2009 全日本ダートトライアル選手権 第1戦
投稿日 : 2009年03月26日
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ジムカーナに遅れること一週間、3月23日(日)にはダートトライアルの全日本選手権が栃木県の丸和オートランド那須で開幕しました。
ダート界ではオフシーズン中にダイハツワークスの撤退という大きなニュースがありました。
しかしながら開幕戦の参戦台数は昨年とほぼ同じとなって、取り敢えずは一安心。
株式投資情報会社・ケンミレミアム株式会社の冠スポンサーもすっかり定着した開幕戦、残念ながら雨の一日となってしまいましたが各選手が激走を繰り広げました。
N1クラスを制したのは写真のシビック、ドライバーは本多智治選手。シード勢を抑えて堂々の開幕ウィナーに輝きました。
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N2クラスはまさにダイハツブーンの主戦場。
今回もトップ5を独占したブーン勢ですが、その中で優勝を飾ったのは昨年のチャンピオンでもある原 宴司選手。
やはり昨年も、ここ丸和での開幕戦を制して勢いに乗り、そのままシリーズチャンピオンの栄冠を手中におさめている原選手。
2009年も、なかなか幸先よいシーズンインとなったようです。
写真は好天に恵まれた土曜日、公開練習で疾走する原選手の「DLオクヤマPガレブーン」。
逆光のアングルではありますが、土埃を巻き上げながらダートコースをハイスピードで攻略するブーンの姿、なかなか精悍な印象を受けるのではないかと思います。
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ジムカーナもそうですが、ダートラも参加するマシンは競技車両ならではの凝ったカラーリングが施された車両と、純正ベース色にいくつかのステッカーを貼付したシンプルな外観の車両に分けられます。
ダート競技ということで土埃や泥汚れが車体につくのは当たり前なのですが、だからこそきちんとカラーリングデザインされている車両の美しさも際立ってきます。
今回、個人的にそのカラーリングに最も惹かれた一台がN3クラスの36号車「OTKオベロンCMSCランサー」。
ドライバーは矢本裕之選手、クラス16番手というリザルトを残しましたが、今後の上位進出に期待したいドライバー&マシンです。
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競技車両には各車が個別のゼッケンを貼付していますが、ダートトライアルの場合は各クラス毎に前年の年間成績に応じた「シード選手」という枠が存在しています。
一般選手は毎大会ゼッケンが変わりますが、シード選手は年間を通じて同じ番号を与えられます。
基本的にシードは3桁の番号となり、最初の2桁がクラスを現しています。
N3クラスは"06"がクラスを意味する数字、そのシード勢の前年成績3番手の選手がつける番号は"063"。
写真は川崎勝己選手の「ATSKYBSCMSCランサー」、もちろん2008年のランキングはクラス3番手でした。
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SA車両はN車両と同様に、ナンバープレートがついた一般公道を走ることが出来るもの。
ただし改造範囲はN車両より広く認められており、吸排気系などに手を加えることが許されています。
更にSA車両は駆動方式によって2輪駆動のSA1クラスと、4輪駆動のSA2クラスに分類されています。
写真の「FTテインBSヤマトインテグラ」は、SA1クラスで開幕戦を制したマシン。
ドライバーは児島 泰選手、こちらもシード勢を抑えての表彰台中央獲得となりました。
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一方のSA2クラスは上位をシード勢が激しく争う白熱の展開に。
そんな中、ディフェンディングチャンプ・荒井信介選手が1本目でまさかのミスコース。タイム無効にはならなかったものの大きなタイムロスを喫してしまい万事休す。
2本目は雨の影響で路面状況が悪化、その中でも驚異的な走りを見せましたが、4位まで挽回するに留まりました。
荒井選手の脱落によって、より激しさを増したトップ争い。
激戦を制したのは「BSSPヤマダCMSCランサー」の奥村直樹選手。
このクラス、次戦・九州ラウンドでの勝負の行方が今から気になるところです。
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シビックタイプRと言えば、モータースポーツフィールドが似合うクルマのひとつ。
残念ながらサーキットレースのワンメイクシリーズはプロモーション不足などからか参加台数が減少傾向のようですが、徐々にラリーやジムカーナ、ダートトライアルにもその姿を見せてくれるようになってきました。
SC1クラスで昨シーズン年間2位を獲得した山本拓志選手はマシンをインテグラから現行シビックにスイッチ。
注目のデビュー戦はクラス5位入賞、これからの熟成進化に期待が集まります。
ところで今回は雨の決勝でしたが、現行シビックのフロントワイパーは対向式。意外とこれは知られていなかったようで、カメラマン諸氏の間で話題になっておりました。
ちなみにウチの社員嬢はこのワイパーを「いない、いない、ばぁ・ワイパー」と命名しましたが、なかなかウマイ表現のような気が(^^;。
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安全規定さえ遵守していれば、どんなマシンでも参戦できるのがDクラス。
とは言え最近は外観が市販車から大きくかけ離れたマシンは減少傾向にあり、他のクラスとの見分けがつきにくくなっているかもしれません。
写真の「DLアルテック江川自工COLT」は江川 博選手のマシン。
一見するとごく普通の三菱コルトに見えますが、アウターパネルのほとんどがFRP製。
昨年は塗装されていたのですが、今回の開幕戦は無塗装状態で参戦、強烈な存在感をコース上で醸し出していました。
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