第九話 【再生】
2014年 12月 上旬
クラッシュから 約1ヶ月後の事です。
MFCT 岡山国際 冬ラウンド 最終戦に
NCロードスターで出場した私は
1分51秒1のコースレコードを叩き出し
他車を退け 初代シリーズチャンピオンとなりました。
シリーズチャンピオン 表彰式の記事
RX-8全損のダメージは その走りに全く影響は無く
まるで何事も無かったかのように サーキットをNCで疾走します。
しかし 驚いたのが 周りのエイト乗りたちの反応でした。
NCロードスターで活躍すれば するほど
私のエイト復活を求めてきます。
いやいや お金の掛かる話ですから とは思いましたが
最初は 慰めの言葉と 受け取っていました。
しかし本気で私に RX-8で復活してほしいと言う
言葉を多方面から耳にします。
出来たら そっとしておいて ほしいのですが…。
OVER DRIVEのタケチさんも 例外ではなく
タケチ: 『 S-TECさん! いいRX-8 数台見つけているので
抑えておきますね!』
いやいや
それおかしいぞー!
本人より 俄然やる気になって 復活を前提に 話を進めてきます!
私は この時期に RX-8で復活するなんて
一言も言ってません…。(^_^;)
以前と同じように 『無理 無理ーーー!!』 と一喝してました。
それから 数ヶ月が経ち
2015年の6月頃でしょうか…
あの エイト仲間では有名な バオバブさんが 一時?
エイトを降りると言い出して エイトを手放すことに!
そしてOVER DRIVEが そのエイトを引き取ることに なりました。
タケチ: 『S-TECさん! バオバブ号にしときましょう!
メンテは全てやっているので この車の状態は
よくわかっています。 これは買いです!』
そのエイトを引き継ぐのは 複雑な心境でしたが
候補車両の中でも OVER DRIVEが
最も状態を把握している 車両と言うこともあり
強く奨めてきましたので 最終的に バオバブ号に決めました。
って 結局
乗るんかーい!?(;´∀`)/
でも 正直 バオバブ号でなければ
この時期に購入は していませんでした。
何故かバオバブ号が 見知らぬユーザーの手に渡る事が
OVER DRIVEも 私も きっと嫌だったのだと思います。
ただ 私的に真っ赤なエイトは 少々抵抗がありましたが
カーボン素材を取り入れれば 少し地味になると思い
ボンネットやウィングを追加しました。
そして
出来上がりを見てみると!
更に派手になっとるやないかぁーーッツ!!
Σ(゚д゚lll)ガーン
しかもエイト初号機にはめていた 赤いホイルも装着!
赤のボディーに赤のホイル! 派手すぎるー!
確かに カッコイイのですが 歳相応とは とても思えず
それに乗ったら 恥ずかしさのあまり 顔まで赤くなりそうです…。
しかし そうも言ってられないので 覚悟を決めて乗り込みます。
帰り道 信号で止まっていると 歩行者たちがこちらを見ます。
特に大阪のおばちゃん達は いやな物でも 見ているかのような目で
眉間にシワを寄せ 私の車を見てるではありませんか…。
大阪のおばちゃんが とても苦手な私は
その視線が すごく気になります…。
そして必ず 運転席も確認してきます。
自ずと 目が合いますよね~・・・(・_・;)
すると今度は 目を見開いて 残念そうに私を見つめます!
『ええオッサンが なんて車にのっとるねん!?
ええ加減にせなあかんわー ホンマー!』
って声が聞こえてきそうです…。
そこで つかさず 私は
『これ 俺の車ちゃうねん…。 息子の車で
今日は代車代わりに 乗ってんねん!』
て 顔をして なんとか平常心を保ちます。
相手に伝わっているかどうかは 分かりませんが…(^^;)
話しを戻しますが 数カ月後には このバオバブ号に
エイト初号機のエンジンが 載せられます。
エイト初号機との 付き合いは
非常に短いものでしたが 私や周りにも
大きな影響を与えたのは 確かでした。
NCロードスターだけでは 広がらなかった
サーキット仲間が エイトのおかげで広がりました。
しかも全国レベルでです!
そして 私自身の可能性も広がりました。
一体 何処を目指しているのかは よく分かりませんが
競える相手がいるというのは とても楽しいことだと思います。
周りのエイト乗り達は ワクワクしてくれてます。
もちろん私も ワクワクしながら サーキットへと出向きます!
エイト初号機は失いましたが エイトを通じて
それ以上の物を 手に入れることが 出来たように思います。
NCロードスターとRX-8! 車種こそ違いますが
共通点はMAZDAだと言うことですが…。
(シャーシも共通ですが…)
他社メーカーと大きく違うところは MFCTやパーティーレース
マツ耐やエイトリアンカップ そのほかローカルサーキットで
行われているロードスターカップなど サーキットでのイベントが
今も尚 全国的に ある程度の統一性を持って 展開されているのが
MAZDA車の 特徴ではないでしょうか。
そう言った中で 競い合える事が とても楽しく 幸せな事だと思います。
皆さん そんなMAZDA車 いかがでしょうか?
つづく…。
Posted at 2015/12/02 11:27:58 | |
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