2008 スーパー耐久シリーズ 第1戦
投稿日 : 2008年05月08日
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4月27日、全国を転戦するシリーズとしては最も遅い開幕戦をスーパー耐久が迎えました。
今季は全7戦に加えて、不確定要素もありますが韓国でのオールスター戦や、ツインリンクもてぎオーバルコースにおけるスペシャルステージの開催も予定されています。
もちろん本題は7会場で行われるシリーズ戦。
昨年までとは若干カレンダーが入れ代わり、今年の開幕戦は三重県の鈴鹿サーキットが舞台。
年間エントリーにスポット参戦組を加えた34台が、4つのクラスでしのぎを削り合いました。
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新規参入組や体制一新組も多かった開幕戦。
ということで今回は成績に関係なく、個人的に気になったチームを紹介していこうと思います。
まずST-1クラスは参戦台数が減少する中、昨年からお目見えしているBMW Z4M COUPEが2台体制となりました。
28号車は新たに加わったマシンですが、このデビュー戦で見事に優勝を飾り、BMW Z4M COUPEが遂にスーパー耐久で初優勝の栄冠を手中におさめました。
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ST-2クラスでなんと言っても注目を集めたのが三菱ランサーエボリューションX。
ボディはもちろんエンジンも新設計のものが搭載され、ご自慢の電子制御駆動システムも「S-AWC」へと進化したエボリューション。
大柄なボディとCT9A型に対して100kg以上増えた重量はハンディと見られていましたが、フタを開けてみるとCT9A勢に全く引けをとらない高い戦闘力を発揮。
結果は思わぬ展開により2位となった11号車「オーリンズ・ランサーEVO X」ですが、デビュー戦の戦績としては上出来というのがもっぱらの評判です。
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もう1台参戦を果たしたエボリューションXは13号車「ENDLESS ADVAN CS・Z」。
電子制御デバイスをフル装備する11号車に対して、こちらは競技ベース類別"RS"に準じた内容となる点は、観戦する上でもぜひ覚えておきたいポイント。
電子制御の有無で走行ラインが異なってくるのはエボリューションの大きな特徴となっているからです。
こちらも11号車に続いて3位でフィニッシュ。終わってみればエボXはデビュー戦から2台ともに表彰台を獲得しました。
ちなみに鈴鹿でスーパー耐久が開催されている日、四国は愛媛県で行われた全日本ラリー選手権では、エボXが見事に初優勝を飾っています。
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ST-3クラスは今年もフェアレディZ、BMW M3、NSX、RX-7というバラエティ豊かなスポーツカーの顔ぶれが揃いました。
そんな中でまずご紹介するのは19号車「高見沢整骨院☆真東☆TC神戸 Z33」。
昨年まではオレンジ&ブラックという往年のZを彷彿とさせるカラーリングでしたが、今年は白ベースに赤いラインが印象的なものに衣替え。
写真撮影をする身としては、開幕戦は各車のゼッケンと車両名称、カラーリング、ドライバーという基本的な情報を覚えることで精一杯という感じになってしまいます。
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白ベースの19号車と対照的なカラーリングをまとうのが113号車「UNT Racing☆ings Z」。
艶消しブラックで精悍な印象を与えつつ、明るいグリーンのラインが効果的なアクセントとして独特の存在感をコース上で見せています。
近年のスーパー耐久では白などをベースにした"爽やか系"のカラーリングが多数を占めていましたが、これからはダークカラーをベースとしたシャープなカラーリングが増えていくのでしょうか?
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ST4クラスはシビックタイプRが一気に増加、参戦台数でも最多のクラスとなりました。
しかし一方で、熟成の極みに達した感のあるインテグラの戦闘力も、まだまだ衰えを見せません。
そして今季、フル参戦を果たしてきたのがホンダ車を知り尽くしたクロキレーシングの手による51号車「AGY ings インテグラ」。
公開練習、予選とクラスで群を抜いた速さを見せつけると、決勝では速さを強さに変えて終始レースをリード。
結果的にトップの座を一度も明け渡すことなく開幕戦を制覇、今季のST-4クラスにおける王座争いの主役となることは間違いなさそうです。
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昨年、デビューイヤーながら高い安定感を見せて堂々のシリーズチャンピオンに輝いた76号車のシビックタイプR。
ドライバー陣などは不変ながら車両名称を「Racing Modulo ADVAN Type R」と改め、クラス二連覇を目指します。
開幕戦では先に紹介した51号車を筆頭に3台のインテグラに続く4位でフィニッシュ。
今季から参戦してきたシビック勢に対しては一年早く実戦投入していることから熟成の差を見せつけ、5位のシビックには1周差をつけてチェッカードフラッグを受けました。
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