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nころの"eちゃん" [ホンダ Honda e]

整備手帳

作業日:2023年4月1日

点検祭り。自分で12ヶ月点検

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 3時間以内
1
年に一度のお祭り。法定12ヶ月点検の時期です。所有者は、ユーザーの責任において車両の点検を行わなければいけません。
自信が無ければ、整備事業者に委託する事も可能です。
電気自動車を所有するのは初めてなので、興味深々です。こんな楽しそうな事を委託しちゃうのは勿体無い!(じゃあ、休みの日を半日潰すのは勿体なくないのか?という議論はまあ置いておいて。)

ちなみに、自分の所有車ならやってもOKですが、人の車を分解整備はしてはだめです。
その際は認証設備のある工場へ整備受託しなければなりませんので、野良整備はNGです。

暖かい日差しの中、点検を実施しました。
今回は、唯一の駆動系潤滑油であるモーターオイル(モノはATF)の汚れ具合を見極めたかったのもあります。(別の記事にします。)
2
まずは何もなくともリフトアップします。
フロアジャッキ、リジットラック、輪止めを使って持ち上げます。
注意点は以下。
・持ち上げる前に、各ホイールナットはトルクを軽く抜いておく。じゃないと、持ち上げたあとのフリー回転するホイール相手にナットが緩まない憂き目にあい出戻りになる。(電動インパクトは持っているけど、うるさいの嫌なんで…)
・脱落に備えリジットラックの脚の向きは互い違いに。
・ジャッキアップポイントを間違えないこと。車が裂けちゃう。
・万が一の脱落に備えて、外したタイヤホイールはサイドスカートの下に設置。
・二重の冗長性を確保するために、フロアジャッキはジャッキアップポイントに触れる程度に設置したままにする。
3
各アーム類、リンク類、懸架装置、ハブ、キャリパーなどを触診して、異常なガタ付きが無いのかチェックします。余り力任せにして車体を脱落させないように注意して。
4
制動装置の油漏れをチェックします。具体的には、ブレーキホースの亀裂、損傷及び、各接合部カシメ、フレアナット、オイルボルト、ブリーダプラグを点検します。
キャリパーのピストンシールとダストブーツは後で確認します。
5
見えているボールジョイント類全てのダストブーツに穴あきや、それに伴うグリスの漏れ、錆汁の漏れ、損傷、叩き外した痕跡などが無いか点検します。もし、錆汁が出てきているなら、グリスが切れ、内部に水が浸入している証拠です。
たたき外したりしていれば、内部で樹脂シートが破壊され、メタルコンタクトしている危険がある。
いずれも、走行中のアーム類脱臼という結末を迎える。(EVに限らずガソリン車も含め)

その結果はどうなるかは想像力にお任せしますが、見逃してはならない。まだ死にたく無い。
6
ドラシャも点検。ジャバラの中はグリスがたんまり。漏れていれば、マスタードみたいなグリスが円周上に撒き散らされているから、すぐ分かります。
7
大枚叩いてようやく導入できた新兵器のデジラチェを使い、キャリパーのトルクを確認します。元位置をマーキングして、一度固着を取るために緩めて、マーク位置に締め直したトルクを測定しました。結果、フロントキャリパーは53.6Nm
リヤは26.9Nmでした。
ナット側も動くので、あくまでご参考値という事で。

とりあえず、帰り道はこの数値でいこうと思います。デジタルって難しい。
ちなみにリヤは7mmのヘックスビットが必要でした。珍しいサイズ。
8
キャリパーボルト外しは片側だけでヨシ。めくりあげて確認。ブレーキフルードの漏れやダストブーツの損傷がないか確認。
この時、ホースのクランプはできるだけ外すことをおすすめ。古いホースだと強い曲がりがトドメになる。
逆にそんなホースなら交換判断とも言えるが…
9
油脂類の付着に気をつけて、パッドの測定。驚いた。ぜんぜん減ってません。
もう3万kmも走っているのに。回生が多いから減りにくいきはしてたけど。
フロントで9mm代。リヤでも8mm代。

あと、パッドの左右えぐりが強い。音消しに相当心を配っているようです。

あとはパッドの耳に耐熱グリス塗って組み付けます。僕はwakosのスレッドコンパウンド派。音消しにはwakosの白いグリスもいいらしいけど、とても高いらしい。スプレータイプが気軽で楽です。

タイヤを着けて足回りは終了。ホイールナットのトルクは特別な車種でなければHondaは煩悩の数と同じ108Nm。トルクレンチを使いましょう。
10
あとは室内側でブレーキのストローク確認。ある程度強く踏み込み底付きしないか確認する事、変なエラーコードが出ない事加速、減速が正しくできる事。ロードテストで確認。
その際に、警音器、ウォッシャ含め、各灯火類が正常に点灯、作動するかの確認をする。たまに片目切れて走っていり人いますよね。LED全盛期だからといって、LEDは壊れない訳ではない。そこは啓発したい。
11
併せて、マスターシリンダーの取り付け基部からの油脂類漏れがないかも確認。リンクの外れや異常なガタがないか。
舵取り装置も異常はないか操作しながら確認する。
12
サイドブレーキの効き具合も点検。厳密には制動はブレーキテスターにかけてチェックするのが望ましいですが、坂道でも後退しない事をチェックしました。
13
タイヤは指定空気圧の確認調整。

なにより大事なのは、もとの値を確認すること。一本だけ変な数値があれば、ビードやムシからのスローパンクに気がつける。

ガソリンスタンドとかでは確認レスで、指定空気を突っ込んでくる奴が多すぎる。(大丈夫なとこもあるけど)

目的は異常有無の点検確認。調整は結果に過ぎないのだ。

この際、サイドウォールのサイドカットや、異常な亀裂、変形、やばいレベルのオゾンクラックの進行がないかも目視確認。せっかくならトレッドパターンにハマった石もドライバーとかで外すといいですね。
14
残ミゾの点検。このタイヤ、減るの早いかもしれない。駆動輪のリヤタイヤなんてあと2mmしかないんだけど…去年温存してたけど、今年で使い切りだな。
ウェアインジケータまであと0.4mm。買い替え射程距離になっているとは。(出費の予感!)
15
今回、ブレーキフルードの交換予定はないので、フロントフード内では油脂の漏れ確認と冷却水の量点検、バッテリーの確認にとどめます。
16
マスターシリンダーのフルード量。パッドが減ってないので減りようがありません。減りそれ即ち、漏れです。色もまだ綺麗で異物もありません。DOT4にしたいなぁ。
17
マスターシリンダー(協調ブレーキなので、従来のマスターシリンダーとは違うモノぽい)からの接続部からの液漏れチェック。
18
でかいモーターがついたブレーキ装置。実際の油圧発生はコレからですね。接続部チェック。
19
VSAのモジュールの接続部チェック。漏れなし。
20
バッテリー端子の締め付け。プラス側はショートに注意。工具が赤熱したり弾けたりしますので。揺らしてバッテリー液量がMAXかどうかも確認します。
21
あと冷却水はLLCを使用していますが、3系統ある。やたら冷やしてる。
高電圧バッテリーと、駆動系統と、ヒーターかな?
22
あとは、OBD上でエラーが入っていないかの確認です。走る曲がる止まるに関して問題のあるエラーが入れば、警告はなくなりません。各種チェックランプも点灯します。一応、診断機もかけましたが、プロトコルが合致しないのか駆動系は読めず。残念。シートヒーターのエラーがあるだけ。(これは消去できた。)
コンビネーションメーターでの判断でヨシとします。
あと、最後にモータールーム内の油脂漏れ点検を残すだけですが、興味本意でATF交換をしたので、別の記事にまとめます。

くたびれた。片付けを含めて4時間くらいかかった。
ミスは人の生命に関わるという重責を背負うプレッシャーを受けながら、これだけ工数のかかるチェックを小一時間で見逃しなく全て網羅する日本のサービスマンはほんとにスーパーマンだと思う。待遇も含め、もっと報われてほしい。
23
リザルト。

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