
突然ですが、981ボクスターに乗り換えました!
・・・・半日だけ^^;
ということで、一度乗ってみたかったポルシェを借りてみた。
今回借りたのは2013年式の981ボクスター ベースグレード。走行距離は7万キロ少々という個体。
走り始めて感じたのは、想像していたのと全く違って乗り心地がとてもいい。
そして全幅1800mmというサイズなので、取り回しもしやすいので、街乗りが全く苦にならない。日常使いするのに全く問題ないレベル。
ただ、ステアリングはちょっと重さを感じる。今回の試乗の最後のほうではちょっと腕が疲れてきたのは、この重さのせいなのか、それとも日頃の運動不足のせいかわからないが、もう少し軽いほうが好み。
タイヤはフロントが235/45R18,リアが265/45R18。
レンタカーということで?前後違う銘柄だった・・・ゆっくり走っているとステアリング中央付近ではそこそこの遊びを感じる。そして緩いコーナーの段差でリアタイヤが少しよれる感じがあるので、ちょっとサイドウォール剛性が足りてない?
ただその一方で、コーナーである程度荷重がかかりきってしまえば、がっちりと接地感が伝わってきて全くよれる感じはない・・・。
全体的にふんわりしっかりという印象だが、これはタイヤによるものなのだろう。ボディ剛性がとても高く、タイヤの状況を逐一伝えてくれるので、車の状態がすごくわかりやすく感じる。
ただパワステがちょっと調子悪いようだ。
時々ハンドルが左のほうにとられていく感触がある。最初はステアリングアシストか?と思ったけど、どうやらそうではないようなので。マニュアルエアコンも調子悪く、ファンが回ったり止まったりする。そしてエアコン使いづらい汗
ポルシェは電装系弱いのかな。。。ケイマンに乗るとしたらオートエアコンは必須な気がする。
ただしシートヒーターは神!! スイッチ入れるとあっという間にシートが暖かくなってとても快適。シートヒーターってこんなに良いのか。ロドスタにも入れればよかった^^;
PDKはスタートからシフトアップ、シフトダウンまで非常にスムーズ。
ただ、停止寸前にGを抜くためにブレーキを緩めると加速してしまうので、スムーズに停止することができない。これが非常に気になってしまう・・・
スポーツステアリング付きならコースティングできるので気にならないのだろうけど、やはり自分はオートマ向いていないのかもしれない。
シフトノブもシフトアップが奥なので感覚に合わないし、ステアリングスイッチは手前スイッチがシフトアップ、裏スイッチがシフトダウンなので、シフトアップしようとして右手で裏側スイッチを押してしまいシフトダウン連発してしまうという始末。むむ。
ブレーキは992と同じように、軽く踏むだけでもリアがしっかり効いているのが伝わってくる。そして、車全体が沈み込むようにして減速していく・・・とても気持ちいい。
エントリーグレードのボクスターでも、こんなにしっかり作ってあるのか。
そしてブレーキそのもののタッチもよく、ブレーキを入れていくほうも、抜く方もとてもコントロールしやすく、狙った減速力を簡単に発揮させることができる。
さすがはポルシェ。
そして肝心のエンジンだが、フラット6のNAは振動が少なくて少しロータリーと似たフィーリングを感じるところもある。特に中回転域。
高回転域まで回すと、フラット6の方は重い機械を頑張ってぶん回しているようなフィーリングなのに対し、ロータリーは全く苦しさを感じさせることなく回るので、さすがに違いを感じる。
そして中回転域から上のサウンドがとても心地良い音がする。もう少し迫力あってもよいかなーとは思うが。
パワーは265ps/6700rpm,最大トルクは280Nm/4,500-6,500rpmということで、4型のFD3Sとほぼ同等。車重はボクスターの方が70kg程度重いので、まぁだいたい数値通りの感触という感じ。
ターボのFDに対して、これはNAなのでエンジンが一直線に伸びていくのですごく扱いやすく感じる一方、パワーは若干物足りないかな。
扱い切れるパワーという意味ではちょうどよい気もするが、回転数上のほうでちょっと頭打ちな感じがある。981ケイマンでは275psなのに対して、ボクスターでは10psダウンしているので、ここのパワーを少し絞って差別化をしているのかもしれない。
高速を流して走っていると静寂性はかなりよく感じる(ロドスタ比)。風切り音も抑えられているので、GTとしても使えそう。
中高速のコーナリングでは、路面に吸い付くようにビシッと安定して路面をトレースしていく。また、ストローク量はそれほど大きくないにも関わらず、荷重がどこにかかっているのかは手に取るようにわかる。
ミッドシップということでフロントミッドのFD3Sとやはり似た感触があり、フロントが軽く、すごく体に馴染む動きをする。ただ、FD3Sはヒラヒラとちょっと収まりが悪い感じのコーナリングだったのに対し、ビシッと安定しているのは全く違うトコロ。
PDKでスリップもないので、アクセルで曲げるのもばっちり。
旋回軸はおしりのちょっと後ろのあたりにあるように感じたが・・・三面図と一致しないなー感覚がだいぶ鈍ってきたのかもしれない--;
これはスポーツクロノが入っていない個体なので、スポーツモードに切り替えてみた。
するとギアが1段低い状態を維持し、シフトダウンのブリッピングも少しレスポンスアップしたよう。排気音も少し野太くなり、アクセルレスポンスも少し上がったように感じる。
あとトップエンドでの吹け上がりが少しよくなったような気もする。
またマニュアルモードにしたら、指示通りのギアを常に維持すると思っていたのだがそうではないみたい。アクセルを踏むと勝手にキックダウンする時があり、なぜ???と思っていたのだが、どうやらアクセルを踏み切ったところにキックダウンスイッチがあり、そのスイッチまで踏み切った場合にシフトダウンするようだ。
マニュアルモードだったら、キックダウンスイッチは反応しないほうがいいような気もするけどなー。。なんか勝手にシフトアップする時もあったし。
今回は高速と下道、それからワインディングという感じで走ってきたのだけど、どうもシートが体に合わなかったようで、少し腰が痛くなってしまった。。
シートポジションはかなり低くできるようで、頭の上にはゲンコツが縦に入るくらい開いている。ヘルメットは余裕でかぶれそうだ笑
またナビはかなり古かった・・・大井料金所が残っていたので。
トータルの燃費はオンボードで11.8km/L。FDだったら5.5-6km/Lくらいの走りをしていたと思うので、この性能でこの燃費であれば十分すぎるくらいだと思う。
ちなみに最後まで気になったのは、パーキングブレーキの場所。
効いているのか効いていないのかも分かりづらく、またパーキングかけるのを忘れてしまいそうで、、、。
またハロゲンランプはやはり見た目イマイチだねー。バルブを買えてしまえばいいのだろうけど。
で、買いますか、買いませんか?と言われれば、
「買いまーーーー・・・・・・キープで」という感じだった笑