GruppeM RAM AIR SYSTEM をバージョンアップ インテークLine最適化
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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最初は吸入速度、吸気温度がよく考えらており自分の考えと近いイギリスのメーカーのEVENTURIをこの赤い部品インテークダクトが付属する事もあり検討しましたが、今回は検討の末に個人輸入で米ペンシルベニア州RPI社製 V3 Ram Air Induction Scoopを米国より輸入してGruppeM と合作といたしました。
残念ですがZ4M用GruppeM はインテークダクトは付属しておりません。
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そしてこれが米国より個人輸入したRPIです。EVENTURIのコンプリートを購入するのもいいですが、自分でちょいプロデュースするのはセットで購入するより満足度は高いです。
RPI社の公表装着データ(参考)E46 M3にスクープを取り付ける前と取り付け後にテストしました。結果は、吸気口での気流の56%の改善を示しています。
ノーマルの取り入れ口の構造は、車両への前向き空気流の29%しか得られません 。RPI Ram Air Inductionスクープを追加すると、この気流は72%に増加しました 。より多くの空気がより多くのパワーを得る事となるはずです。
ちなみに 私の整備手帳にアップしてあるZ4Mの純正インテークダクト部品No 13717519243 は日本に輸入されていないヨーロッパモデル2.0L 4気筒 E85 Z4から 2.2Lー2.5Lー3.0L そして我らが 3.2L Z4Mまで全て共通のインテークダクトです。嫌気が指します。4気筒2.0Lとチューンド3.2Lが同じって...残念過ぎます。
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赤線のフレッシュラムエアLineが出来ました。
エンジンルーム内の熱く膨張し密度の低いエアを吸うのは極力NGです。
走行して風を受け始めればキドニーグリルから吸気温度が低く流入速度が有るエアーが、がんがんカーボンインテークの受けに向かって流れていく算段です。
またカーボンインテーク開口エッジ部に360° 1~2cmの隙間が確保できており、走行中にスロットルを絞ったりOFFにした時の余分なラム圧エアはこの隙間からエンジンルームのクールダウンに向かうようになっておりますのでレスポンスに抵抗は感じずスムーズです。
ここは結構重要だと私個人は感じています。
スロットルが絞られている時やOFFの時に走行風 ラム圧エアが常時スロットルバルブやインテークLineに圧をかけているとアクセルを開けた時の回転の立ち上がりレスポンスがスムーズで無いと感じましたので、必ずスロットルOFF時 絞り時用のラム圧エア逃げスリットやベントが私には必要です。
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取り付けボルトの穴もちょっと揉んで大き目にした。
Ram Air Induction Scoopのマテリアルはアルミでパウダーコートされております。
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GruppeM RAM AIR SYSTEMの取り付けです。
ノーマルのエアクリーナーBoxは頭に矢印→の印字があるプラスティックのピン
(純正部品No 13717543174 画像検索して見てください)
2本で固定されていますがエンジンオイルなどの潤滑油を固定プラピンとエアクリ側ラバーコネクトの隙間に染み込ませるように塗り、滑りを良くしてからパワープレーで上方向にエアクリBoxを力任せに引き抜きます。
固定ピンだけがボディーに残ります。
そのうち1本がはまっている穴をGruppeM RAM AIR SYSTEMの取り付けステーボルト穴として使うので外します。
プラピン根元部にマイナスドライバーが→方向に差し込めるマイナスドライバー専用のエッジが切ってある隙間がありますので (ZなMの会の メンテ相談 2018/05/23 19:07:14に画像アップしてありますので参考にしてください。)
そこにマイナスを差し込み外します。
そして画像に写っているノーマルのサージタンクとサクションパイプの接続部に潤滑スプレーを差すとパイプの角度がスムーズに変えられます。⚠︎ただクランプを緩めただけではうんとも回りませんでした。
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サクションパイプを約20mm下向きに回転させます。またパーツ類はなるべく画像の立ち位置から正面の助手席方向
(私の車両は右ハンドル)にテンション(圧)をかけながら隙間やクリアランス無く装着する事を考えながらやらないと、カーボンのインテークがギリギリになるように設計されているので入らなくなってしまいます。
また取り付け時にミスって隙間があったりすると2次エアを吸ってしまいます。
するとアイドリングでハンチング現象(アイドリング不安定で上がったり下がったり)が出たり、エンジンチェックランプが点灯したりしますのでくれぐれも隙間なく各部増し締め確認して下さい。
またGruppeM装着やフィルターの清掃&メンテはノーマルのプラスティックのサクションパイプとGruppeMとの第一接合部(エアフロセンサーブラケット部)でハの字に折ったりハメたりするイメージでクランプの緩締(かんてい)、
部品の脱着をするとやり易いと思います。
普段から工具を使い多少手先を真っ黒にする事に好意を持っている方でないと装着メンテは億劫(おっくう)に感じるかと思いますが、
この作業自体リフト&ジャッキUPが必要でないのでチャレンジして欲しいです。
出来るだけ分かりやすくレポしたつもりです。
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インテーク改 総括
RPIを装着してから、走り出し 風を受け始めるとフィール、パワー、サウンドが別のZ4Mになった感じがした。
インテークダクト無しの場合は例えば、
汗だく喉カラカラ、夏空の昼下がりに常温水をストローで飲んでいる感じですが、インテークダクト有りの場合 冷たい湧水を掛け流しで直接 口でがぶ飲みしてるくらいの違いがあると思います。
GruppeMの場合ダクト有りと無しだと吸気音が全然違い 回転数&ギアセレクト次第でダクト無しと比べ3〜5割り増それ以上の轟音に感じます。
結果 狙いどうりとなり満足度はAAAです。
同乗の同級おっさんは『すげー吸気音だな3連SOLEXの音だな』と唸っておりました。
ナイスサウンドのREMUSマフラーは回転を上げると4:6 3:7 2:8 (排気音 : 吸気音)と影が薄くなります。
REMUSの音が小さくなる訳が無くただ単に前からくる吸気音にかき消されているだけで車から発せられる音自体の総量は走行時には今までの倍近くに達していると思います。
追記
ARQRAY のセンターパイプ を導入いたしました。
抜けが良くなりました。
トルクダウンはクロスパイプ のおかげで皆無0ゼロです。
音も野太くなり回転を上げても
ほぼ全域でGruppeMと丁度いい
半々くらい4部〜6部(吸気音:排気音)を
行ったり来たりのいい感じの合奏になりました。
Z4M S54エンジンヤバイです!
最高ですー。
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