MiniCar|RAI'Sトヨタソアラ2.5GT-T 1997 北海道警察高速道路交通警察隊車両
投稿日 : 2009年01月30日
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当初は2008年12月中の発売予定とされていたRAI'Sシリーズの「トヨタソアラ」が2009年1月になって待望のリリースとなりました。
まずは高速道路交通警察隊の覆面パトロールカー仕様。
ベースとなったのは三代目にあたるZ30系。
初代、二代目とキープコンセプトだったソアラにとっての大きいな転換点となったモデルで、北米市場進出に向けてボディを大型化してデザイン的にもアメリカナイズされたものでした。
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モデル化されたのは北海道警察に所属した車両と箱書きに記されていますが、警察庁予算で全国に配備された車両ゆえに各地の高速道路で目にしたモデルです。
排気量2,500ccの直列6気筒ターボエンジンを搭載した「GT-T」グレードがベース。
トランスミッションは5速マニュアルミッションが組み合わされていました。
車高の低いクーペスタイルゆえに前席乗務員のヘッドクリアランス確保のために、反転式赤色警光灯がルーフのやや後ろ寄りに設置されているのが特徴です。
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全国導入されたのはZ30系がマイナーチェンジを受けて以降。
ゆえにフロントフェイスでは一般市販モデル同様に、前期型には存在しなかった"フロントグリル"が目を惹きます。
アメリカ人の好みに合わせてグリルレスのデザインを採用したZ30系ソアラでしたが、やはり日本人には受け入れられなかったことから後期型ではグリルが追加されました。
なおグリルがあるとは言ってもそのサイズは小振りなもの。
そのため、交通取締用パトロールカーの必須アイテムともいえる前面警光灯は、バンパー開口部の奥に設けられています。
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リアビューについても前期型と後期型ではデザインの意匠が変更されています。
そして注目を集めるのはトランクリッド後端に控えめに装着されている純正リアスポイラー。
近年ではパトロールカーがリアスポイラーを装着している姿も決して珍しくなくなりましたが、まだこの当時はスカイラインGT-Rなど県費導入された一部の車種を除いて稀少な部類の存在。
警察庁予算による国費導入車にもエアロパーツを備えた個体が現れたことは、少しばかり驚きを感じたものでした。
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純正パーツとはいえ、リアスポイラーやアルミホイールを備えていたトヨタソアラ2.5GT-Tの覆面パトロールカー。
動力性能的にも当時の国産メーカー最高出力自主規制値上限である280psを誇っていたので、高速道路の交通取締りには文句無しのポテンシャルを備えていた一台です。
しかし如何せん2ドアクーペというボディは実用性の面で4ドアモデルに劣ったであろうことは容易に想像できます。
大柄な3ナンバーボディとはいえ、リアシートに違反運転者を乗せての処理作業では"狭苦しさ"を感じないわけにはいかなかったでしょう。
また、残念ながらZ30系ソアラは不人気車種だったがゆえ、「高速道路上で見かけるソアラ=警察車両」という図式に近い状態となってしまいました。
その上、本部によっては鮮やかなブルーメタリックなど目立つことこの上ないボディカラーのものまで配属されていたので、秘匿性の面では問題アリな車種であったように思います。
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