
11月6日。金曜日。晴れ。
少し時間ができたので、ちょいと林道探検&紅葉狩りに出かけてきました。
連続ダート39km、おそらく関東で最も距離が長い林道で、以前からずっと気になっていた「栗原川林道」です。
※地図の画像をクリックまたはタップすると、Google Mapでルートが確認できます。
地図左上の沼田側(ポイント 1)からアクセスして、栗原川林道(青いライン)をポイント 2へ抜けるか、通行可能なら新地林道(赤いライン)を通ってポイント 3へ抜けようと。
ネットなどで情報を見ていると、この林道は、崩落通行止めになっていることが多いようです。
いつもは行き当たりばったり旅の私ですが、この日ばかりは、通行可能かどうか事前に確認してから出かけました。
林道に入る前に、久々に吹割の滝へ行ってきました。
「東洋のナイアガラ」と言われてるんでしたっけ。ちょっと称号が大げさすぎるような気もしますが…(^^;;)
写真は滝から少し下った下流の部分。
片品川が固い岩盤を削った独特の渓谷美。
岩肌の色合いが、とても複雑で変化に富んでいて、まるで印象派の絵画のよう。
モネが描いたらどんな絵になるだろうか、なんて想像してみたり。
林道へ向かいます。
沼田側からこの林道にアクセスしようとすると、曲がるポイントがいくつもある田畑や宅地の間の街路を抜けなければならず、ナビなどがない時代は、わかりづらかったろうと思われます。
林道へ入る前に、ちょっとした眺望がありました。
なかなかきれい。紅葉した山々の稜線と青空のコントラストが美しい。
林道に入ったのは14時15分くらいだったかな。
序盤。
看板に注意書きがいろいろ。
「自己責任で行け」とハッキリ書いてあります。
この看板、ここから先にも飽きるほど登場します。
まだ麓の方ですが、いきなり狭い。待避所も少なめ。
この先40km弱、こんな感じなのかなぁ。ちょっと不安になったり。
でも、林道って、ちょっと不安になるくらいが面白いかなぁと、生意気にも初心者の私は思っちゃったりしてます(^^;;)
皇海山(すかいさん、と読むのですね)の登山口まで、左手は垂直に切り立った岩の壁、右手は落ちたら確実に死ぬであろう崖…という光景が続きます。
写真では見えませんが、運転席からは見える右側の断崖絶壁…直視すると、足がすくんで怖いくらいなので、視線はなるべく左側に。
路面は、「ジャリ」というより、「岩」という感じで、ガレています。でも
川上牧丘林道の頂上付近よりはだいぶマシかなぁ。
左側の岩の壁は、いつ落石があってもおかしくなさそうなので、なるべく立ち止まらず進みます。
この写真が、この林道の前半(沼田〜皇海山登山口)の象徴です。こんな感じの景色が1時間にわたり延々。
素掘りのトンネル。
いい感じ (^_^)b
時々、走りやすいフラットダートになったりしますが、路肩が弱いところが多いですね。
この写真でも、ポール倒れて斜めになってるし。
路肩が弱ってても特に案内もないし、おまけにガードレールもないところが多いですが、こういうのが本来の林道という感じがします。
だいぶ山深くなってきました。
「青の時代」のピカソの絵画のような色合い。
一瞬、クルマを降りてパチリ。
相変わらず切り立った崖。
落石が気になり、足早に出発。
ガレ道は続くよどこまでも〜♪
ここの岩は石灰を多く含んでいるのでしょうか。
全線に渡って、白っぽい岩石が多いですね。
崖沿いの道なので、深い林の中を延々と走る林道などと比べると、開放感があるはずなんですが…狭い道幅と、落石と、弱そうな路肩に常に気を払っているので、気が抜けず緊張状態が続きます。
こんなふうに景色が開けていたことも気づかず、後から走行動画を見て知りました(笑)
常緑樹やクマザサが増えてきて、少しずつ様相が変わってきました。
電波が入らないので、オンラインが前提の地図アプリ(Google MapやiPhoneのマップ)は使えません。
ナビのGPSは活きていますが、ナビにこの林道の情報がないため、自分がどこを走っているのか、いまいちわかりませんでしたが、どうにか皇海山の登山口につきました。
ふう (^o^;;)
1時間ちょっと走り続けて、なかなか長い道のりでしたが、この段階で、この林道全体の、やっと半分弱くらい(笑)先は長いです。
登山口を境に、林道の様相が変わってきます。
ここまでは、大きめの石を踏み砕きながら進むような険しい山岳路でしたが、ここから以降は、整備されたフラットダートが増えてきて、幅員も確保され、見通しもよい区間が多くなり、ペースが上がります。
まあ時々、このような、崩落の爪痕というか、険しい所もありますが…
でも、基本は見通しのよいダートを快走です。気持ちいい(^^)
このあたりからしばらくは、北側の斜面沿いの道になるせいで、落葉している箇所が多いため、木立の間から景色が垣間見えるようになります。
というより、道路状況がよくなり、運転がラクになったので、景色を見る余裕が出てきた、と言った方が正しいかもしれません(笑)
右手の山肌、真っ赤だなぁ。
逆光のススキが神々しい。
このあたりは完全に落葉しきっています。
秋は過ぎ、冬が近づきつつあることを実感。
こがね色がきれい。
それにしても陽が短くなったなぁ。
「秋の陽はつるべ落としよ」…なんていう、寅さんの台詞を思い出したり。
長い林道も、もうすぐ終わりのはずですが、最後の方も、ワイルドな景観が続きます。
ゲートが出現しました。集落への獣の侵入を防ぐためのもののようです。
手動でゲートを開け閉めします。
しばらく走ると舗装路になり、林道は終わり、ちょうど日没になり。
(地図で、赤いラインで表示されていた新地林道は、通行止めでした)
39kmの林道を、2時間15分くらいかけて走りました。
いやぁ、疲れました(^^;;)こんなに長い林道は初めてだったので。
でも、心地よい疲れです
徳島の、剣山スーパー林道は、この倍以上あるんですよね。
大変そうだけど、すごい楽しそう。
いつか必ず走りたいと思っています。
長〜い林道を走った後に舗装ワインディングを走るとすごく気持ちがいいので、すでに真っ暗でしたが、赤城山のワインディングを1本走ってから帰宅しました。
●まとめ
沼田〜皇海山の登山口までの道は、なかなかワイルド。
私が走ったのと逆ルートからのアクセスなら、険しい道でも下りが多くなるので、少しラクかもです。
皇海山の登山口から南側は快走ルート。
39kmのロングダートは、路面も景色も変化に富んでいて、走りごたえがありました。
機会があれば、また来てみたいと思います。