• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

RicoAlfaRomeoのブログ一覧

2019年10月21日 イイね!

のっこしパラダイス【千畳敷カール】

のっこしパラダイス【千畳敷カール】朝目が覚めると、

山が燃えるように

朝焼けに染まる光景をみた。
  *  *  *
部屋からみえたのは、

今から行こうとしている千畳敷カール、

宝剣岳、木曽駒ケ岳が連なる峰々である。
alt
部屋であらかじめ早立ちの客に宿が用意してくれた「おにぎり弁当」をくっていたが、箸を投げ、あわててカメラをリュックから引っ張り出した。
時間にしてわずか数分。
これがモルゲンロートなのか。それで合ってるなら、貴重な写真におさめることができた。
このモルゲンロートという言葉。
みんカラでおぼえた言葉である。

宿の目のまえのバス停にてバスを待つ。
alt
このときおなじ宿に泊まっていた3人の壮齢の女性たちと待っている。
静岡・浜松からきたという3人は、友達関係かと思ったら、姉妹だという。
そう、3姉妹。しかも、うちふたりは双子。
そんな特異な家族設定、漫画や小説でもきいたことがない。

7時9分、定刻通りバスはやってくる。
伊那バス、路線バスである。
alt

まえの二人がその姉妹。
もう一人はうしろへ。
alt
首尾よくバスに乗り込んだものの、
この期に及んでわたしにはどうしてもわからないこと、
分からずに困ってることがあった。

ロープウェイで千畳敷カールに到着してからのことだ。
登山コースが右・ひだりに分かれてるそうなのだが、
どちらを選べばいいのかわからないのだ。

もちろん下調べはじゅうぶんしたし、偉大なるみんカラの過去ブログを渉猟し、時計回りに「極楽平」をめざしたひと1名、反時計回りに「乗越浄土」をめざしたひと1名というイーブンな情報は、ますますわたしを悩ませた。

3姉妹にもバスを待ちながらきいてみたが、彼女らはしっかりした装備だったがお手軽散策コースねらいできており、登山コースには私同様、無知だった。

きのう下見した菅の台バスセンターがみえた。
うわ!メッチャならんでる!
alt

バスはここに寄るそぶりをみせている。
だが車内は補助席だすほどの満員状態なのである。
(どうするつもりだろう)
成り行きを固唾をのんで見守っていると、
バスはセンターに侵入するも、減速することなくバス停を華麗にスルーした。
(あッ!)
とまらないんだ! 停まらないとか、アリなんだ!?
車内に何とも言えない、ほっとした空気が流れる。
バス停の人々のうつろな表情が一瞬目に入った。
まあ、待っていなさい。じきに臨時バスがくるだろう。
安心したまえ。伊那バスはきみたちを見捨てたりはしない。
…なんだか地球最期の日に、先に宇宙船で脱出している気分を味わった。

バスはタップリ30分かけ、
駒ケ岳ロープウェイの乗り口、
しらび平駅』に到着する。
alt

ロープウェイ乗り場はすでに長蛇の列!
alt

この表示をみて、
(いまの標高2,612mか)
と思い、腕時計の高度修正をしてしまう。
が、あとでロープウェイが着いたとき、高度3,500mになってるのをみて、ギョッとなる。
紛らわしい表示はやめていただきたい。
どうやらこの「2612」という数字が観光アピールポイントになっているらしい。
その証拠はあとで。のちほど。
alt

いよいよ改札口へ。
列のほどほど前でチョン切られた。
先行はすでにいまごろゴンドラの中。
まあ、いい。
いま9分間隔の全力運転中なのだ。
待っていればじき来るさ。
alt
係員が、「3列にてお待ちください!」
と、しきりにアナウンスする。
すると、それまで怠惰な2列縦隊だったのが、ビシッと3列に生まれ変わる。
列のなかには多数の外国人がいたが、見たかきいたか。これが日本だ。

ほどなく、乗り場に案内される。
ゴンドラがすごいスピードでダイナミックに接近してくる。
自分だけでなく、みんな並びながらバシバシ撮影している。
alt

ロープウェイ周辺の山々は、紅葉に色づいていた。
alt
 
千畳敷駅』が見えてくる。
二駅間の高度差は900m以上あり、日本一。
「立山黒部アルペンルート」もすごかったが、アレ以上なのか。
alt
…このとき、車内アナウンスのお姉さん(←メッチャ可愛らしい)が、
「うしろに富士山が顔を覗かせてます」
てなこと言ったモンだから、ゴンドラ内が騒然となる。
どんだけ富士山すきなんだ!?
あわてるんじゃない。
千畳敷駅についたら、テラスからタップリおがめるそうだ。

千畳敷駅のテラスで、一枚パチリ。
alt
真ん中のプリンみたいなカタチをしたのが富士山。
うおう、ほんとうにみえるんだ・・・!

ここで、3姉妹を彼女らのスマホで撮ってあげたりした。
「撮ってあげようか?」
と言われたので気が向いたので撮ってもらうことにした。
ただ、イジワルしてスマホでなくNikonを渡した。
プログラム・オートにして簡単な操作方法をおしえた。
そのあと、姉妹のひとりをさらり写真におさめた。
3人そろって撮ればよかったなと、このときおもう。
alt

ロープウェイ構内をはさんで、この反対側。
いよいよ千畳敷カールへ。
alt

紅葉は
終わって
ます!

alt
覚悟してきたことだから、グチは言わない。

紅葉のピークは、例年10月アタマなんだそうだ。

この写真だとわかりにくいが、およよ?
みんな右というより、真正面のコースを歩いて行ってますな。
左には誰もいかない。
alt

よおし、わかった!
このコースをいけばいいんだ。
目標は乗越浄土に決定!
alt

それにつけても、紅葉ピークの時季にきたかった。
こればかりは、どうしようもない。
だから、今回の大いなる目的は紅葉見物でなく、登山なのだ。
alt

夏も夏で、高山植物が咲き誇る。
いまはなーんにも咲いてない。
ナナカマドの実だろうか。いや、ちがうな。
鮮烈なまでに赤い実が、私の気持ちをしきりになぐさめてくれようとしている。
alt

うわー、あれ登るのかよ!
巍々たる山肌がそびえ立つ。
もっと、ゆるやかな登山だと思ってたのに。
alt

いや、これでイイんです。
急峻な登山、ドンとこい。
夏の乗鞍岳登ったときはアレでしたが、
(チョット近所をジョギングしてきます)
みたいな恰好と装備で登山してしまい、ちょっと半泣きになりましたが。
今回はちがうんです。
前回のブログで紹介しましたが、アゲイン。
新たに購入したストックと、
alt
(↑置き方がダサいと、写真までダサくなる例)

トレッキングシューズ。
alt
もはや、これら装備を使いたくって、わざわざ長野くんだりまできて山のぼりしに来たとしか言いようがない(笑

装備は充実している。
写真だとわかりにくいが、眼前にせり出すような急斜面。
かなりの急勾配。
これにいまから挑む!
alt
ちなみにこのあたりでは、さっきの3姉妹とはすでにはぐれている。

ちょっと登って、ふりかえる。
千畳敷カールの特大パノラマが眼前にひろがる。
alt

レンズの最大望遠でもって、山に紅葉をさがしてみる。
alt

さらに登って、ふりかえる。
気温は10℃。無風。
寒いときいていたが意外と寒くなく、着ていたジャケットを一枚ぬいでリュックに押し込む。
alt

最後の難関が立ちはだかる。
這いつくばるしかないような急斜面。
だが、疲労も恐怖もない。
やはりストックのせいか。
体を万能に支持でき、登りやすい。
登山コースはほぼオールがれ場だったが、ソールの硬いトレッキングシューズのおかげでグングン登れる。
余裕。メッチャ余裕。
装備のない乗鞍岳のときはやたら怖かったが、装備さえととのえば恐怖はない。
むしろたのしい。メッチャ楽しい。
alt
標高2,780mあたりで風が吹く。
リュックからジャケットをだしてふたたび羽織る。

さあ、ラストスパート!
alt

乗越浄土につく。
むこうの建物は、山小屋。ふたつあるうちの一つ、宝剣山荘。
alt

いやー、着いたよー!
今回は楽勝、楽勝!
「標高!2,821m!」
alt
乗越浄土の標高は2,858m。
下の千畳敷駅の2,612mで高度補正したのに、誤差30m以上。
登山開始が8時半。1時間半の行程。
すこしは瘦せたかな?

山小屋のむこうが、『木曽駒ケ岳』の方向。
…ということを、下山後知った。
このときはわからず、この先登山してる人はどこに行くのだろうと漠然と考えていた。木曽駒ケ岳に登ってたんだ。
alt

むかって左手が、『宝剣岳』の方向。
alt

鎖場もある、岩場だらけの急峻な峰。
あそこに行くためには、本格的な登山技術を要する。
だから私は、今回ここまで。
無理は禁物です。
alt

この乗越浄土。はじめ、
「乗り越え浄土」と誤って読んでいた。が、正しくはのっこし
のっこしとは、昔の人の言い習わしで峠のこと。
あるいはここの地形に当てはめれば、頂上(ピーク)と頂上のあいだにある鞍部をさす言葉。いまの用語では、コルともいう。肩がコル。すまん、言いたかっただけ。
alt

浄土とは、極楽浄土。
極楽も浄土も、おなじ意。

 ごんぐ
「欣求浄土」といえば、浄土宗。
もともと大陸の「阿弥陀教」が平安後期日本にもたらされ、「浄土教」となり、それを法然が体系化し、親鸞がひろめた。

「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで浄土にいける。
それまでの奈良仏教にはなかったこの救済思想は、これがもう爆発的に流行した。

みんカラのみなさまのなかにも、お宗旨が浄土宗という方がおられるかもしれない。
ちなみに、徳川家康も浄土宗である。

そういった感じで、昔の人もここへやってきて、自然な流れで浄土と名付けたのであろう。
alt
 
キリスト教文化圏でいえば、ここは乗越天国。パラダイスなのだ。

だがいまの私には、どうもピンとこない。
ここのどこが天国、パラダイスなのだろう。

(ああ、そうか)
alt
 
天気が良ければ、晴天であれば眺望がひろがり絶景がおがめる。
そのとき、ひとは極楽を感じるのであろう。
わたしはどうやら日がが悪かった。

天国にいながら、パラダイスを感じれぬまま、そうそうに下山を開始した。
alt
思ったより風が強く、長居はできない。さむくて。

下山途中、登ってきた3姉妹と会う。
どうやら、予定してなかった登山に挑戦してるらしい。
彼女らの装備なら大丈夫。
目的地までもうすぐだ。
alt
ここで話の流れから、私がブログをやってる話になる。すると、そのブログを見たいといわれ、手がかりとして、
「みんカラ」というワードと、
RicoAlfaRomeo」の名前をつたえておいた。

うまくここへたどり着けば、もしかしたら、このブログを見てるかもしれない。

3姉妹と別れ、本格的に下山する。
ロープウェイ千畳敷駅までもどってくる。
構内にはなんとホテルがあり、カフェもある。
コーヒーを頼むと、ここの標高があしらわれたカップででてくる。
alt
標高2,612mと高いぶん、コーヒーも平地よりいくぶん割高の500円だったが、今はあったかいコーヒーが飲みたくてしょうがない。

落ち着いたところで、お昼ごはんにしよう。
べつに広いレストランがあり、麺類から定食までなんでもあったが、軽い登山のあとはどうしてもコレが食べたくなる。

山賊焼きカレー」(1,300円)
alt

登山したあとこんなの食べるから、いっこうに瘦せない。
alt

  *  *  *  *  *

午後、宿に無事帰還する。

露天風呂はいって、自販機でビール買って、昼酒としゃれこんでみるが、やることがない。

持参した本は読んでしまったし、出かけるのも億劫だ。

そうだ、スマホで映画でもみるか。
GYAOでたしかジャッキー・チェンの映画を配信してたな。

プロジェクトA 』(1983年)
alt
ジャッキー・チェン若いな!

ジャッキー・チェンの映画は、やはり面白い。
ユン・ピョウもサモ・ハン・キンポーもみな若く、やりたいことやってお客さんを楽しませよう!という気概にあふれている。

いちばん笑ったのが、ユン・ピョウが教官となって、ドラゴン隊長(ジャッキー・チェン)以下を訓練でしごくシーン。

ユン・ピョウが手本で手榴弾を投擲。
模擬弾だから爆発しない。

次のシーンで、ドラゴンの部下が、
「隊長、ヤツの手榴弾を本物とすりかえておきましたぜ!」
「な、なんだって~!?」
alt

するとユン・ピョウ、意表をつき、
「これを今から貴様らのほうに投げる!
 安心しろ!模擬弾だ!」
「エエーッ!?」
alt

ドッカーン!!
alt
ブワッハッハハッ!!
もう思わず大笑い。
ドリフかよ。コントじゃないんだから。

…有意義なのか無意味なのかわからないことで時間をすごしたあとは、夕食です。

  *  *  *  *  *

昨夜とおなじ個室へ案内される。
前回写真撮るのわすれたので、今回は忘れずに。
あわてて撮ったら、ピンのあてかたがおかしい。
alt
個室は余人の目を気にせず料理の写真をバシバシ撮れるのがいいが、いかんせん、こんなところで独りで飯を食ってるのが他の客にバレたら変な人だと思われそう。

とりあえず、「南信州ビール」で一杯。
昨夜も頼んだが、この味かなり気にいったので。
alt

前菜は秋のいろどり。
alt

お造りは、なんと意表をついて馬刺し
alt
昨夜はふつうに魚のお刺身だったのに・・・!
なにこのコペルニクス的転回。
ここの料理人、なかなかできる!
でも考えたら、ここは駒ヶ根だから、駒と馬で理にかなってる。

メインは、焼き肉。
信州アルプス牛 石焼ステーキ
alt

さっそく焼いてみる。
なんか最近おれのブログ、しょっちゅう牛肉焼いてるなあ。
alt

ちょいレアでいただきます!
alt
めっちゃ、うまいッ!

信州そばが供される。
alt
長野なので関東風の味付けかと身構えたが、意外に関西風のダシ。ひといきにズルルッといく。

ホテルの特別単品メニュー、
鯉の甘煮
単品メニューだと売れ行き悪いのか、コースにぶっこんできた。
個人的にはこの料理に興味があったので、うれしかったが、いくらなんでも量が多い。わたしはほぼ完食したが、ほかのお客さんはだべきれなかったであろう。こういう味の濃いのは、すこしでいいんだよ。
alt

軍鶏(シャモ)鍋の健康スープ
さいしょ、何も知らずに肉を食って、
(ははあ、合鴨だな)
と思ったが、シャモときいてびっくり。
alt
これが軍鶏か。はじめてたべたが、メッチャうまいんだな。
軍鶏鍋といえば、幕末、坂本龍馬が中岡と最期の夜に食おうとしてた料理だ。こんな味だったのか。そりゃ、龍馬も好物だったろう。

そうそう、お酒はね、地酒を。
alt
長野は酒どころだから種類が豊富でワクワクする。

純米 信濃鶴 生酒
alt
フルーティーな酒が好き。

さあて、問題のこのお料理。
alt

おしながきには、ただ単に、
広島カキのワイン蒸し
   イタリアンサラダ

とあった。

ふーん、それで?
と、ぼんやり何も思考せずにカキを引きずりだす。
alt
(アッ!)
そうか、そういうことか!
この器になってるのは、柿。

(駄洒落かよッ!?)
ダジャレで料理作るか、ふつー!?
なんなんだ、ここの料理人。
アタマのネジ、一本ブッ飛んでるんじゃないか?

しめにお茶漬けでましたが、昨夜とおなじなので写真は割愛し、デザート。
りんごのコンポート 」と
紅茶ゼリー・ブルーベリー・ジャムかけ
ブルーベリーの酸味がゼリーと合わさって、じつに心地よい風味。
alt
こうして、二日目の夜が更け、私の旅は終わりを告げようとしてます・・・、
となるわけですが、すこしばかりつづきを。

  *  *  *  *  *

【余談】自分用メモ

翌朝、朝飯を喫してると、個室の障子がガラリあき、給仕人のにいやんが、
「御飯のおかわりをお持ちしましょうか?」
alt

わたしはスマホに目を落としたまま、
「それどころや、なくなった!」
alt

食事中にスマホは避けたい不作法だが、緊急事態である。
渋滞情報だ。
なんと、中央道、飯田山本から中津川ICまで通行止め
昨夜来ののせいだ。
早朝、なんとも異常はなかったが、朝メシ食ってるあいだに通行止めになってしまった!
ヤバイ。和歌山に帰れない。

(さて、どうしたものか)
恵那山トンネルが通れない。
「妻籠宿」を通る下道ルートを検索したが、なるたけルート変更は避けたい。またわたしのような旅人が見知らぬ地道を走ると、不慮の事故を呼びやすいというのもある。

雨雲レーダーを食い入るようにみると、どうやらこの雨は昼までにはやみそうだ。
ならばあわてて出発せず、チェックアウトぎりぎりまで居て通行止め解除まで待ったほうがいい。
そう決断すると、にわかに食欲がよみがえり、
「やはり、御飯のおかわりをいただこう」

部屋に戻ると、じぶんで茶を淹れながら雨をみている。
alt
写真にはうつってないが、サルがクルマにのったり屋根に上がったり、やりたい放題。

チェックアウト時間に雨はやみ、通行止めも解除された。

わたしは帰途についた。

これで今回の私の旅は終わりです。
alt
(撮影:静岡の美人3姉妹)

ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2019/11/02 20:04:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2019年10月20日 イイね!

早太郎温泉 ホテルやまぶき

早太郎温泉 ホテルやまぶき今回の旅の目的は、

千畳敷カール

そのふもと、

長野・駒ヶ根にやってきました。
alt

わたしは十か月前にも訪れてるんですよね。
駒ヶ根に。昨年暮れに。
アニメの舞台訪問で。
まさかまた、も一回来ようとは。
思ってもみませんでした。
しかも今回は別の目的です。
人間どうなるかわからないモンですね。

ただ今回も、前回とおなじところに行くんです。

【1】宝積山 光前寺

alt

前回門前を横構図にすべきところを、なぜか縦構図に撮ったのが自分のブログながら気になって気になって、撮りなおしたくてわざわざ再訪です。
alt

第9話 「なでしこナビと湯けむりの夜」より。
alt

それだけでなく、前回は冬枯れで見れなかった光り苔がこの目で見たくって。
alt

光ってない・・・。
alt
まわりの人たちも口々に、
「光ってない」
と漏らしてます。
よかった。おれの目が悪いんかと思った。
光ってないよね!?
陽射しがないとダメなんか?

あともうひとつ、いい感じに苔蒸した石垣があるんよ。
alt

あ、これはイイかも。
alt
なんか、夏っぽい写真撮ってどうする。
秋なのに。
秋なーのにー。
ああ、あれは春か。
だれの歌だっけ。

そして、リンちゃんが「けっこういかつい」と評した犬の像。
alt

霊犬早太郎の像を、前回まちがえてべつの像を撮ってしまったので、
alt

今回リベンジしようと思ったら、この先正殿は撮影禁止とのこと。
alt
あらら。

この光前寺は、伝説である「霊犬 早太郎」を祀っている、いやお寺だから祀ってたらおかしいな。弔っているのか?まあとにかく、ゆかりのあるお寺で、
alt

それでペット連れの参拝者の姿も。
alt

こうして光前寺をあとにし、向かったさきは、
alt

これもなぜ前回ここに行かなかったのだろうと、自分の馬鹿さかげんを責めさいなんだ場所。
ここからすぐそこにある、

【2】駒ヶ根高原 早太郎温泉
      こまくさの湯
alt

これも作中登場する実在の施設。

alt

植え込みがあるんで、作中とおなじ画角は狙えませんワ。
alt

ここでリンちゃんが食べた、
「ミニソースかつ丼」と
alt

おなじものを注文する!
これが食べたかったんだ!
alt
野菜サラダの位置関係と、お味噌汁の「麩」のカタチが一致してて、おもわずひとりでニヤニヤする。
なんで前回ここまで来て、これを食べなかったんだろう?
今回は気合をいれて、これを食べるために和歌山を朝6時にでて途中サービスエリアに寄るも、なにも食べずにきました。

alt
正直いいますと、関西人である私には、この「ソースかつ丼」なる料理は理解不能でならないんです。
「なぜ、卵でとじない?」
と率直に思うわけです。
ソースでなく、ダシとしょうゆとお酒で。

けれど、これはうまかったですね。
揚げたてのカツをソースにくぐらせ、ご飯と千切りキャベツにのせて食う。
自分で思ってたよりうまかったです。

alt

店内のようす。作中と逆向き。
お昼時だというのにガラガラ。
作品のポスターとかいっさいなかった。
2年もたつと、ブームはおわったのか?
alt

…こんなことやってると、
「おまえはまだそのアニメ引きずってるのか」
と言われそうですが、引きずってるんじゃありません。
終わってないだけです。自分のなかで。
好きな作品というのは、ずっと自分のなかにあるわけです。

まあ、舞台訪問やってるだけじゃありません。
明日の準備もしないと。
そこからテクテク歩いて、

【3】菅の台バスセンター

千畳敷カールへの入り口。
alt

ちなみに今回は雨に悩まされっぱなしの旅でした。

この日の前日、雨のためロープウェイは終日運休となりました。
でもこれがロープウェイのせいじゃないんです。
バスが走る県道が、累積雨量が規制値をこえたために通行止めになったんです。公式HPによれば、道路管理者による規制解除がないかぎり、再開のメドがたたないって、本気でいうんです。

この日朝6時の更新で、バスが運行開始する7時までに運行するかどうか決めると発表されました。観光客は、たまったもんじゃありませんね。
わたしもつまりは、ロープウェイが運休のまま旅に出たのです。不安な気持ちのまま出発したわけです。

alt
(↑駐車場は常態として、エグいくらいの激混み)

道路管理者というのは、つまるところお役人です。
安全第一もだいじですが、バス・ロープウェイ側も商売っ気がないっていうか。
考えてもみてください。ロープウェイの定員が60人、これが最大9分間隔で稼働すると、1時間で360人。朝7時から昼14時までで約2千人、往復4千円で一日の売上げがざっと800万円。これは馬鹿にならない金額。

もうちっと早めにアナウンスしてもらえないでしょーか?
私が第二京阪京田辺パーキングエリアで休憩をとったところ、6時40分の更新で7時からバスの運行を開始するとあって、ほっとしました。ほっとしたあまり、クルマのとなりでラジオ体操をはじめました。
alt
(↑第二京阪道・京田辺パーキング(京都府)にて)

それから、現地にて確認できたこと。

バスセンターからシャトルバスでも出るのかなと思って窓口で聞いてみたら、そんなものはありません。
路線バスのみの運行です。
でも、30分に1本の運行じゃ、エラいことになるんじゃ?
すると、臨時バスがでるそうですが、いつどれだけ出るのかは不明で、ようすを見て増便されるそうです。なんたるアバウト。

こうして、さまざまな確認をへて購入したチケットがコチラ。
明日の千畳敷カール行きバス・ロープウェイチケット往復。
そう、明日のぶんを前日に買えるんです。
alt
それから私はこのバスセンターから乗りません。宿の前にあるバス停、「切石公園下」から乗車したいのです。そのばあい、ちゃんとそのようなチケットが作れます。

さらに気づいたこと。
バス・ロープウェイの料金の支払い方法には3通りあるんですな。
一つめは、乗降車時にその場で払うやり方。
そのあと行列に並んだりするし、色々めんどうなのでこれは避けたほうがよい。

二つ目は、私のような窓口で買う人。

三つめは、ホテルなどが宿泊代とセットで売ってるチケット引換券。割引になってるせいか、これがけっこういた。二、三はバスに乗車するさい、整理券をとらない。

まあ、ここまで書いてきたことは、じっさいに行く予定がある人だったらアレですが、ない人にとってはどうでもいい話でしたね。
でも半分は自分用メモなので、どうしても書き留めておかねば気が済まない性質なんですよ。

【4】切 石

バスセンターからつづくくだりの坂道。とちゅう突如として、
alt

このような風景にでくわす。
なんとも奇妙なこの巨石。
その名も、『切石』
alt

さいしょ、人工的なものかと思ってしまいました。
城普請や石垣などでつかう巨石の切り出し場かと。
そしたら面白いことに、ちがうんですよね。

コレ、2万年前の氷河期に千畳敷カールから氷河とともにここまで運ばれたもの。
ヨーロッパではよく見られるそうですが、日本ではなんとここだけ!
なんで真っ二つなのかわかりませんが、おそらく氷河の氷圧か。
昔の人は、「武蔵坊弁慶が自慢の薙刀で斬った」とか、「坂上田村麻呂が蝦夷征伐のおりに~」みたいな伝説をのこしており、弁慶ここまで来たっけ?
まあ私なら、五右エ門が斬鉄剣で斬ったことにしときますけどね。

さて、わたしの駒ヶ根高原散策はここまで。
この切石からすぐそこ。
今夜宿泊する宿が見えてきます。
alt

信州早太郎温泉
   ホテルやまぶき
alt

私の旅にしてはめずらしく、予約などして参りました。
alt

部屋は和室十畳。
和室はいいねえ~。
alt
窓のそとは、千畳敷カールの方向。

細やかに行き届いたサービスがありがたい。
alt

さて、ここでイキナリぶっちゃけますと、
べつに隠す必要もないのでぶっちゃけますと、
お金のはなしになりますが、
私のこの宿泊代、2万3千円です。
しかも、連泊です。

alt

これを聞いて目をむいたひと、正解です。
これはあとで知ったことなのですが、ここの本来のお値段が
1万5千円。複数人で泊まったばあいの宿泊代です。
わたしは独りで十畳の部屋に泊まったので、まちがいなく割高に設定されてしまいました。アウー。

alt

…といっても、べつに文句を述べているわけでなく、
ふだん私の旅はビジネスホテルばかりで、それにつくづく嫌気がさしてきているので、こういう温泉旅館はお金に糸目をつけず泊まりたいとかねがね思っていました。
それが実現したので心情的には大満足です。

あと、駐車場の問題もありまして、バスセンターは上の写真にある通り、周囲の臨時駐車場も含めてどこも満杯状態。安心・安全に駐車を確保したいのなら、お金はらってでも宿に連泊して車をとめておくのがベターだと思ったのです。明日千畳敷カールに行くための話ですが。

さあて、温泉にでも入りに行くとすっか!

露天風呂が最高にイイんですよねー。
alt

泉質はアルカリ単純泉。
この辺りを、早太郎温泉とよぶらしい。
alt
イラストがなんか気にいったので、撮っといた。
上2枚とも、スマホ撮り。

風呂上りは自販機で缶ビールをプシュッ!
お気に入りの本を読む。
至福のひととき。
alt

っしてポーズで読んでるんじゃありませんよ(笑
本当に読んでいました。

温泉旅館で誰の目も気にすることなく、ぜいたくな時間をすごす。
まえからやりたかったこと。
alt
みんカラのみなさまならこの気分、わかってもらえるハズ。

さて、お楽しみの食事です。
alt
部屋食でもなくダイニングでもなく、個室に通されびっくり。

今夜のメインは、銘柄豚を使用した「蒸しシャブ」
alt

個室に囲炉裏があり、こんなんふうに。
alt

先付けに、「秋の三種」が。
右から黒ごま豆腐、あずきのしんじょう、干し柿のナントカ。
alt

おっ、地ビールがあるな。頼んでみよう。
「南信州ビール」(800円)
これがうまかった!
ホップのさわやかな香りが広がる。
alt

お造りにはマグロが供される。
alt
海なし県長野でマグロとは。
いいのかい?こちとら本マグロで有名な那智勝浦漁港を有する和歌山から来てるんだぜ?

すると、これがまた、腹が立つほど旨いのだ!
ウットリするほどこの甘さ。
なんなんだいったい・・・。
alt

「子持ち鮎の酢炊き」に、
alt

信州そば。
alt

おっと、追加でお酒がほしいところ。
「うまいものを食べると、旨い酒が呑みたくなる」
『利き酒セット』(1,500円)
alt
こういうときは変にチョコマカ酒をオーダーするよりも、利き酒セットがあるなら頼んだ方が割安で色々楽しめていい。
…ということを、いままでの経験で学んだんです。

ああん、ちゃんと利き酒しましたよ。
右の青(高天・諏訪市)はフルーティーな吟醸香、赤(今錦・上伊那)はスッキリで食べながらに合う。緑(黒松仙醸・伊那市)になってくると、もうわからん(笑

あれこれ食べてるうちに、
蒸しシャブができましたよ。
もう、なにから食べていいやら(笑
alt 

10月にしゃぶしゃぶはまだ早すぎる。
「蒸しシャブ」というのが、わりとグーだね。

「水茄子のもみじ盛り」
alt

「松茸の土瓶仕立て」
alt

松茸だ、イエー!
alt

〆にお茶漬けが。
alt

これで最後だと思い、食い終わって茶を喫していると、障子がガラリあいて(個室だから)、
「デザートをお持ちしました」
…完全に忘れてわ。デザートという単語すら。
alt

カスタードプリンとは。
alt

いやー、たべたわ吞んだわで、写真も撮りまくりだわで大満足!
それにしても、スゲエ料理だった。
35mmのf1.8G EDフルサイズ用単焦点レンズが冴えわたるぜ。

こうして駒ヶ根高原の夜が更けていきます。
alt
次回は「千畳敷カール」

お楽しみに!

Posted at 2019/10/25 20:50:01 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「[整備] #ビーノ バイク保険更新とリコール https://minkara.carview.co.jp/userid/2405959/car/2968387/8243645/note.aspx
何シテル?   05/25 19:42
Ricoというのは、「ガンスリンガー・ガール」(相田裕)という、今となってはちょっとふるい漫画に登場する男の子の名をつけられた少女のことです。 作中、ドラ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/10 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20 212223242526
2728293031  

リンク・クリップ

2025 さくらドライブ① 埼玉県他 241㎞ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/07 09:22:24
7月23日の続きを・・・(^_^)v 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/09/10 15:43:09
MiToの電動パワステ不具合 (1) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/01/16 21:02:46

愛車一覧

アルファロメオ MiTo アルファロメオ MiTo
ゲームやってMiToを買った男の話。
ヤマハ ビーノ ヤマハ ビーノ
アニオタここに極まれり。 ・・・というのは冗談で、日々の生活に必要性が生じたので購入しま ...
その他 Nikon D7100 その他 Nikon D7100
男は四十過ぎたら、カメラです。
トヨタ ヴィッツ トヨタ ヴィッツ
RSと同等の1.5Lエンジンでよく走った。 とても気に入っていた。

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation