デトネーションとカーボンでぐちゃぐちゃですね
今回は過度に加給をあげる予定はないので、スキッシュエリアもそのまま残して低中速重視でいきます。

↑ざっくりと洗浄した感じ
さて当初はバルブ摺り合わせだけで行く予定でしたが、せっかくだということで軽くシートカットして摺り合わせすることにしました。

左がカット前、右がカット後

古バルブですが、しっかりと段付き摩耗していますのでいくら摺り合わせしてもアタリがでません。
↓バルブリフェース後、摺り合わせ
リフェースでなんとかアタリは出せましたが、段付き摩耗は完全には無くなってないので完璧にはほど遠いです。
シートカットや摺り合わせに膨大な時間が必要となるので、バルブは新品に交換してバルブガイドも新品に打ち換えるのが間違いないですね。

漏れの最終チェックをしておきます。

カム単独で軽く廻るか確認しておきます。カムの曲がり点検もしてあります。

ホルダーは軽く面取りしてあります。クリアランスも一応測定、問題なし。
バルブスプリング

左が今回付ける東名製の強化品、右が純正旧装着品

ステムシール交換
さてロッカーアームですがこれも古のままだと、それなりに摩耗しています。

事前に左右差を測定しておきます。

ステムエンドの高さをシムで合わせていきますが、ロッカーアームの摩耗度も考慮に入れています。
測定誤差も含めて、0.02~0.03㎜の範囲に収まっているかと思います。
ただしステムエンドの高さの左右差を無くしたところで、ロッカーアームが宙に浮いているという構造上の問題は解決されていませんから、オーバーレブなどでバルブジャンプを起こせばこのロッカーアームは外れます。少しオーバーレブに対する耐性があがった程度に認識しておいてください。

ヘッドボルトはトルク管理しつつ最終90~95度の角度締めをしています。トルクで105ニュートン程度。

オイルパンもハンマーでぶったたいて面出し、液状ガスケット任せでは必ず漏れます。

NVCSのカバーも面出ししてあります。

ヘッド一応の完成
圧縮圧力測定

左から4,3,2,1番でそれぞれ1100、1200,1200,1200KPAでています。
マニュアル記載の基準値が1080なので合格としました。
4番が少し残念ですが根気切れです!
シルビアの所有者がヘッドの結晶塗装を施してきました。
結構きれいな仕上がりですね。
ヘッドガスケットはHKSの1.2mmのやつに変えました。(写真撮り忘れ)
Posted at 2016/06/02 18:06:28 | |
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