グランドピアノはディアパソンと言うメーカーのものです。購入する時は、販売店の方のご厚意で浜松にある工場まで出向き、3台の仕上がり前のを弾き比べさせて頂き、その中で最も気に入った音色のものを選ばせて頂いた経緯があります。なので、それなりに思い入れを持って購入したので、購入当初はしょっちゅう弾いていました。半年も経過した頃に音色を揃える目的で近所のピアノ屋さんで調律をお願いしました。そうしたら・・確かに粒は揃ったのですが・・音色が、それはもう反転180度ガラリと変わった、もう安っぽい音に成り下がってしまったのです。これは、もう何かの間違いでは?調律師に、サイド調律をお願いすると「いえ、ちゃんと調律しましたので必要ありません!」の一点張り。ああ、もうあの音色には戻れない?そこから数年間、このピアノに触れる事も少なくなってしまいました。
そんな中、個人的に気に入っているメーカーに「ケンリック・サウンド」さんがあります。ここのJBLのレストア力には定評があって、何度か相談させて頂いた事もあり、そのHPにはちょくちょくお邪魔させてもらっていました。ある日のブログに、横浜のメーカーで日本式とは異なった、所謂ヨーロッパ形式の調律師が居る事が判明しました。元々、河合に所属されていたのでディアパソンも詳しいかもしれない?早速、ここのHPからメールをして相談させてもらったのですが・・翌日は返信もなく、さらに2日と経ち・・もしかしたらメール内容に呆れてしまった?と、半ば諦めかけていたら・・携帯に直接連絡が!かなりお忙しい様で、実際に調律できるのは9月になってしまうが良いか?もちろんです!喜んで待たせて頂きます。と言うわけで、もしかしたらディアパソンが生き返るかも?もうこれは非常に楽しみになって来ました。一応、ここの調律師さんが手がけたレコーディングで使われたピアノ演奏のCDを5枚ばかり注文してみました。数日後には手元に届くので、じっくりと聴かせて頂こうと思います。
高校生の頃、学校の体育館に卒業生がお金を出し合ってヤマハの最高峰グランドピアノ(コンサートマスター)を買って置いてありました。このピアノを弾いたとき、衝撃が走った事を今でも鮮明に覚えています。まるで自分の演奏が2段階くらい上手になったと勘違いさせるくらいに素晴らしい音色を醸し出すので、もうそれからの3年間はこのピアノに取り憑かれた様に放課後を使って弾きまくっていました。ピアノによって、こんなにも音色が変わるものか!と、当時の私はいつかこんな素敵なピアノを手に入れたいと思っていました。なので、ディアパソンの音色が失われたこの頃は、やはりヤマハのCFXシリーズに買い換えるか、ちょっと悩んでいました。そんな矢先に、この調律師の事を知ったので、そこのHPに書かれている「今あるピアノの魅力を最大限に引き出してみませんか?」この文言に心を射抜かれました。まずは、この調律師さんに賭けてみようと思っています。楽しみ!

Posted at 2018/06/24 00:38:20 | |
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