2008 全日本ラリー選手権 第1戦
投稿日 : 2008年04月16日
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4月11日(金)から13日(日)にかけて、佐賀県の唐津市で全日本ラリー選手権の開幕戦が催されました。
ここ唐津での開幕戦は昨年に続いてのものですが、今回も11日には市内の唐津神社に参加クルー全員が集合して安全祈願を行った後、多くの市民やファンに見送られてセレモニアルスタートを行いました。
この大会は唐津市をはじめ、多くの企業や関係各方面の協力・支援の下で開催されています。
その中のひとつが西九州スバル株式会社。
サービスパーク内での新車展示や、車両の提供などで大会を支えてくれました。
写真は西九州スバルの車ではないと思いますが、今回「0カー」を務めたGDB型インプレッサです。
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終盤にデッドヒートが展開されたJN1クラス。
最後にこのクラスを制したのは「メロンブックスBRIGキャッツDLシティ」の廣瀬康宏選手/中村信博選手組。
ご覧の通り、ボディ側面に大きく"萌え系"のキャラクターが描かれた車は、ラリーマシンとしては斬新な存在。
最近は"痛車"と呼ばれる車も巷に出現していますが、その一種となるのでしょうか?
目立ち度満点のこのマシン、速さも兼ね備えた今季注目の存在です。
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今季から新設された排気量1500cc級の2輪駆動車によって競われるJN1.5クラス。
基本的に新車登録から10年以内の車が参加権利を有していますので、ラリーマシンの代替わりを促進しつつ、ローコストゆえの新規参加も期待できるクラスです。
注目の発足緒戦は三菱コルトとトヨタヴィッツの戦いに。
そして栄えある緒戦のウィナーに輝いたのは「J&S クスコBSWM コルトRA」の榊 雅広選手/井手上達也選手組。
昨年のJN3クラスチャンピオン、今季はJN1.5クラスでのタイトル獲得に向けて好スタートとなりました。
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JN2クラスは最終的にトヨタカローラレビン同士が激しい鍔迫り合いを演じました。
激戦を制したのは「ミツバ WM DL ラック レビン」の高橋悟志選手/箕作裕子選手組で、2位のマシンを僅か0.6秒抑えての優勝でした。
今季も全日本ラリー選手権は開幕から3戦連続でターマックラリーが続きます。
次の愛媛県、さらには京都府と、JN2クラスも戦いはますますヒートアップしそうな勢いです。
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JN3クラスは排気量1600cc~2000ccのマシンが競い合うクラス。
このクラスはなんと言っても個性的な顔ぶれが揃うことが特徴で、スポーツカーが林道で1000分の1秒を競い合っています。
中でも存在感を見せているのはイギリス生まれのロータス・エキシージ。
今やJAF公認ワンメイクレースも催されているロータスは、全日本ジムカーナでも既にお馴染みの存在。
そして今では特にターマックラリーにも活躍の場を拡げています。
「OUTER-PLUS・BRIG・Exige」は松本琢史選手/内藤通孝選手のコンビ、クラス4位/総合18位でフィニッシュしました。
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JN3クラスを制したのはトヨタのミッドシップスポーツカーでした。
「ミツバ・ラック・MRS」のクルーは森 博喜選手と藤綱和敏選手。
11箇所のSS(スペシャルステージ)、SS1/3/7/8/9と5つでステージベストをマーク。
特に10kmを超えるロングSSの「SANNPOU」はリバースを含めた全てを制覇して強さを見せつけました。
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ダートトライアルやジムカーナを含めた全日本選手権競技会に初登場となった三菱ランサーエボリューションX。
「ADVAN-PIAAランサー」は奴田原文雄選手/小田切順之選手のコンビが駆る、お馴染みのADVANカラーをまとうマシン。
実際のところは最近シェイクダウンを済ませたばかりで、エンジンやミッションも完全なノーマルという状態。
まだまだ手さぐり状態で臨んだ開幕戦ですが、5番手という成績はこれからの熟成進化を期待させるに充分なものであるという印象です。
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優勝を飾ったのは、全日本ラリー初登場となった新型スバルインプレッサ。
既にインプレッサはFIAホモロゲーションも取得して海外の競技会に参戦を果たしており、注目のインプ vs エボ対決は開発が進んでいるインプレッサにまずは軍配が上がりました。
優勝を飾った「スバルラリーチームジャパン・インプレッサ」はディフェディングチャンピオン、勝田範彦選手と晝田満彦選手のコンビ。
まずは"ターマック・キング"の健在ぶりを大いにアピールしました。
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