
そこは上総の国
とある山奥にあるドリフト寺
先々月から通っている
今回の修行内容はグルグルの上のクラスである、連続グルグル逆回転入りからだ
前回グルグルも失敗していたので、グルグルをやりたいという意向が大檀家に認められず、心ならずともレベルアップを強いられたのだ
でも文句を言ってはいけない
ここでは大檀家には誰も逆らえない
何故ならオーナー様であるからだ
こうして連続グルグルをとにかく回数をこなすように指示され、言われるがまま、回っていた
とにかくグルグル、アホみたいにグルグルするのだ
非日常の感覚に対応するため、酔い止めをコッソリ飲んだのは内緒だ
このまま完全放置かな⁈と思っていたら時折バイクで近づいてきて、アドバイスを授けてくれる
アクションというか、ジェスチャーが明確なため分かりやすく的確だ
しかし、普段は話が長い
寺中の誰もが認める語りの長さだ
自身でも時折認めていた
しかし、誰も文句を言えないのだ
何故ならオーナー様であるからだ
時間割は次の行程になり、インフィールドと言う名のジャングルのようなコースへ出た
いわゆるワンコーナーの修行だ
ここでは分かりやすくリヤを振り出すためにギアセカンドで一定のアールをずっとアクセルOFFで描いて、頂点でローにシフトダウンする
すると、クルンとリアが出る
代わる代わるクラスの皆で走る
午前の部は終了し、皆で朝頼んだ弁当を食す
不思議なことに弁当が圧倒的に足りない
神隠しにでもあったのだろうか?
寺なのに不思議だ
後になってアイスが大量に出てきた
足りなかった弁当の代わりだろうか
つくづく不思議な寺である
修行にふさわしい暑さが照りつける中、午後の部が始まった
引き続きワンコーナーでの修行だ
午前中の応用
今度はヘアピンコーナーでのアクセス
ブレーキで減速して、180度ぐらいのステアリング操作をし、ギアをローに入れる
で、リアがクルンと
1(ブレーキ)2(ハンドル)3(ロー)
これを手アクションつきで教えてくれる
「ブレーキ、ハンドル、ロー」
大檀家の動きはまるで歌舞伎の見栄を切っているようだ
それを皆で合唱する
「ブレーキ、ハンドル、ロー」
もはや何かの宗教だ
「ブレーキ、ハンドル、ロー」
ん、まぁいいのか、これはドリフト教だ
「ブレーキ、ハンドル、ロー」
アタマの中で繰り返す
夢に出てきそうだ
しかし、誰も文句を言えないのだ
何故ならオーナー様であるからだ
次は朝修行した、連続グルグル逆回転入りだ
コース上でそれができるようになっているが、如何せん修行した時と違いアールがデカイのだ
「ドリフトはコーナーリングである」名言だ
連続グルグル逆回転は回転半径を自由自在に変えることができるようになって、はじめて完成形になるという
目標がまたできた
今日は自分なりに修行に取り組んでは来た
でも今ひとつ気合が入らない
必要以上暑いこともある
多分今朝のサプライズで腰が抜けそうになったことがものすごく大きいのかもしれない
何かというと、何とみん友のまるかきさんが綺麗どころを従えて修行に来たのだ
何となく敗北感に覆われ、心が折れたのかもしれなかった(謎)
(続く)
Posted at 2015/07/20 23:00:35 | |
トラックバック(0)