
世紀末に新車で購入した原付2種の名車、「アドレスV100」に乗っています。
16年経過しますので色々とトラブルが多発していましたので一気にメンテナンス/修理しました。
定番のトラブルですが、部品が結構高価なので放置されている方も多いと思います。
格安でメンテしましたので役に立つ方もいるかと情報をアップします。
<レギュレーターの故障>
アドレスでのレギュレータの役割ですが、発電機で作られた交流電圧を制御します。
これが壊れても走行はできるので放置の確立が高いかと思います。
[役割 その1]
交流電圧を14V以上にならないように制限します。
作られた交流の電力はプラグやヘッドライトなどの電力として使います。
レギュレーターが壊れると
・14V以上を出力するようになり、ランプがすぐに切れます。
・電圧が不安定になりランプが暗くなったり点滅したりします。
[役割 その2]
交流電圧を直流の12V(12-14V)にします。
作られた直流の電力はバッテリの充電に使われます。
バッテリの電力はセルモータやウィンカーで使用されます。
レギュレーターが壊れると
・バッテリの充電ができなくなります。
その為、ウィンカの速度が遅くなったりします。
[[故障診断]
レギュレータ―はフロントカバーの中にあります。
信号線が4本あります。
(写真ではコネクタを外していますが、電圧を測る時は接続したままで測定してください)
両端の赤(+)と黄(-)が直流出力です。
アイドリングで12V前後、走行時で14V前後を出力します。
中央の2本が交流電圧です。
ここも交流の12-14Vが出力されます。
電圧に低高がある場合はレギュレータ―が故障している可能性が大です!!
[修理方法]
レギュレーターを交換します。

これが本体です。壊れて取り外したものです。
交換で治るのですが、部品が高価なのです。
純正の新品が7000円くらい、
いつ壊れるかわからない中古でも3-4000円します。
そこで、最近こんなものを見つけました。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/hirochi/MT-10000971-H1.html
JOG用との事ですが外形が同じなので人柱で試してみました。
1048円と手ごろでしたし。
結果、問題無く使用できました!!
信頼性は不明ですがこの値段で治るなら有でしょう!!
<オートチョークの故障>
エンジン始動時のチョーク動作を自動で行います。
動力は交流電流です。
[役割]
始動時にチョークをONにして燃料を濃くして始動しやくすします。
その後自動でチョークをOFFにして燃料を通常にします。
通常はチョークONになっていて、エンジンがかかるとOFFに移行します。
オートチョークは壊れ方によりますが、チョークがON又はOFFで固定される場合と、動きが鈍くなってON/OFFの中間的な症状になる場合もあります。
ON固定
・エンジンが温まってもアイドリングが高く、アクセルを開けると息継ぎします。
・燃費が悪化します。
OFF固定
・始動性が悪くなります。夏季は大丈夫ですが冬季は厳しいです。
(エアクリーナー口を塞いで疑似チョーク状態にして対応していた私でした。)
[故障診断/修理方法]
オートチョークはキャブレター上部についています。

これは外したオートチョークユニットです。
右のニードル部が動きチョーク動作をします。
ヒーターで温められた膨張体によりニードルが上下します。
動きは遅く5-10分かかります。

オートチョークを分解して検査します。
初めにヒーターを確認します。
ここは交流12Vですが取り外すと交流は準備できないと思いますので直流の9V程度でヒーターが温まるか確認してください。
温まるようなら組み立ててニードルが動くか確認してください。
どの程度動けば正解かはわかりませんので、3分くらいで5mm程度動けば大丈夫だと思います。
膨張体の劣化などで動く量が変っている場合もあると思いますが、分解掃除だけでも効果はありましたので是非お試しください。
あと、ブレーキオイルが限界まで減っていましたのでオイル交換を行いました。
逆流弁など持ち合わせていなかったのでバルブを開閉しながらエア抜きしました。
これで年が越せそうです。
ちなみに現在走行2.6万キロ、目指せ5万キロ です。
Posted at 2015/12/30 13:37:10 | |
トラックバック(0) | クルマ