MiniCar|RAI'S トヨタクラウン 福岡県警察交通部交通機動隊車両
投稿日 : 2009年06月20日
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全国各地で見かけられるGSR180系トヨタクラウンの制服仕様パトロールカー。
RAI'Sとしても同型車のモデル化は5回目になる今回の新作は、福岡県警察の交通部交通機動隊に所属する車両。
ルーフの警光灯部分に速度測定用レーダーを搭載した仕様で、過去のラインナップには存在しないパターンの車両がモデル化されました。
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ただし今回は特別な任務に当たった際の仕様が再現されました。
箱書きは「日中韓首脳会議3分前表示先導車仕様」。
2008年12月13日に福岡県の太宰府市で開催された三カ国首脳会議の警護に参加した車両です。
この会議は日本の麻生首相が議長をつとめ、中国の温家宝国務院総理、韓国の李明博大統領が出席。
三カ国のパートナーシップや金融・経済問題、地域情勢についてトップ会談が行われ、声明を発表しました。
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さて、外観上最大の特徴がルーフの警光灯。左側のグローブが通常の赤色から緑色に付け替えられています。
またルーフには無線アンテナが2本増設されています。
そしてボンネットと両サイドドアには緑地に「3」と書かれたステッカーを貼付。
これらが「3分前表示先導車」たる証になります。
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「3分前表示先導車」とは、首脳などのVIPが移動する車列の前を走行して、3分後に車列が通過することを告知しながら進路前方に異変や危険が無いかを警戒・確認する車両。
VIPの車列は分、場合によっては秒単位でスケジュールが組まれており、この車両は沿道を警備している警察官などにとっての時間の基準となるものです。
ちなみに皇族の警衛では、青色のグローブを警光灯に装着するケースもあります。
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ルーフの無線アンテナは警備用周波数を使うために仮設されたものと推測されます。
わざわざ警邏用ではなく交通機動隊の車両を用いている理由を考えてみると、ひとつはその動力性能があるかと思います。
警邏用よりも排気量の大きいエンジンを搭載する交通機動隊車両は動力性能に勝り、緊急時の対応にも余裕が生まれるからではないでしょうか。
そしてもうひとつは"見栄え"。
現在の警邏車両は昇降式警光灯を備えるので、ルーフ上に大きな筐体を乗せています。
これよりも交通機動隊車両はスマートな外観となるので、報道での写真映りなどはこちらの方が良いことも考慮されているのかもしれません。
北海道洞爺湖サミットの車列でも、VIP搭乗車の前には交通機動隊車両が配されていました。
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