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2024年11月30日

ライブディオZX、調整する。

ライブディオZX、調整する。 こんばんは!田なっくすです。

前回ブログで紹介した、NEWマフラー。
リバイブのTUNEDⅡを取り付けて1週間ほど経ちました。
通勤では雨の日以外ほぼ毎日使っていて、そのトルクFEELの良さや静粛性を常に感じています。



乗るたびに思うことは、楽しい!その一言に尽きる。



ついつい走りに出掛けてしまうので、燃料がすぐ減っちゃいますね😅



で、今日はセッティングを行おうと思います。



実は、キャブ関係はリバイブマフラーを付けた次の日にすでに調整済み!通勤に使うので、新品のマフラーを濃い燃調でベトベトにしたくなくて…
先にしちゃいましたー😅


プラグの焼けもかなり良い感じ。
この時、メインジェットは#85➡︎#82➡︎ #85と変更。
結局元々のキャブセッティングがBestのようでした。



走行フィーリングはまだわずかに濃い気がするので、エアクリーナー側のエレメントの目の細かさで後日調整予定です。





⭐️今日する調整は、駆動系がメイン!
ウエイトローラーやクラッチタイミングすら触っていなかったので、調整後の変化が楽しみですね😋




早速作業を始めましょう⭐️
現状はカメファクチャンバーを付けていた時のセッティングのままです。

まずはウエイトローラーを現在の4.5gから全て5gに変更します。計30g!
これはノーマルエンジンの車両におけるリバイブマフラー推奨の重さで、ポート加工などをしてる僕のポンコツくんにはしっくり来ないかもしれませんが、現在の変速が早いことも加味して、まずは重いローラーに交換してみることにしました。


↑昔使ってた5gのローラー…
なんでも残しとくもんだなぁ〜(笑)
原付パーツなら何でも揃う田なっすくガレージ😅



ここからは僕のウエイトローラー交換の仕方をお見せしますね🤗
やり方は人それぞれ違うと思うので、僕のやり方との違いを見て楽しんで頂けるのではないでしょうか😁




まずエアクリやケースカバーを外すのは基本的に電動ツールで作業します。楽ですし分解スピードも段違いなんでね😅



↑このツールはベッセルの電ドラボールと言います。
見た目は普通のドライバーですが、スイッチを前後に動かすことで緩めも締めも行える楽ちんアイテムです笑



そしてケースカバーは電動インパクト!
緩める時だけはこれを使いますね!
中華製の安いやつ😅

このインパクトは18Vマキタバッテリーが使えるので使い回しが出来て大変便利なんですよ。
とは言ってもうちのはパチモンのマキタバッテリーですが…


家では他にブロワーとか、電動洗車ガンなんかにもマキタ互換バッテリーを使ってます。かな〜りオススメですよ✌️




カバー類が取れたら次にドライブフェイスナットを取り外します。


普通はロックツールやらプーリーロックレンチやらでフェイスを固定して緩めるのが一般的ですが、最近の僕はここを工具でロックすることが殆ど無くて、手で直接フェイスを押さえて緩めています。


↑こんなふうに手でしっかり押さえて、17のボックスを付けたスピンナーハンドルで、ぐるんっ!て緩める感じ😀

これを見た人はいつもビックリされるのですが、僕の周りでスクーター弄ってる人はだいたいこんな感じだと思いますね。所詮、60Nmくらいで留まっているナットですから。


ちなみに、ここをインパクトで緩めないのには自分なりの理由があるので、後ほど話しますね!




プーリーまで全て外したら、まずはクランクシャフトを十字方向にそれぞれ動かしてみてガタが出てないか確認します。
JOG系と比べてクランクのサイドベアリングが弱いのは昔から言われてることなんですが、異音が出て交換する頃には既に手遅れなことが多いんですよ。なので、こうして冷間時に動かしてみて異常なガタがないかチェックしてみるんです。気休めですけどね😅




次にプーリーにボスを入れてみてガタが出てないか、確認します。
またガタチェックかよ!って思われるかもしれませんが、社外ハイスピードプーリーはここの精度が悪い製品も多くて、ガタが出てる車両が良くあるのです。
ガタが出るとプーリーが傾き、スムーズな変速ができなくなったり、ボスの一部を焼いた様に摩耗させるのです。そうなるとボス共々新品交換ということになりますね😅 取り付けてから摩耗することも無きにしも非ずなんで、僕は毎回チェックしてます。



異常がない事を確認して、いよいよ本命のウエイトを交換をしていきます。
ちなみに僕はウエイトローラーにグリスは塗りません。
どうせすぐ外すんで🤗



ローラーの向きに注意して組んでいきます。


最近は向きがないローラーもあるんですが、これはありますね。



ローラーは加速時に壁に押し付けられる側を樹脂が覆っている方にしてセットしましょう。



次にランププレートのスライドピースも摩耗や割れがないかを目視で確認します。ZZに乗っていた時は頻繁に砕けていました。チューニングが進むと負担がかかる箇所かもしれませんね。
問題なければランププレートに取り付けて、プーリーと合体。


プーリーにボスを入れて、この様にローラーが落ちない様にランププレートを押さえつつ、クランクシャフト奥にプーリーを付けます。
キムタクがハンバーガー持つ時のあの手の感じでw😁



そして忘れがちなボスワッシャーも装着。
僕は角度の浅い社外フェイスに変えている関係で0.8mm入れてます。ボスは純正誤差で36.05mmの気持ち長めのものを使用。低回転時に、できる限りベルトを落とし込み、初期加速を良くするのが目的です。それと同時に、ベルト幅が摩耗した時にワッシャーを減らすことで、同じベルトを少しでも長く、性能を維持したまま使い切る!という、経験から得た知恵でもありますね👍




長々と話してしまいましたが、ようやくベルトを掛けます。取り付けるのは純正同等品。幅は18ミリですね。

ベルト向きが合ってるかどうか、ひび割れやベルト幅が摩耗してないか確認して、確実に取り付けます。



この時、セカンダリ側のトルクカムを出来る限り広げてベルトを落とし込んで、ドライブ側に余裕を持たせてからフェイスを取り付けます。



この作業をしないでナットを締めるとフェイスとプーリーの隙間でベルトが強く押し付けられ、一部が潰れた状態になってしまいます。
酷い場合、ベルトに凹みが出来てしまうので、要注意です。


そしてフェイスを装着。
このKNのフェイスは純正寸法より薄くてスプラインが残ってしまうので、ワンオフのテーパーワッシャーでガタが出ないようにして組付けます。
工夫が必要なので買う時は要注意のパーツ😇



いよいよドライブフェイスナットの取り付けです。



⚠️ここでナットを外す時にも言ってたインパクトを使わない理由を話そうかと思います。
あくまで個人的な見解なので、話半分に聴いてて下さいね☺️

このフェイスを留めているナットの相手はクランクシャフトですよね。


クランクシャフトは精度が命なんですが、インパクトを使うことで無理な力の入力が加わり、歪みや拗れが生じて芯がズレていく恐れがあるんです。

どういうことかというと、昔、友人のDioのクランク交換をした時に、苦労して3/100くらいまで芯出しして、ケース組付け後も6/100まで振れを抑えて組むことが出来たエンジンがあったんですが、インパクトを使ってフェイス、フライホイールを付けて一度も走らずにまた外して計ってみたら13/100くらいズレてたんですよ😣
原付のクランクシャフトは車のそれと比べてかなり細く、途中にはオイルポンプ駆動用のウォームローラーギアも存在します。強度はやはり7.2馬力に見合ったものだと痛感したんですよ😭
その時の経験から、わずかでも規定トルク以上の力が掛かる恐れのあるインパクトはクランクには使わないようになったんです。
最初は僅かなズレでも、セッティングで何回も触る部分ですから同じことを続ければ、いずれ大きな振れになるかもしれませんよね。



経験上、これまで弄ってきた全てのZXで基準値を超える振れがありました😅
ちなみにこのポンコツ君も例外ではありません。フェイス側で30/100mmくらい振れがあります。本当ならクランクを単体にしてダイヤルゲージでフライホイール側も含めてチェックしたいところではありますが、ほぼ間違いなくクランク交換になるでしょうから、あえて見なかったフリをしています(笑)

話を戻しますが、芯の出てないクランクは高回転で変な振動が出たり、最高速が伸びなかったり、酷いものは加速にも影響を及ぼします。



これ以上悪化させない為にも締付トルク管理を怠らず組付けましょうね🤗



ちなみにドライブフェイスナットの締め付けは60Nmです。



これでケース内はとりあえず完成。

今度はカバーなどを取り付けます。
ここでも注意点⚠️というか、忠告みたいなもんですね。ホントしつこいようですが、結構大切なことなので言わせてもらいますね😅



クランクケースカバーをつける時はインパクトを使って締め付けてはいけません!

どういうことかと言うと、クランクケースはアルミでできてる為、強いトルクが厳禁なんですよ。何度も開け締めしてるうちに弱くなって最後はネジ山が壊れてしまうんです。



ヘリサート修正もネジ径ゆえにスペースが厳しい…😭
そうなると最悪クランクケース交換になってしまいます。


そうならない為に最後の締め付けは手で優しく締めてあげましょう。
5Nmくらいで十分😌

何度も何度も注意点ばかりで、すいませんねぇ😅
田なっくす爺さん、心配性なもんで…💦
失敗を経験すると色んなことを教えたくなるんですよw





そしていよいよ、走行チェックへ。

中間加速はさらに磨きがかかり、高速域も気持ち良くの伸びるようになりました。



ですが初速のウイリーする勢いは無くなってしまいました。
変速位置が変わり、美味しいパワーバンドに入る前にクラッチが繋がってしまっている様です。



戻ってクラッチの調整をすることにしました。
ここで、アジャスタブルクラッチの真価をお見せしましよう😁



クラッチアウターをこれまた怪力で外して…



クラッチスプリングの張りを強めるだけ!たったこれだけでミート回転数を変えれるんですよ?スゴくないですか⁉︎

面倒なスプリング交換も硬いセンターナットの脱着も当然無し!

もうセカンダリを持って貝を割るラッコみたいな動きはしなくていいんです!笑



このクラッチは僕の中で今年の大オススメ商品ですよ😆




当然アウター締める時もトルク管理を忘れずに。
規定トルクは40Nm👍



で、また走行チェックへ!

もたつくこと無くスタートが切れるようになりました。流石にウイリーはしませんが…
調整前に比べ、発進の勢いは断然強いです。

この後5.5gも試しましたが、トルクフルな加速力が影を潜めましたので、5gで決定しました。


で、セットが出た後はコイツの登場!


今はドクタープーリーの時代。
皆さんは使ってますでしょうか?

今更、知らないなんて言えない人のためにこのウエイトローラーを簡単に説明しますね🤗


ドクタープーリーというのはプーリーの名称ではなく、この異形ウエイトローラーのブランド名です。
2000年代後半にスクーター先進国の台湾で生まれました。



ドクタープーリーの最大の特徴としては、1種のローラーで前後0.5gの役割も兼ねてしまう点にあります。
例えば10gのローラーですと、低速域では9.5g、中速域では10.0g、高速域に入ると10.5gの効果が得られるという特性を持ち合わせています。体感出来るかどうかはともかく、独特の形状にはちゃんと理由があるんですよ。
純正装着されている丸型タイプのウェイトローラーでは従来、固定されたグラム数の数値に応じた特性しか得られなかったために、わずか0.5gの繊細なセッティングのために煩雑に分解・交換・組み付けを繰り返す手間が生じていました。
ドクタープーリーはセッティングという煩わしい作業から解放され、しかも広範囲におけるベストなパワーバンドが得られるという、まさに画期的なウエイトローラーなんです。
おまけに耐久性はバツグンときたら、もう使うしかありませんよね(笑)



我が家では、セッティングが決まればドクタープーリーに交換するのが慣行になっています。オススメですよー🤗



丸型の時と同じグラム数にセット!



ここで確認してほしいことがあります⭐️

丸型の時とドクタープーリーを入れた時のランププレートの引っ込み具合を比べてほしいのです。



平らなところに置いて精密ノギスで確認します。



ランププレートの高さが低くなっているなら良いのですが、逆に高さが全く変わらないとか、逆に高くなってるよ〜って人はドクタープーリーの恩恵を十分に受けれてないかと思います。それはプーリーの形状に対してドクタープーリーが上手く収まっていない証拠なんですよ。
これは言うなれば2速発進してるのと同じ状況です。
より深く落とし込んで勢いよく加速出来なければ、旨みが半減ですよ。高速域の伸びしか体感できないのですから。
そういう場合はボスワッシャーを入れて長くしてベルトの落とし込みを増やしてやるといいかもしれません。



今回は…大丈夫そうですね😮‍💨


1ミリ奥に引っ込んでいました。
この数値から組んだ時のベルトの落とし込み具合やボス長の設定の参考に出来るかと思います。

余談ですが、昔ベルトの落とし込みが不十分な時にヤマハ系ウエイトローラーを使っていたこともありましたね。低速で悩んでいる人は試してみてください🤗


ドクタープーリー、良いことばかり書いてますが、一応デメリットもあるんですよ。


ドクタープーリーは面接触なので、丸型の線接触に比べ抵抗があり変速レスポンスが落ちています。そのことからレースではデメリットの割合が大きくなる場合もあるようです。
ストリート中心に使用した方が良さそうですね。 



交換が終われば、いよいよ最終走行チェックです🛵💨



発進は4.5gの時のウイリーしそうなパワーがまた復活しました!!
中間加速は実にスムーズに加速していきます。
そして高速域ですが…

逆に伸びなくなりましたww

なんでや〜🤣



50キロくらいから加速が鈍い!
90キロまで落ち込んでいた最高速は更に落ち込み80キロ台前半までガクンと落ちました😰
どうやらウエイトが軽くなりすぎてるような感覚…
みんなのレビュー通り、やはりドクタープーリーは少し重ためがいいのかな??🤔
ドクタープーリーを使ったのは10年くらい前だから、セッティングの傾向を忘れちゃったよ💦

改めてネットで5.5gを注文しました。
到着は1週間後だそうです。
また来週までお預けですな😅



思い通りに行かないのも、また原付チューニングの面白いところです。
気長に調整して、いいところを探っていきたいと思います☺️



今日は超Longブログになってしまいましたが、
来週はササっとセッティングを済ませて、原付ツーリングに行きたいと思います。



では、また👋
ブログ一覧 | ライブディオZX
Posted at 2024/11/30 21:27:10

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田なっくすさん

この記事へのコメント

2024年12月1日 19:31
お疲れ様でございます。
田なっくすさん。
セッティングノウハウとても参考になります。自分の場合は、ほぼ野生の勘と思いつきですので笑。
やらかして、痛い目にあってから慎重になるタイプです。
さてさて、自分のほうも駆動系とキャブのセッティングを詰めてました。
そしてやっとこさ、純正マフラーで最高速90kmを達成することができました!初速、中間加速もバッチリ👌です。
今後はメーターをフルスケールの中華デジタルメーターに変更する計画です。
コメントへの返答
2024年12月1日 19:54
お疲れ様です🤗
僕の方もかなり我流でやって失敗したんで、似たようなもんですよ😁

90!素晴らしい最高速です!!
駆動系は最大変速さえクリア出来れば、どんどん回転数で伸びていきますね👍純正マフラーは出だしからトルクがあるので変速がワイドレンジで羨ましい🥹
リバイブだと、低速の処理でセッティングの照準を合わせなきゃいけなくて、どうしても高回転が伸び悩んでしまいます💦
今まさにドクタープーリーのセッティングで悩み始めたところです(笑)
デジタルメーター楽しみにしてますね😄

プロフィール

「@50からライダー さん

リードバルブの板が割れたりするのは、聞かないですね(^-^;
カーボンリードならあり得るかも…🤔
稀に長期放置でワニスのようなものがこびり付いて開かなくなることもあるようです。その時は劣化した燃料添加剤が原因でした…

頑張ってくださいね🤗」
何シテル?   06/19 09:42
田なっくすです。 2020年、生まれ育った京都市を離れ、岐阜県に引っ越しました。こちらでも相変わらず、原付スクーターをはじめとする多彩な趣味に興じています...
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