2007 全日本ジムカーナ選手権 第9戦
投稿日 : 2007年09月27日
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カレンダーも秋分の日を迎え、季節の変わり目を告げました。
そんな中、九州は福岡県・大牟田市の「モビリティおおむた」に於いて、全日本ジムカーナ選手権の第9戦が開催されました。
3月の中旬、小雪の舞う奈良県の名阪スポーツランドで開幕してから早半年が過ぎて、迎えたこの日がシリーズ最終戦。
他のモータースポーツカテゴリーよりも一足お先のファイナルラウンドは、お彼岸とは思えない残暑の中で熱戦が繰り広げられました。
※写真は公開練習(土曜日)に撮影したものです。
2
まずはヴィッツのワンメイク状態となっているN1クラス。アンダーパワーのマシンであるだけに、ドライビングの誤魔化しが効かず、ドライバーのテクニックがシビアに試されるクラスです。
ランキングリーダーで最終戦を迎えたのは朝山崇選手。シーズン序盤は少々出遅れがあったものの、第5戦のスナガワで初優勝を飾ると、勢いをつけて続く第6戦イオックスでも連勝。
さらに第7戦もてぎは準優勝に留まったものの、前戦・鈴鹿で3勝目を挙げ、初のチャンピオン獲得を賭けて臨んだ最終戦。
ライバルより上位、またはライバルが優勝しても2位ならチャンピオンという有利な条件ではありましたが、1本目はまさかの5番手タイム。
そして2本目、鮮やかな快走で見事に逆転トップタイムをマーク、最終戦を優勝で締めくくって嬉しい初チャンピオンの栄冠を手中におさめました。
3
N2クラスはシリーズ前半は大会毎に勝者が異なり、激戦模様が色濃くなっていました。
そして折り返しとなる第5戦スナガワで黒岩誉広選手が2勝目を飾って一歩リードしたかに見えていたのですが、終盤に来て大きく勢力図が変化する展開となりました。
第8戦鈴鹿で今季初優勝を飾った飯島賢治選手は、最終戦のおおむたも1本目からベストタイムをマークする好調ぶりで連勝。
第3戦の幸田以降、欠場したSUGOを除いてはコンスタントに表彰台を獲得し続けた安定感が最後には効いて、初のシリーズチャンピオン獲得となりました。
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N3クラスは、やはりこの人の牙城が崩れることはありませんでした。
SUPER GTドライバーとしても知られる山野哲也選手。全日本ジムカーナと両方のシリーズを追う多忙さ、ゆえにジムカーナは全9戦中6戦の出場となり、結果的に参加した大会の合計得点が有効得点となりました。
その戦績は実に6戦中5勝という圧倒的な強さ。今季も堂々のシリーズチャンピオンに輝き、実にタイトル獲得回数は自己記録を更新する"13"となりました。
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SA2クラスは既にタイトルを確定させているマツダRX-7の田原憲選手が今季6勝目を飾って有終の美を飾りました。
そして続く2位に食い込んだのがロータスエキシージSを駆る若杉将司選手。
SA2クラスではまだまだ上位を日本車が占める中で健闘を見せて、今季自己最上位となる2位を獲得。
N3クラスでは山野選手がチャンピオンを獲得したロータス、SA2クラスでも一層の活躍が期待されるところです。
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SA3クラスは先の第8戦・鈴鹿でランサーを駆る西原正樹選手がシリーズチャンピオンを確定させています。
第2戦、第3戦、第5戦、そして第6戦と今季4勝を飾っている西原選手ですが、終盤の3戦は予想外に苦戦気味の展開となりました。
しかしながら今季は9年ぶり、6回目のタイトルを手中におさめた西原選手。最近は海外でのジムカーナやドライビングテクニック普及にも努めていらっしゃいますが、ベテランの妙技はまだまだ健在の模様です。
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こちらも既にシリーズチャンピオンを獲得しているSCクラスの谷森雅彦選手。
さすがに山野選手には及ばないものの、谷森選手も6年連続のシリーズチャンピオン獲得という偉業を達成しました。
今季は第2戦・浅間台で2004年から続けていた連勝記録にストップをかけられたものの、逆に記録が止まったことでチャレンジングな戦いぶりを見せ、第3戦から第7戦にかけて欠場した大会を除いて連勝街道を爆走。
結果的に8戦に参戦して6勝を飾り、貫祿を見せつけました。
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圧勝といえばDクラスの小林キュウテン選手も他のチャンピオン獲得選手に引けをとりません。
開幕戦を都合で欠場したものの、自身にとって開幕となる第2戦では堂々の優勝。その後、第4戦SUGOこそトラブルに見舞われてしまい2位に終わりますが、終わってみれば欠場した大会を除くとこのSUGO以外は全戦を制覇。
ストイックに"速さ"を求め続けるキュウテン選手、シリーズ最終戦も最終ゼッケンでの出走でライバルを3秒近くブッチ切るスーパーベストを叩き出し、シリーズを締めくくりました。
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