曲名の文字化け解消！

メルセデスベンツには、
「ＣＯＭＡＮＤシステム」
と呼ばれるナビ・オーディオ統合システムが搭載されています。

レクサス等国産車に比べると、機能面では劣っているところもありますが、それなりに使いやすくできています。
でも、欧州車ゆえ、うまく日本語表示ができないケースも存在します。



例えばUSB経由で楽曲の入った外部メモリを接続した場合。
曲情報が日本語の箇所で、こんな表示になってしまうケースがあります。
（曲名が英語のものは問題なく表示できる）


壮絶に曲名やアーティスト名の文字化けが発生しています。

メーター内のインフォーメーションディスプレイも同じように化け化けです。


日本語が全部だめかというと、ＵＳＢ機器上のフォルダ構成を確認していく画面では正常に日本語表示がされていたので、フォルダ名やファイル名が日本語で出ている部分は問題がなさそうです。

ということは、表示されている情報は何かということになりますが、ファイル名とは完全一致していないので、MP3ファイル内のタグ情報がうまく表示できないということになります。

文字化けが起こるほとんどの場合、「文字コード」がデータ側と機器側での不整合が原因です。
（本当にデータが壊れていることもありますが）
TOMの推測は、
「データ側：Shift-JISコード、機器側：UNICODE（UTF-16?）」

そこで、MP3データ側のタグ情報の文字コードを変換します。
使用したツールは”STEP"というフリーのタグ編集ツール。


対象のファイルを開くと、エクセルのような形で曲情報が表示されます。
このソフトで正しくデータ内容が参照できるということは、データが壊れていることはなさそうです。
ここに表示されている「トラック名」や「アーティスト名」が文字化けしているという推測です。

このツール上で、「変換」⇒「ID3v2バージョン/文字エンコードの変換」を選択します。


選択を終えると、下記のダイアログが表示されます。
ここで、下記の通りバージョン・文字エンコードを設定します。
バージョン　　　：「v2.4」
文字エンコード：「UTF-16」



※バージョン変更しないと、ツールが動作しないケースもあるようです。
　 古いメディアプレーヤー等を使うことなどなければ、バージョン変更して問題ないと思います。

「はい」を押すと、バージョン/文字エンコードが始まります。



処理が完了すると、「ファイルの種類」のところに、「UTF-16」が表示されるようになりました。
　

このように曲情報をアップデートしたUSB機器を接続し、同じ曲を再生すると。。。


正しく「曲名」や「アーティスト名」が表示されるようになりました。
メーター内のインフォーメーションディスプレイ表示もＯＫです。


メルセデスに限らず、欧州車のオーディオシステムで文字化けを起こしている場合は、上記の方法を試してみてはいかがでしょうか？

TOMの今年のテーマは、
「COMANDシステム」をしゃぶりつくせ！
にしようと思います（笑）