日々是うつろい

アコウが釣れたから食いに来い、と親父から呼び出し

遠くないからあまり帰っていない実家、久々に戻る
親父が捌いた刺身と肝煮を頂く。うまい。
夕方前に実家を出て、帰路。

いつもの道ではなく、子供の頃遊んだ公園や走り回った路地を巡るように。記憶を頼りにゆっくりと走る

車のフロントガラスを通して見る景色は、ほとんど変わってしまっていた
山が削られて森もなくなり宅地が並び、小さな路地は広い道路へ変わり、見慣れた光景はだいぶ無くなっていた

そして、新しく住んだ人たちの新しい生活が始まっている
何十年後には、同じような想いをする人もこの中にも居るのだろうと思う

変わっていく事は寂しいけれど、新しい何かが必ずそこで生まれている。過去の時間を知りながら、移りゆく今を見れることは　とても贅沢な事なのかも知れない。