目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
紫外線による劣化で黄色く焼けたヘッドライト。樹脂レンズが曇っていたので研磨して、コーティングを施しました。
ご存じの方も多いと思いますが、樹脂レンズのヘッドライトは紫外線による経年変化で焼けてしまい、曇ってしまいます。
透明な樹脂レンズのヘッドライトは耐候性が弱く、そのままでは直ぐに曇ってしまいます。それを補うために、殆どの樹脂レンズのヘッドライトにはコーティングが施されています。しかしそのコーティング剤にも限界があり、長期間屋外にさらされた車両のヘッドライトは日に焼けて曇ってしまいます。今回は、その劣化したコーティング膜を削り取り研磨して、新しいコーティング剤を塗布してあります。
作業時間は6時間以内としましたが、コーティング剤の完全硬化は1日以上を要します。
2
この画像は、3000番の耐水サンドペーパーで研磨した後の状態です。また施工前の画像を撮り忘れましたね。研磨する以前は、ホント情けないくらい黄色くくすんでいたんですよ。
耐水サンドペーパーは、800番、1500番、3000番の順で研磨しました。レンズとペーパーを水で濡らしながら、サラサラと撫でるように研磨していきます。絶対にゴシゴシと力を込めて擦っちゃダメですよ。荒目のペーパーで深いキズを入れると、後が大変になります。
3
3000番まで磨いたら、コンパウンドでバフ掛けします。電動工具を持っていない人は、4000番まで丁寧に研磨してからコンパウンドと専用スポンジで磨くと良いと思います。
インパクトドライバー用のバフセットは結構な値段ですので、今回は50×25サイズの軸付フェルトで磨きました。軸付フェルトならホームセンターで500円前後です。
4
軸付フェルトに付ける研磨剤は、このプラスチック用コンパウンドを使いました。ホームセンターなら700円前後で買えると思います。
よく、ピカールなどの金属用研磨剤を使う人が居ますが、あまりオススメはできません。キレイに磨けませんし、ピカールには油分が含まれているので、脱脂が不十分だとコーティング剤の剥離やムラの原因になります。
5
この画像は、プラスチック用コンパウンドで研磨した後の状態です。キレイな水で絞ったウエスでコンパウンドを拭き取り、次にアルコールで湿らせたキッチンペーパーを使って脱脂しました。
使用したアルコールは95%のエタノールですが、イソプロパノール(IPA)の方が脱脂性が高いです。お値段も高いですね。
今回はキッチンペーパーを使いましたが、アルコールでの拭き上げには、パルプくずの出ないキムワイプを使うと尚良いです。
6
この画像は、コーティング剤を3回塗った後の状態です。拡大画像で確認すると、写り込んだ棕櫚の葉がクッキリ見えるのが確認できますよ。
コーティング剤の塗布には、台所にあったリードを使いました。本当は専用のスポンジや不織布が適切だと思いますが、リードで十分ですね。
コーティング剤を脱脂した樹脂レンズ全体に薄く塗り伸ばしたら、乾いた清潔な布で手早く拭き上げます。タオルなどの繊維くずが残りやすいものより、着古したTシャツ(当然洗ってあるやつ)などの方が良いかもしれません。
コーティング剤の再塗布は、指示書には2時間後と書かれていますが、気温20度以上なら1時間で大丈夫でしょう。乾燥が不十分だと塗り重ねた時に塗膜がズルッと溶解し、レンズの表面がガッサガサになります(ペットボトルで実験済み)。そうなると800番からやり直しですから、焦らずに丁寧に施工しましょう。
コーティング剤は薄く塗るのが基本です。厚塗するとムラが出たり、ヒビ割れたりします。コーティング膜に油膜のような虹色の模様が出ていたら、厚く塗りすぎているサインだと思って下さい。
因みに、近所のカー用品店に立ち寄ったら、「ヘッドライトの研磨・コーティング 3000円」と書かれていました。水研ぎの苦労を考えると、もんの凄く損した気分…。
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