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NorthStarの愛車 [日産 フーガ]

2010年・警視庁 年頭部隊出動訓練 (1)

投稿日 : 2010年01月09日
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2010年1月8日の早朝、都内で警視庁の年頭部隊出動訓練が行われました。
新春恒例の訓練には警察官2,700人、車両140台のほか、警察犬や騎馬隊、航空隊のヘリコプターなども参加。

以前、2008年に開催された際の参加車両をフォトギャラリーでご紹介しておりますが、今回はその際にご紹介出来なかった車両を中心に掲載していきましょう。

こうした催しでなければまずお目にかかれないオープンタイプの警察車両を一挙ご紹介です。

まずはアメリカ製、キャデラック・フリートウッド・ブロアム。5.8Liter・V8エンジンを搭載、大統領専用車などリムジン需要も高かった大型セダンです。
もちろん市販車にオープンタイプのボディはありませんから、独自に改造されたのがこの車両。警視庁では2台を所有しているようで、ともにこのような大規模な訓練や視閲式などの行事で使用されています。

写真は米村敏朗警視総監が搭乗しての視閲風景。リアシート部に"お立ち台"と"手すり"が設けられて、低速で走行しながら各部隊を視閲していきます。
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こちらは同じキャデラックでも、1975年頃の古い個体。

車種はエルドラド・コンバーチブル、ご覧の通り2ドアのオープントップボディで、これは一般市販車としてラインナップされていたモデルです。

ゆえにボディカラーが黒い個体を導入して、赤色警光灯や無線機などを装備すれば警察車両を簡単に仕立てられます。

ちなみに1975年には英国のエディンバラ公とエリザベス女王が来日。この際、パレードではこの車とは別のエルドラドが使用されたのですが、この個体も来日にあわせて導入されたものかもしれません。
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やや古いアメリカ車が多く残っているオープンタイプの警視庁車両。
これは1980年代前半のビュイック・リビエラ・コンバーチブルです。

ビュイックは既に日本市場からは撤退していますが、世界の自動車史を見ても最古参のブランド。
日本ではヤナセが1915(大正4)年の創立直後に輸入を開始しており、キャデラックとともに高級車の代名詞となっていました。

このコンバーチブルも市販モデルゆえに改造は最小限で警察車両に仕立てられています。
もっとも、こうした公式な行事で使う車としてひとつ前でご紹介したエルドラド・コンバーチブルもあわせて、2ドアタイプが適しているかといえば、少々礼節を欠いていると言わざるを得ない部分がありますが。

なお以前の年頭訓練では千葉県警察が所有するクライスラー・ルバロン・コンバーチブルを警視庁が借りて使っていたことも多かったのですが、最近は姿を見せなくなりました。
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もう1台、懐かしいアメリカ車が姿を見せました。
1977年にデビューした、6代目となるフォード・サンダーバードです。

いかにもアメリカンな大排気量のV8エンジンを搭載したFRモデル。大柄なボディですが2ドアクーペとコンバーチブルのラインナップのみというモデルです。

こちらも2ドアである点が公式行事での利用には疑問符がつくところですが、日本の官公庁はこの点を余り気にしないようです。

なお、この車は神奈川県警察が所有するもの。ゆえに警視庁から見れば"借り物"なのですが、こうした貸し借りはそう珍しいことでもないようです。
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ここからは日本車のオープンタイプ警察車両をご紹介。
まずは1987年にデビューした8代目のトヨタ・クラウンです。

初の3ナンバー専用ワイドボディをラインナップした8代目クラウン。
ハードトップボディで直列6気筒の7M-GEエンジンを搭載したロイヤルサルーンをベースとして、ルーフを取り払った改造を施されたモデルです。

幌は手で骨組みから組み立てる簡易なものですが、ごく限られた用途でしか使われないことを考えればそれも理に適ったこと。

同様のオープンボディ車としてはトヨタ自動車も新車当時に何台かを所有しており、大相撲の優勝パレードなどに貸し出されたりしていました。
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こちらもトヨタ・クラウンですが、一世代前の7代目にあたるモデル。
1983年にデビュー、「いつかはクラウン」の名コピーでも広く知られています。

ベースは6M-GEU型エンジンを搭載したロイヤルサルーンG。ちなみに最高峰グレードとして今ではお馴染みの"G"仕様は、この代から設定されるようになりました。

なお、この代はデビュー当時の最大排気量は2,800ccの5M-GEUエンジン。デビューから約一年を経た1984年8月のマイナーチェンジで6M-GEUに換装されました。
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警察車両の世界でもクラウンとはライバル関係にあった日産セドリック。こちらもやはり4ドアハードトップボディを改造したオープンタイプの警察車両が納入されています。

まずは1983年にデビューした6代目のY30型。
写真は1985年6月のマイナーチェンジ以降の後期モデルで、排気量3000ccのV型6気筒エンジンを搭載したモデルです。
 
クラウンがピラードハードトップだったのに対して、こちらセドリックはピラーレスハードトップ。Bピラーが存在しないので、オープン化はより容易だったのではないかと思われます。
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Y30型は前期型も採用され、現在もその姿を見せてくれます。

ややプレーンな印象のエクステリアをもつ前期型ですが、やはり最大の特徴はV型エンジンを搭載していること。
それまで日本の乗用車でV型エンジンを搭載するのはプレジデントなどごく限られたモデルだけだったので、当時日産は「世界の高級車と同じV型6気筒エンジンを採用」と、高らかに謳っていました。

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