根津見男のブログ一覧

タイトルだけは、伊福部 昭研究本で書かれていたのですが、その本を書かれた著者もその全容は解らず終いでした。ただこの舞踏曲が作られていた時に伊福部先生が楽曲を提供した映画音楽や、その前に作れた純音楽の中にヒントがあるのではないかと言われてました。
その全容が今から、２年前のゴジラ生誕60年と伊福部先生生誕100年記念の2014年に発売されました。それがこのＣＤです。
行方不明となっていた楽譜が某国営放送曲の倉庫で楽譜が発見され、それを蘇演したものです。
冒頭から伊福部節が炸裂で、その世界に引きづりこまれます。元々、バレエ用の音楽としての性質を持つのですが、バレエを抜きにしても聴ける曲です。
この「プロメテの火」は谷崎潤一郎の作品のなかにもタイトルが出ているそうで、バレエ自体はかなりの回数が上演されたそうです。
私の伊福部アルバムでも上位に入っている１枚で、何かにつけて聴いています。