
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高野山は標高800メートル。
七夕だというのに
天空のあじさいはまだちょっと早め。alt
平地のあじさいはもう終盤。
高野山は7月中旬がみごろのよう。

さがせばけっこう見つかる、みつかる。
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弁財天が祀られており、(大師教会)
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そのたもとに、「ホタルブクロ」がちょこんと顔をのぞかせているのを私は見逃さなかった。
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赤い橋の両側に睡蓮池。
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睡蓮がひっそりと、静謐な刻(とき)をきざんでいた。
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そのとなりにある、『常喜院』をのぞくと、
おっ、あじさいみつけた!
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うつってる観光客は外国人。
和歌山でもっとも外国人が多いのは、高野山。
欧米人もおおくみかけた。

境内にそれは見事なあじさいがあり、雨季におとずれる観光客を手厚くもてなしてくれた。
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なかなかのもんでしょう。
天空のあじさいも。
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「常喜院」の目と鼻の先に、有名な「金剛峯寺」があります。
そしてそばにあるのは、これまた有名な、
蛇腹路 じゃばらみち」。
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これが紅葉の時季になると、こんな風情に。
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ね、悪くないでしょう? (拙撮 2017年11月12日)

三宝院』(高祖院)
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ツバキだろうか。
目にもあざやかな青葉に引き込まれる。
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ついで目を引いたのが、この妙に意味ありげな庭園。
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ほお、仏教のまんだらを模した庭園なのか。
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真ん中の「大日如来」は、コレじゃなくて、
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コッチ。白岩石です。
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このまんだら庭園。
大日如来」が真ん中にあるのはなぜでしょう?
これ知ってるのと知らないのとでは、この庭園の見方がぜんぜん変わるんですよね。

そもそも、このよく聞く「如来」ってなんでしょう。
知ってるようで知らない話、
学校では教えてくれない。

せっかく高野山なんです。
ちょっとお話させていただきましょう。

 *  *  *  *  *

【如来とは何か?】

仏です。ホトケのことです。
「お釈迦さまが仏さまでは?」
と思われますが、昔の人は面白いことを考えたもので、

「お釈迦さまが悟りひらいて解脱して、仏陀になったけど、そういう人ってさがせばもう2~3人くらいこの世界にぜったいいるよね!?」

って考えたんです。
スゴいですよね。キリスト教やアッラーなんかの唯一神教じゃ、ぜったいありえない考えです。

ランクや機能別じゃないです。
お釈迦さまも如来もおなじ仏です。

ランクでいえば、「観音」や「菩薩」が如来よりランク下となります。
あえて悟りをひらかずに、人間を導く存在。
インターン研修中みたいなもんです。

機能別、職能別だと、たとえば「薬師」がそうです。
「薬師如来」が「製薬会社」
「阿弥陀如来」が「極楽浄土・設計事務所」
てな感じです。

(※以上は、大乗仏教のみで通用する話です。小乗仏教、タイ王国やインドネシアでこの話をすると、しばかれます)

そして、如来とともに、
 びるしゃな
「毘盧遮那仏」も仏です。

奈良の大仏さんです。

 *  *  *  *  *

【奈良の大仏さんとは何か?】

有名ですね。
わたしも小学校の遠足でいきましたよ。
柱の穴くぐるんですよ。

奈良時代、仏教は聖武天皇をはじめ貴族の教養であり文化でした。
こう書くとピンとこないかもしれません。
なにせ、文化なんてなまやさしいモンじゃないです。
仏教によって、宇宙の真理がわかったんです。
宇宙って、毘盧遮那仏のまわりでグルグルまわっとるんやで。
世の中って、人も宇宙も水も虫もつながってるんやで。リレーションシップやで。
そう、仏教は最先端の科学だったんです。

科学ときいて、今のみなさんは笑うかもしれませんが、笑ってはいけません。
だって、いまのわれわれも、宇宙がなにかわかってないんですから。
われわれの知りうる宇宙は、あくまで「観測できる宇宙」でしかないのです。
水兵リーベ僕の船ではじまる元素記号も、はたしてそれで全部でしょうか。
人類が知らない未知の元素で宇宙は構成されてるとしたら、われわれの科学とやらはあまりにお粗末です。昔の人を笑えません。
アンドロメダが何万光年というのも、われわれの宇宙物理学がそういってるだけで、じっさいにはすぐお隣さんかもしれませんよ?(ワープ航法(笑)
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で、話をもどしますと、聖武天皇がどうなったかといいますと、これが狂喜したんですね。
だって、宇宙の真理がわかったんですよ。世界の成り立ちが。
宇宙スゲエ!仏教スゲエ!毘盧遮那仏スゲエ!
その気狂いにも似た感動の発露が、前代未聞の巨大な大仏の鋳造に一気に噴き出したんだと思います。
いま現代でいうと、黒部ダムや本四連絡橋、青函トンネルなど国家事業みたいなもので、まあ、ダムや橋というよりパラボラアンテナがより近い感じがしますが。
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国中からありったけの銅があつめられました。
でも金がなかったんですよね。
佐渡ヶ島は秀吉の時代です。
渡来人から、「金箔でキンキラキンにしたら、カッコええで」
と仏像づくりの基本はきいていたのですが、ないものはないんです。
ところが、完成したあと、駿河のくにで金がみつかり、あわてて仕上げをやり直しました。

・・・朝日を浴びて、大和の野に黄金色にかがやく大仏。
田を耕す手をとめ、人々は拝んだにちがいありません。

  *  *  *  *  *

さて、お昼にしましょう。
今回はいっちょー、
精進料理でもじっくり味わってみますか。 alt

精進花篭御膳』(2,200円)
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麦大豆御飯。
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麦に大豆って、めずらしいんじゃないか?

高野山名物① 高野豆腐
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ふつうに旭松食品のメーカーのものかも(笑

高野山名物② ごま豆腐
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ごまの風味が思ったよりグッとくる。ご飯のおかずというより、お酒に合いそう。

高野山名物③ ゆば(を焼いたか揚げたか)
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チーズみたいな食感。
最初、なにコレ?とおもった。
山椒のソースが絶妙。

ボリュームすくなめに感じるが、思ったよりお腹いっぱいになる。胃が小さくなったせいか?

 *  *  *  *  *

あじさいをさがしながら、ブラブラと。
あちこちのお寺を「はしご」して参ります。
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いちばんよかったのが、
南院』のあじさいかな。
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女人堂』につく。
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高野山の北の結界、入り口となる場所だ。
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ここでバスを待つ。
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汗をぬぐいながら、夏をおもう。

帰りのケーブルカーにのる。
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席にすわると、目の前にフランス人の夫婦が。
これに意味はない。
ただ、フランス人って鼻梁が高いというより鼻の穴がエグれてて、デフォルトで鼻毛まる見えなんやなあとかつくづくしょうもないこと考えてると、そのとき、もう極楽橋駅に着こうというそのタイミングで、デッキにいたふつうのおっさんたちが、

「あそこに道があるんやな!」

と声を上げる。思わずそっちを見ると、

「不動坂」という観光用立看板とともにあじさいが咲いてるのが一瞬、目に飛び込んできた。

「わかった。あそこか!」

つい声に出てしまい、目の前のフランス人をギョッとさせる。

駅に着くなり持っていたきっぷを捨て、改札をでる。
券売機で買った乗車券では途中下車できないからである。
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「極楽橋駅」の名の元となった赤い橋を渡る。
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林間を汗水たらしてのぼる。
すぐそばに駅舎が見えるが、もはやこの山道は地図にはのっていない。
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駅員さんから道をききました。
でないと、ムリ!

やがて、ケーブルカーからみた地点にたどりつく。
すると、あじさいを目の前にして、トラジマの警告ロープが張ってある!

・・・どうやら、鋼索線にちかづく不埒な輩がいるらしい。
大丈夫ですよ。わたしはマナーは守りますよ。

そのための、シグマ70-200 f2.8レンズです。
この距離だとバッチリ有効射程圏内ですよ。

とりあえず、一枚!
いちおうあじさい入ってますよ。はしっこにね。
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画角をかえて、下りキタ!
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ホイ、きた!
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ぬはは・・・。こんな感じですかね~。
なんか違う気もしますが。(笑
まあ、「わからなかったこと」が「わかった」、
どこで撮るんやろ?と謎だった場所が解明できたので、わたしはけっこう満足して帰りました。

今回はこんなところですかね。
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みなさまのブログ、たのしみに拝見させていただいています。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2019/07/12 20:04:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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