
突然ですが、BMW Z4に乗り換えました!
・・・・1日だけ^^;
BMWの直6を一度味わっておかないと?…ということで、レンタカーを一日借りてみた。
借りたのは3.0L直列6気筒ツインターボのZ4。306psで400Nmの7速DCT車。
BMW Z4 35i sDrive E89
右ハンドルとはいえ、久々にCDクラスの車をしかも日中の都内から走らせるので、おっかなびっくりのスタート。
バックミラーが邪魔で左前が見難い…
内装は特筆すべき点はないというか、当時750万の車としては・・・んーという感じ。
ステアリングはとても正確で、遊びはほとんど感じられないのに過敏ではない。
タイヤはF225/45R17,R245/40R17と、FD3Sとほぼ一緒。にも関わらず、轍にステアが取られることも全くない。シャシーの剛性が高くて、ビシッと安定しており安心感が感じられる。
走行距離は12.5万kmになっているためかショックはそれなりに古いものなのかも。段差を乗り越えた時に若干フワついた感じがある。
ゆっくりとステアをするとほとんどロールせずに曲がり始める。アクセルをフラットアウトしてもリアが沈み込む感じはあまりないが、リアタイヤがビシッと路面を掴んでロスなく駆動力を伝えていく。
トラコンも働いていないのにタイヤでパワーが抜けることもなく、安心感たっぷり。雨なのにこの安心感はナニ!?
そしてバネは硬いのに足がしなやか。300psオーバーを受け止める足なのに乗り心地もよい。
306psに1.5tオーバーということで、加速感は推定300psのFDと同じか若干上回る程度。
ただし駆動力の抜けがないのと、車重と剛性、直進性の良さからくる安心感があるため、ジェントルかつ気持のよい加速感という感じ。
エンジン音はターボがついているということもあり若干こもった感じ。もう少し乾いた感じの音を期待していたので、ちょっと違ったかな…。また、とてもスムーズに回るが音に少し雑味があるというかガサツ感を感じる。走行距離のせいか、レンタカーで酷使されているからか・・・。巡航時は静かで、パワーをかけると音が主張してくるという感じで、メリハリがついているところは良い感じ^^
排気量があるため、1500rpmくらいからでもトルクがついてくる。2速1500rpmくらいから踏むと2000rpmくらいでフルブーストに達している感じはするが、ターボラグを感じる暇もない程度の一瞬で2000rpmに達してしまう。
7速の巡航状態から、シフトダウンしないようにハーフアクセルを入れるだけでも十分すぎるほどの加速をする。
一方で、巡行速度からアクセルをフラットアウトすると、一瞬の加速後にシフトダウンして加速を再開するのだが、その間に駆動力が抜けてしまうのが難点。もちろんマニュアルで加速すればよいのだが、DCTなのに駆動力が抜けてしまうのが不思議?!
よくよく考えてみると、構造上DCTは隣接ギア(たとえば5→4,6)へは駆動力を抜かずに切り替えできるが、離れたギアへの切り替えでは駄目なのかも。
DCTでもう一つ気になったのは、赤信号に向けて空走しているときに3→2へのマニュアルシフトダウンをすると、回転が合うまでエンジンブレーキの抜けが発生すること。ちょっと気持ち悪い。。ブリッピング機能がないからなのか…?
とはいえ加速時のDCTはとても優秀。シフトショックなくキレイにシフトアップしていくし、山道に入った時のシフトスケジュールも文句ない。ダウンヒルではマニュアルで操作しないと思い通りにならないのはご愛嬌か。
ブレーキングしながらのシフトダウンは、とてもスムーズに気持ちよく決まる。
話は戻るが加速については100km/hからが本番という感じで、日本の道路では完全に持て余してしまう。やはりこれだけパワーがあると日常では使い切れないので、どうしても非合法的な速度まで踏みたくなってしまうな。
雨の中あまりにもパワーがありすぎて踏めないため、上の回転数はどこまでパワーがついてくるかは確認することができなかった。。
最後は低中速のテストコースに持ち込んでハンドリングの確認・・・と思ったが、着いた時点で大雨になってしまったため、軽く流す程度の走りしかできなかった。
雨の中のゆったりとしたブレーキングではフロントに荷重がかからない。高速道路でもほとんどロールせずに走っていたので、まぁ当然か。
ステアリングは前も書いた通り非常に正確で、狙ったラインにぴったり合わせられる。コーナリング中に多少ラフに切り足したりしても、操作した通りに曲がる。
アクセルで曲げるのも全く問題なく、アクセルで狙ったラインをきっちりトレースできる。
また高回転でのアクセルは非常に敏感。すこしでもラフに踏むとパワーが一気に出て加速体制に入るので、気持ちよく加速体制に移っていくには繊細にアクセルを踏み足していかなければならない。
アクセルの分解能はロードスターよりも格段に高そうだ。ワイヤースロットルだったFD3Sと同じくらい繊細にアクセルをコントロールしても、ちゃんとエンジンが反応してくれる。というかそれくらいの丁寧な操作をしなければならず、ほんの僅かな踏み足しにも応えてくれるので、コーナーでのコントロールが難しくも楽しい感じ。
あと、外輪に荷重がかかっている状態で段差を乗り越えると、ラインにはほとんど影響ないがリアが少し暴れる感覚がある。タイヤなのかマルチリンクだからなのか不明ではあるが、ちょっと残念な動きではあるね。
ブレーキパッドはメタル系のパッドが入っているように思う。
わずかにブレーキ鳴きがあるのと、停止時にどうしてもカックンブレーキになってしまう。停止寸前にブレーキを抜いても、ちょうどよい減速Gにすることができず、カックン停止もしくはブレーキリリース状態になってしまうので、街中ではあまり気持ちのよく停止できなかった。
高速域で熱が入った時のスポーツ走行ではまた違うのだろうし、そのあたりがターゲットなのだろうからいたしかないところか。
それにしてもガソリンは減る減る(笑)
欧州車の燃料計は正確だからなのか、走り始めると目に見えてガソリンが減っていく。
最後走行距離を取り忘れたのでよくわからないが、だいたいリッター7~8kmくらいか?
今はガソリンも高いので久々にシビれてしまった汗
ちなみに自分が借りる前からのオンボードコンピュータ計測では、8.7km/Lになってた。
全体の感想としては、とても良いクルマだった!
乗り心地や加速、そして操縦感覚ともに自分の理想に近いものがあったので。
そして久々にターボ車に乗ったが、ズボラに運転できるのでとてもラク笑。メンテナンスとか故障とか色々と大変な思いをしてきたので、ターボ車は避けるようにしているのだが、昔の話ではあるので最近のターボはどうなんだろうね。。
ちなみに今回の運転でうれしかったことして、ウィンカーを一度も間違えなかったというのもある(笑)
海外で何度もレンタカーを運転していた経験があるので、うまく頭が海外モードに切り替わったみたい^^;
Posted at 2022/08/29 18:56:17 | |
トラックバック(0) |
試乗 | 日記