• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

NorthStarの愛車 [日産 フーガ]

FIA WTCC Race of JAPAN(FIA世界ツーリングカー選手権第21&22戦) =1=

投稿日 : 2008年11月09日
1
2008年10月、FIA三大世界選手権レースのひとつである「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」が日本初上陸を果たしました。
2005年に発足したこのレースは距離で50km、時間にしておよそ30分の決勝を1日で2レース行うというスタイルのスプリント。

車両はFIA Super-2000、もしくはFIA Diesel-2000規定となり、二輪駆動で排気量2,000ccのノンターボエンジン(可変バルブタイミング機構不可)に統一されています。

写真のBMWをはじめ、スペインのセアト、GMのシボレー、日本からはホンダがマニュファクチャラー登録で参戦。このほかにボルボやトヨタの車種でスポット参戦するチームがあったり、昨年まではアルファロメオがマニュファクチャラーに名を連ねていました。
2
写真のBMWは強豪・BMW Team UKのエースドライバー、アンディ・プリオール選手。2005年から3シーズンに渡ってドライバーズタイトルを独り占めしてきた"強者"です。

WTCCではエントリーによりマニュファクチャラーとインディペンデントにクラスが分けられます。一般的な感覚としては"ワークス"と"プライベーター"という感じでしょうか。
選手権としては全選手を対象とした「ドライバーズタイトル」と、マニュファクチャラー登録車両による"メーカー対抗"の「マニュファクチャラータイトル」があります。
またインディペンデントは独自にドライバー対象の「インディペンデントトロフィー」とチーム対象の「チームトロフィー」が設けられており、各部門の栄冠を目指しての戦いが繰り広げられています。

BMWはUK、Germany、Italy-Spainといったチームがマニュファクチャラー勢。一方でインディペンデント勢も多数が参戦しており、現状では唯一のFR(後輪駆動)モデルとして高い戦闘力をシリーズ発足以降見せ続けています。
3
日本では正規輸入ルートが無いためにちょっと馴染みが薄い、スペインのセアト。フォルクスワーゲングループの一員であり、モータースポーツ活動には熱心なメーカーのひとつです。

WTCCには発足当初から参戦、最初はトレドというモデルでしたが、その後レオンにスイッチ。
さらに2007年シリーズ中盤からはディーゼルターボエンジン搭載車を投入、シーズン後半のドイツ・オッシャーズレーベン戦で世界選手権におけるディーゼルエンジン車初優勝を飾りました。

以降、その速さは参戦ごとに磨き上げられ、遂に今期はディーゼル車が5台と主流に。シリーズタイトル争いの主役をBMWから奪い、シリーズ発足からBMWが独占し続けていたマニュファクチャラータイトルを岡山での結果によって奪いとることにも成功しました。

写真のゼッケン10番はリカルド・リデル選手。全日本F3選手権に参戦していた経歴を持っていますが、日本で初めてのWTCCとなった岡山の第1レース(シリーズ第21戦)で記念すべきウィナーに。
そしてこの優勝が、セアトに悲願のマニュファクチャラータイトルをもたらすことになりました。
4
GMの数あるブランドの中でも若々しくスポーティなイメージが強いシボレー。その代表的な車種である「コルベット」や「カマロ」の名を聞けば、GMにおける位置づけも理解出来るのではないでしょうか。

WTCCに参戦するのは4ドアセダンのラセッティ。
この車はGMグループ傘下にある韓国の大宇(デーウ)が生み出したもので、ラセッティはヨーロッパにおける名称。
ちなみに日本でも「オプトラ」の名称で、セダンとステーションワゴンが短い期間でしたがスズキから輸入販売されていました。

特徴はFF(前輪駆動)でホイールベースが長いこと。高速型コースでは安定性に優れますが、旋回性能でハンディとなる面もあるようで、マシンはコーナーリングに特化したセッティングが施される傾向にあるようです。

色鮮やかなブルーにペイントされたラセッティはマニュファクチャラーチームのみが参戦。
写真のアラン・メニュ選手のほか、ニコラ・ラリーニ選手、ロブ・ハフ選手の三人が2008年はレギュラー参戦。実はこの三選手、2005年のWTCC発足以来シボレーで戦い続けています。
そして2009年はラセッティに代わって新型車・クルーズが投入されることが決まっていますが、ドライバーもこの三人が変わらず、5シーズン目の戦いに挑むことも公にされています。
5
日本のファンにとってやはり気になるのは、今シーズンからはマニュファクチャラー登録で参戦しているホンダ・アコードの存在でしょう。

昨シーズンまでもインディペンデントでのスポット参戦はありましたが、今年は昨年までアルファロメオで戦っていたN.テクノロジーがアコードで参戦。ドライバーも同チームで昨年はアルファロメオを駆っていたジェームス・トンプソン選手が引き続き起用されています。

シーズン当初はマシンの製作に時間を要し、開幕から2大会をスキップ。この2大会はブラジルとメキシコが舞台でヨーロッパからは遠征となるため、チームはその時間をマシンの造り込みに充てたようです。

第3大会のスペイン・ヴァレンシアでデビュー、以降時に上位に食い込む活躍を見せてきましたが、ひとつの集大成となったのがイタリア・イモラでの第17&18戦。
第17戦で3位表彰台を獲得すると、続く第18戦ではリバースグリッドによって6番手からのスタートとなったにも関わらずグングンと上位に躍進、遂にホンダアコードの初優勝が実現したのでした。
6
今回の岡山でマニアックな視線で注目を集めていたのが、見慣れない2台のマシン。
なんともノスタルジックな雰囲気、感覚的には四半世紀前のスタイルといった趣のレーシングマシン、その名はラーダ・110。

ラーダはロシアの自動車メーカー・VAZの輸出ブランド名。VAZはそのルーツを旧・ソ連時代の国営企業にもつメーカーで、中型乗用車や四輪駆動車を得意としていました。
日本にも15年以上前になるかと思いますが、クロカン4WDの「ニーヴァ」が数台入ってきたことがあります。

現在は旧東欧圏に加え、イギリスなどヨーロッパのみならず、カナダやブラジル、シンガポール、そして北朝鮮などにも輸出を行っているようです。

ラーダはインディペンデントのみの参戦、チームはロシアンベアーズ・モータースポーツというロシアが本拠のチームで、ドライバーもロシアの選手が乗っています。
7
ここからは、今回の「FIA WTCC Race of JAPAN」に参戦した日本人ドライバーをご紹介。

まず旧型のBMWで参戦したのは加納政樹選手。
フランスに"レース留学"してドライビングを習得、近年国内ではスーパー耐久シリーズに2006年スポット参戦でフェアレディZとランサーエボリューションをドライブ。
2007年は「SABOTAGE Z」でシリーズ4位を獲得したほか、ATCS(アジアンツーリングカーシリーズ)にも参戦しています。

今回がWTCC初参戦となった加納選手は第21戦を24位、第22戦を21位で、2レースともに完走を果たしました。
8
次にご紹介する日本人ドライバーはN.テクノロジーからホンダ・アコードで参戦した谷口行規選手。

鈴鹿クラブマンレースを中心にレースキャリアをスタート、2003年の第10回十勝24時間レースにRX-7で初のビッグレース参戦。
その後もアルテッツァワンメイクやスーパー耐久などでキャリアを積み、今シーズンは発足したばかりのFD2型によるシビックワンメイクレースで活躍しています。

谷口選手は岡山ラウンドの前戦となったイタリア・モンツァラウンドから参戦しています。
モンツァでは
岡山では第21戦を20位完走、そして第22戦では19位にポジションアップしてともに完走。

残念ながら最終戦・マカオへの参戦はありませんが、ツインリンクもてぎで開催されるスーパー耐久最終戦で、快走を見せてくれることでしょう。

イイね!0件




タグ

関連リンク

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

office North-Star業務雑記帳(FC2) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:49
 
ADVAN Motorsports 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:30
 
NINJA TOOLS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2007/09/17 19:46:48
 

愛車一覧

日産 フーガ 日産 フーガ
三菱ディアマンテ30M-SE、Y50型日産フーガ350XVに続く、三代目の“社用車1号機 ...
フォルクスワーゲン パサート セダン フォルクスワーゲン パサート セダン
マツダRX-8、三菱ランサーエボリューションVII GT-Aに続く、三代目の"社用車2号 ...
日産 フーガ 日産 フーガ
二代目となった"社用車1号機"。 日産フーガ350XV、ボディカラーはダークブルー。 ...
三菱 ランサーエボリューションVII 三菱 ランサーエボリューションVII
マツダRX-8の後継として導入した「社用車2号機」。 三菱ランサーエボリューションVII ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation