2007 SUPER GT 第5戦
投稿日 : 2007年08月13日
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7月29日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたのはSUPER GTシリーズの第5戦。
前戦はマレーシア・セパンサーキットでの開催、日本国内では5月の大型連休以来のレースとなりました。
当日は生憎の空模様、スターティンググリッドに各車が並んだあたりで雨が降りはじめました。
そのため、スタートをスリックタイヤにするかレインタイヤにするかでチームの判断が分けれる難しい展開に。結果的には後者が正解だったのですが、観ている側にとってはこうしたチーム同士の戦略のぶつかりあいも興味深いポイントとなりました。
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GT500クラスに参戦するトヨタ勢は、レクサスSC430に統一されています。
写真はTOYOTA TEAM CRAFTからエントリーする「BANDAI DUNLOP SC430」。服部尚貴選手とピーター・ダンブレック選手のコンビです。
なおGT500クラスのうちSC430についてはブリヂストン、横浜ゴム(ADVAN)、ダンロップという三つのタイヤメーカーそれぞれを装着するチームが存在しており、タイヤウォーズも見逃せない注目点です。
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日産勢はフェアレディZがGT500とGT300それぞれのクラスに参戦しています。
これらはGT500は右ハンドル、GT300は左ハンドルという、とてもわかりやすい識別ポイントがあります。
写真はGT500クラスの「MOTUL AUTECH Z」。ミハエル・クルム選手と松田次生選手がステアリングを握ります。
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ホンダからはNSXが今季は5台参戦。
これまでの前半戦、「TAKATA童夢NSX」が何度も速さを見せていながら、トラブルに苦しめられて結果を残せないという展開が続いていました。
この第5戦ではようやく18号車は完走を果たしましたが、それでも優勝には届かず。優勝を飾ったのは同じNSX勢から伊藤大輔選手とラルフ・ファーマン選手の「ARTA NSX」、18号車がこれに続いて更に3番手にも「EPSON NSX」が入ったことからNSX勢による表彰台独占となりました。
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GT300クラスはGT500クラスに比べると若干露出が少ない部分もありますが、個性的な多くの車種とドライバーが参戦しており、見どころの多さではGT500に全くヒケを取りません。
まず注目の一台として紹介したいのが「クスコ DUNLOP スバルインプレッサ」。ジムカーナ界最強のドライバーとしても知られる山野哲也選手と、スーパー耐久でも活躍する青木孝行選手がコンビを組んでいます。
SUPER GT唯一のAWD(全輪駆動)ということで、雨も降った第5戦ではその実力を発揮。トップを快走しましたが、結果的には左のリアハブが破損してリタイアの憂き目に。
しかし着実にマシンの熟成は進んでいるようで、近い将来の好成績に期待が集まるところです。
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GT300クラスには誰もがその名を知っているスーパー・スポーツカーも参戦しています。
その筆頭がフェラーリ。
「TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360」は植田正幸選手と菅一乗選手のコンビです。
思えばSUPER GTの前身である全日本GT選手権は、その発足初戦からフェラーリが参戦していましたので、無くてはならない存在であると言えるでしょう。
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フェラーリとくれば、その宿命のライバルたるランボルギーニの存在が気になるところ。
SUPER GTには日本のランボルギーニオーナーズクラブの手によって、ムルシエラゴとガヤルド(車名表記はガイヤルド)が参戦しています。
中でも写真の「アクティオ ムルシェRG-1」はエースカー的な存在。今季は松田秀士選手と山西康司選手がステアリングを握っています。
このマシン、2006年の開幕戦・鈴鹿ではマルコ・アピチェラ選手と桧井保孝選手の手によって見事な優勝を飾り、この勝利はランボルギーニにとっても世界的なメジャーレースにおける初優勝となったのでした。
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フェラーリ、ランボルギーニとくれば、そうです次はポルシェ。
ポルシェは日本のモータースポーツシーンではお馴染みの存在。ワンメイクレースやスーパー耐久などでも多くの車両が活躍を見せています。
当然SUPER GTにもエントリー、GT300クラスでは一大勢力を築き上げています。しかしその大半はポルシェ911。
そんな中で異彩を放つのがポルシェ・ボクスター、写真は「GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT」。
ドライバーは菊地靖選手と滑川健選手、タイヤは韓国のクムホを装着して戦っています。
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