MiniCar|ixo 三菱ランサーエボリューションⅩ ツール・ド・九州 2008
投稿日 : 2012年03月17日
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全日本ラリー選手権をはじめ、世界のラリーシーンでお馴染みの「ADVANカラー」。
Red in Blackの伝統あるカラーリングは速さと強さの象徴とも言える存在ですが、2008年から全日本ラリー選手権では三菱ランサー・エボリューションⅩが、このカラーリングをまとって戦っています。
同年の開幕戦は九州、佐賀県の唐津市で開催された「ツール・ド・九州 in 唐津」。この一戦で待望のデビューを飾ったエボリューションⅩは、大きなトラブルもなく5位でフィニッシュしました。
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それまでのCT9A型・エボリューションと比べて、精悍さと獰猛さを増したエボリューションⅩのフロントフェイス。
ボディは大柄になりましたが、なかなか引き締まった表情を見せている点が特徴的です。
ただ、走行シーンを写真撮影する身としては、このADVANカラー車をまとうエボリューションⅩは撮るのが最も難しい一台。
具体的な理由ははっきりしないのですが、それまでのCT9A型よりも撮影しにくくなったことは確かで、撮影回数が限られるラリーにおいては撮影側にも高い集中力が求められます。
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RALLIART製のドアミラーと、ルーフ前端に備わるエアインテークが、ラリー車らしさを見せているサイドビュー。
「ツール・ド・九州 in 唐津」は舗装路面で競われるターマック・ラリーなので、足元にはジムカーナなどでもお馴染みのADVAN A050を装着しています。
さらに組み合わされるホイールはADVAN Racing RCⅢのゴールド。タイヤのみならず、ホイールにも高い耐久性やタフさが求められるラリー、鋳造10本スポークのデザインは見た目が美しいのみならず、衝撃を分散して耐久性も高めています。
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今回のモデルはixo製となっていますが、実はその出来ばえは残念ながら不合格と言わざるを得ない内容でした。
私自身、この2008年の唐津は現場に取材で足を運んでおり、セレモニアルスタート前からフィニッシュまで多くの写真も撮影してきました。
その写真とミニカーを照らし合わせてみると、いくつか整合性の取れていない箇所が見られたのです。
そのひとつがマッドフラップ。タイヤハウスの後ろに備わる泥よけですが、ターマック・ラリーでは必要性がない装備です。もちろん実車も装着しないで競技に参戦しており、3日間の写真ではどこにもその存在を確認できなかったのでした。
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もうひとつ、決定的に間違っていたのがリアドアのウィンドゥ部にあるクルーの名前表記。
このマシンを駆ったのは奴田原文雄選手、ゆえに英文表記は「F.Nutahara」。これが良いのですが、コ・ドライバーをつとめたのは小田切順之(おだぎり・のりゆき)選手なので、英文では「N.Odagiri」とされるのが正しく、もちろん実車にもこのように表記されています。
しかしミニチュアでは「H.Odagiri」となっています。
単純に資料写真などで「N」を「H」と見間違えた結果によるものなのでしょうが、このようにミスが多い商品だったのは残念でならないところです。
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