部品が来るまで少し間があるので一部パーツの清掃をしました。
まずはロッカーアーム周辺

カムホルダーにOリングがあるのですがゴムではなくプラスティック化していました。

このように簡単に折れるほどです。
ステムシールやクランクのオイルシールなんかも同じですが、フラッシングオイルや粗悪なオイル添加剤を使用したエンジンは必ずと言っていいほどこのようにゴム部品が劣化しています。オイル焼けが綺麗になるとか燃費がよくなるとかメリットもあるでしょうがデメリットもあるのでそのあたりよく理解して使用してくださいませ。
たぶんこの症状が進むとオイル漏れが始まり、ついで漏れ止め剤(これが一番最悪ですが)を入れたり。でもオイル漏れがどんどんひどくなって修理見積もりしたら直せない癖に50万とかいわれて廃車が定例パターンです。
長く大事に乗りたいならエンジンオイルをこまめに交換すればいいんです。安い鉱物油で構わないので2,3千㎞に一回交換しておけばどんどんエンジン内部が綺麗になっていきます。エンジンオイルの基本性能をばかにしてはいけません。その辺の添加剤よりよっぽど優秀ですので。
EXロッカーアームシャフト

ロッカーアームがあるところが偏摩耗しています。指で触ってわかるほどなので交換します。本当はロッカーアームも変えた方がいいのでしょうが、今回は見送ります。IN側はこのままいけそうです。
清掃後仮組み
オイルポンプ清掃前
清掃後

オイルでさび止め養生してあります。
ピストン周り
ちなみにオイルリングは指で簡単にはとれないほど固着していました。TOPリング溝にもカーボン化したスラッジがこびりついていました。
清掃後
ピストン自体は片あたりもなく非常に綺麗でした。普通は16万㎞も走っているとスカート周辺に偏摩耗があるんですけどね。このあたりはさすがホンダエンジン。トラック用のエンジンでも手抜き無く精度だしてきてますよね。
もちろんこのまま再使用します。まだまだ働いてくれるでしょう。
Posted at 2020/02/11 19:41:25 | |
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