
ホンダ4ATには純正ATFを使います。
ホンダ車のミッションはATに限らずMT車にも純正オイルを用いないと具合が悪いので注意が必要です。
まずはソレノイドバルブ

ソレノイドは電磁石ですのでミッション内で出た切粉が引き寄せられます。
ですのでここを綺麗に清掃しなければなりません。清掃しOリングを交換しトルクコンバーターケースに取り付けます。

ATFをまんべんなく垂らしておきます。
メインバルブボディ↓

各バルブを綺麗に清掃修正します。
自重で綺麗に動くか確認してからバルブボディに組み付けます。
すべてのバルブについて行い、トルコンケースに取り付けます。

組み付け後オイルポンプが綺麗に動くか確認します。

サーボボディ↓

リバースシフトフォークシャフトや3速4速アキュームレーターなどで構成されています。
レギュレーターバルブボディ↓

クルマの発進時などミッションに大きな負荷がかかるとき油圧を上げる役割をしている重要なバルブです。
トルクコンバーターはポンプ(エンジン側)、タービン(ミッション側)、ステーターなどで構成されていてポンプとタービンの回転差が大きいとき、タービンにかかる力をステーターを介してポンプに戻す(トルク増大作用)のですが、このときステーターにかかる力をステーターシャフトをつかってレギュレーターバルブに伝えてミッションの油圧を上げ、発進時などにかかる大きな負荷を受け止めます。

レギュレーターバルブには小さな穴が開いており、きっちりと清掃します。
アキュームレーターボディも同様に分解清掃し組み付けて、バルブボディ組み付け完了です。
次回は各シャフト、クラッチの予定です。
おまけ

ボルト穴を修正するときにタップを使用しますが、タップは日本製を使用しましょう。
安物はサイズが微妙にちがったりしてヤバイです。
画像は大西工業製の物ですがザクザク切れて気持ちよかったです。
また日本車はM10ボルトに1.25ピッチのボルトを使っている事が多いのですが、ホームセンターとかにはなかなかおいてないので、ご自分でクルマの整備をするとかレストアをしようと考えている人はこのサイズのタップとダイスを持っておくと後々役立ちます。
終わり
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CH9 4AT(MCJA) | クルマ
Posted at
2015/12/25 13:17:10