びわ湖に行ったことが
ありません。
関西圏に長く住んでいながら。
今回わりと
うきうき気分です。
* * *
今回の旅は一泊二日。
目的地は滋賀県・彦根。
地図にすると、コチラ。
ちなみに琵琶湖じゃなくて、「びわ湖」と表記したい。
関西圏にながく住んでおられる方なら、なんとなくわかってもらえるハズ。
看板などで、「琵琶湖」ってあんまり見ないんですよね。
朝はゆっくり7時に出発。
ところが!
久御山(くみやま)ジャンクションが17kmの大渋滞。
京滋バイパスに入れない!
高速を降り、京都・伏見を走り、京都南インターで名神高速にのり事なきを得た。

草津SAでほっとひといき。
びっくりしたー。
これが目的地が信州とか遠方だったら、冷や汗かいてた。

今回、せっかくですからぜひ寄りたいところがあります。
前から行きたかったところ その①
【 特別史跡 安土城跡 】
石段をのぼると、上の写真のように料金所がある。
シマッタ! お金いるんだ!
財布クルマに置いてきた!
やむなく駐車場にもどる。
(↑東海道本線を貨物列車がいくのがみえたのでパシャリ)
気を取り直してふたたび石段をあがる。
入山料700円。けっこう高い。
木の杖を無料にて貸し出ししてるので、持って行ったほうがよい。
すぐに、羽柴秀吉邸跡がある。
「サル、サル」と信長にこき使われながらも、こんなところ(大手門ぞい)に住んでたってことで、やはり出世頭だったことがうかがえる。ちなみにこのとき秀吉はねねと結婚してたはず。

途中、足元にこのような「石仏」とある。
アレだ。
安土城は突貫工事だったんで、近在の寺から石を調達した。
その中には拝むべき石仏がまじってた。
伝説かと思ったら、本当にあった話なんですな。

で、あれです。
明智光秀が、「もうこの人にはついて行けん!」ってなるんですな。
信長がむちゃくちゃやるんで。
おれもこの歳だと両方わかるわー。
光秀のセオリー重視と信長の合理主義。
現代社会でも、とくに会社でよくある話ですナ。
汗をかきながら上りますが、なかなか天主跡、山上につきません。
まあさすがに城は要塞ですからね。山が低いとダメでしょう。
お、いよいよ天主跡かな?

・・・と思ったら、ちがってました。
ここを左にあがったところに、

信長公の本廟があります。
人間五十年・・・。
そういやおれ、今年50だわ。
いったん下りて、グルっと回ったところ。
やっとで天主跡です。

ちょっと上からの見た目。
ほう・・。

そこからびわ湖と、湖岸に広がる田園風景が一望できます。
信長もこの景色、見たんですよね。

山をおりていきます。
きょうは雨が降らず、よかった。
日差しがでることも。

すると、料金所にもどったところで
見知らぬ男に「ギンナン」を渡される。
なんでギンナン!?
あまりのタイミングに絶句していると、男は説明のつもりか「焼いてあるから、食べて」と言うが、てんで説明になっていない。

なんで安土城でギンナン・・・。
意味がわからない。
私の困惑をよそに、男は山をおりてきた観光客ひとり一人にギンナンを配り続ける。
アレだろうか。
歴史に浸っていた頭を、現実に引き戻す役目でも負ってるのだろうか。
* * *
時間はすでにお昼ごろ。
ああ、お腹へった!
湖岸にあるお目当てのお店に行くと、
アリャ?なんだここ。
お弁当屋さんも兼ねてるらしいけど、こんなところで食べられるの?

お弁当屋の奥がちゃんとお店になってました。
じゃ、「十字や」おススメのサービス定食ってのをいただきましょうかね。
お刺身、エビフライに若鶏唐揚げ、だし巻き卵と盛りだくさん。
これで900円はオトク感があります。
おまけにフライは揚げたてアツアツだし。これはうまかった。
びわ湖に出てみると、
この日は天候がサイアク。
強風が吹き荒れ、波しぶきが打ちつける。

釣りにきたのに・・・。
これはさすがに釣りできないわ。
あ、見えてる建物は今夜泊まる宿です。

彦根港に行ってみる。
すると、フェリー乗り場で女性がバス釣りをやっている。
たまらず話かけてみた。
こんな強風で釣れるんですか!?
すると女性もなにがおかしいのか笑いながら、でもアタリありますよ、との返答をいただく。え、釣れそうなの?
この写真だとわかりにくいですが、むこうの防波堤にけっこう釣り人がいる。
いまはまだやめておこう。夕方またここに来ようか。
ちなみに和歌山から来たというと、女性はびっくりしていた。
地元ですか?ときくと、京都からだそう。
* * *
前から行きたかったところ その②
【国友鉄砲ミュージアム】

彦根から車で20分ほど。
長浜市にある。
ただ、こんな変哲もない住宅地のなかにあるのでおどろいた。

展示室も手狭。
ちなみに入館料もコンパクトで300円。

わざわざ長浜くんだりまで来て、ミュージアムに入館してよかったこと。
前から知りたかった、鉄砲の尾部はネジになってんだけど、どうやってネジ作ってたんだろ?
するとここへ来てわかった。
タップでやるんだ!?
以前広島・呉の大和ミュージアムで、太平洋戦争中におなじネジをつくるのにタップがあったことにおどろいたが、ウソだろ・・。戦国時代からあったのか!?

(↑ちなみに「タップ」とは、ネジを作るためのネジ。)
あと、ここに来たかった理由。
レプリカだけど、鉄砲が実際に持てます。
いちど、火縄銃をかまえてみたかったんだ!
かなりノリノリです。
『今夜もお前のハートをヘッドショットだぜ!』
50にもなって、何やってるんだ・・・。
* * *
午後3時すぎには彦根港にもどってきました。
さあ、釣りだ。釣りをやるゾ!

ただ、じつは・・。
バス釣りってやったことがないんです。
ふだんは海で釣りだし。
びわ湖に来たならば、いちどバス釣りというのを楽しんでみよう!
旅の前にあわてて、ワームなど釣り具を買いそろえた次第です。
どシロウトがいきなり釣れるとは思えませんが。

堤防は、ずっと先まで釣り客でいっぱい。
この強風のなか、釣れてるひとはいるみたい。

ふりむくと、伊吹山がみえます。
泊まる宿もみえます。

すると、釣りの女神のはからいでしょうか。
お情けみたいに小っちゃいのが釣れました。

さらにもう一尾。
これ、バスじゃないかも。
ブルーギルってやつですね。

釣りをやってると、時間がたつのも早いです。
ああ、もう日が暮れる。
でも平気。宿は車で一分だから。
* * *
本当に宿はすぐそこなのである。
『亀の井ホテル 彦根』
(旧 かんぽの宿)
(↑かんぽの宿ってなくなったんですね。はじめて知った)
洋室シングルがたった一室空いていたので、これはもう泊まるしかないなというわけで、今回の旅の目的地になりました。

うおッ!? ひこにゃん?
そうか、ここは彦根。
シマッターーッ! うかつにもコイツのテリトリーに入っていたとは。
当のひこにゃんは、王者の風格。

で、これが部屋。
こじんまりとしてますな。
ま、いいけど。
(↑「シモンズのベッド」がウリなんだそうで。ベッドなんかどうでもええやん!と思ったが、実際寝てみると安物ベッドにありがちなギシギシとしたイヤなスプリング感がない!わりとぐっすり眠れた。)
そのぶん、オレの好きなオーシャンビュー・・・じゃなくて、
レイクビュー!
レイクビューだよ、おっかさん。
テレビをつけると、8チャンネル、関西テレビが映る。
近畿広域圏では共通しておなじテレビが見られる。
つまり和歌山も滋賀県もテレビはおなじ。
旅をした気がしない。

大浴場は、地下1,500mからくみ上げた天然温泉。
「彦根千乃松原温泉」という温泉郷になるそうで。
温泉で日頃の仕事の疲れを癒すぜ。

湯上りの一杯。
生ビールでキュッと!
いっときますか。
いっときましょう!

私がえらんだ宿のプランは、
近江牛三昧(ざんまい)コース。
肉、肉、肉尽くし。
【1】近江牛 鉄板焼

これを味噌やワサビをつけて食べる。
うまいぜ、ちくしょう。
なんてうまい肉なんだ。

おっとっと、忘れずにお造りもでてきた。

これはお酒が欲しくなる。
さて、なににしよう。
しちほんやり
『七本槍』という地酒をチョイス。
これがうまいのなんのって。

【2】近江牛 和風シチュー
(↑これも無類にうまかった。ミートソース・スパゲティのミートソースをシチューにしたようなうまさ(なんじゃそりゃ)。係が器を下げようとするのを、「待って。まだちょっと残ってるから。さげないで!」とつい情けなくも追いすがるレベル)
【3】近江牛サーロイン ミニステーキ
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
写真だとわからないから黙ってようかと思ったが、「ミニ」なんだぜ、ミニ。ミニはやめてよ頼むから。
【4】近江牛しゃぶしゃぶ
こんないいお肉、しゃぶしゃぶにするの、もったいない気もしますが。

さて、フロントの案内ですと、
事前に聞いてるんですが、
夜9時から夜鳴きそばならぬ、
「夜鳴き担々麵」が供されるそうです。
夜鳴き担々麵って・・。

場所はいま食事してるここ。
7時半に食事はじめていま8時半。
あと30分。
席をたつのも面倒くさい。
ラストオーダーに
『サントリー 知多』を水割りでたのんで、
これで30分しのごうという作戦。
係のおばちゃんもいていいですよと諒解えたので。
まあ、いいじゃない。
いま自分でこの写真みて気づいたけど、まわりにほかの客だれもいないわ。みな部屋に帰ったわ。

ふだん食事中にスマホは見ないんだけど、
まあウイスキー飲みながら、チョット。
みんカラでも。
おっ、3連休初日、さっそくみなさまから秋だよりが届いてますな。

そうして9時キッカリに担々麵を食べる。
食べることに関して、私はいっさいの妥協を許さない。

寝る前にピリ辛の担々麵なんか食わすなよ、と文句を言いつつもぜんぶ平らげる。
出された食事はぜんぶ、汁一滴のこさず食べる。
これが私の流儀。
おれの流儀なんかどうでもいいけど。
中国人でも寝る前にピリ辛の担々麵は食べないと思う。
* * *
翌朝。目覚めると、びわ湖。
当たり前田のクラッカー。

きのういた堤防が部屋から見える。
もう釣りしてる人たちがいる。
おれもあとで行こうっと。

その前に朝風呂と朝食は欠かせない。
朝食はビュッフェで。
朝食ビュッフェの写真ももちろん、腕によりをかけて撮りたい。

「カレーは別腹」
カレー皿が見あたらないので、お子様ランチ用のミッフィーのプレートによそったら皿が浅くて粗相を。
最後にだらしないところをお見せしたところで、
今回の旅を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
Posted at 2022/10/10 12:04:12 | |
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