
あちこちプチツーをする上で、偶に記録に載せたい道にであったりもするんですよね。
基本は心に留めるタイプですし、写真はスマホがあるので、使用頻度としては少ないと思うのですがほしいものは欲しい。
前回の暗峠でも以前購入した ION製 の初代『 AIR Pro 』が役に立ったのですが、当時のアクションカムと、今のアクションカムでは性能がかなり違うと言う事で買い直しちゃいました。
『 SONY製 FDR-X3000R 』
画質:……そこらのスマホ以下だけど、手ブレ補正の結果と思えば良いのかな
携帯性:……本体は小さいけど、付属品が意外に荷物になる。
操作性:……操作しやすいが、AirProみたいに、写真と動画撮影モードを混在できないのが残念
気に入っている点:GoProと違い、電源接続しながら撮影できる。(4Kモードでは熱による自動停止が働く)
SONYの付属のソフトで、
GPS情報をオーバーレイできる事
気になる点:
白飛びが起きるため、ドラレコとか逆光のある場所では不向き。
4Kモードによる撮影は、高性能PC(グラボカードを積んだ)でないと、編集に時間が掛かる。数年前と言えど i7とグラボを積んだタワー型PCで30分の動画を30時間かかって変換とかね(汗
さて、主な使用感はそんなところなのですが、
動画編集の際のGPS情報のオーバーレイ機能
これが大変便利なのですが、残念なところが無いわけではないんですよね。
純正ソフトなだけ在って、GPS情報の位置合わせなどは必要はないのですが、
せっかくの速度表示が指針メーター表示なのにその動作が、カクカクとしているんですよね。
SONYのアクションカムのGPS情報は1Hzつまり、1秒間に1回なんですよね。
1分間に60回と言うのは、結構な頻度だとは思います。ですが、それは徒歩や自転車での場合です。
車やスキーなどのでは1秒間で結構な距離を移動します。
時速60キロでも、1秒間で16メートル以上動く事になります。
………と、いってもGPSの誤差もありますから、十分実用範囲と言えばそれでおしまいなんですよね。
因みにレース用で求められるGPSロガーの記録頻度は10Hz(600回/分)だったりするんですよね。
ただ、そこまで求める気はないですが、カクカクした動作に関してはソフト処理でなんとかなると思うのに、本当に残念です。
それと、これは自転車やスキーをやっている人も同様だと思うのですが、GPSの記録から割り出せる計算値、
傾斜情報(移動傾斜)も数値と映像でオーバーレイして欲しかったです。やはり映像だけでは伝わらない情報という物は沢山ありますが、GPS情報により視覚化できる情報という物は生かして欲しかったです。
スキーにしろ自転車にしろ、どんだけの傾斜の坂をトライしているのかと言うのは、見て欲しい情報だと思うんですよね。
無論、SONYのソフトに頼らずに別のソフトで情報をオーバーレイする手も在ります。
AVIUtlでもそういったアドインを使えば出来ますし、
GPS機器の大御所であるガーミンの『 VIRB Edit 』もあります。そして、このVIRB Editもそれなりによく出来たソフトで、SONYのソフトにはない傾斜情報のオーバーレイが可能なんですよね。
ただし、欠点もあります。扱える動画は基本的にはHD動画のみで、4Kは取り扱えないんですよね。
それでも、いろいろありがたいので使用していたのですが、先日、深沢峡に行った時の動画を編集していたら違和感を感じたんです。
あれ? こんな低速で走っていたかな?
でも道が凄い悪路だったし、落としていたかも知れないなぁ。
程度に見ていたのですが、
【左:Sonyのソフト 右:ViRB Edit】二つとも同じ位置です

はい、速度もおかしいですが、それ以上におかしい情報がありますよね。
傾斜情報が-45%って(汗
いくら何でもそんな急坂が在ったら記憶に残るわっ!
思わず自分で突っ込んでしまいました。
となると、やっぱりアレかなぁ?
原因は想像できる。でも確証がない事には断定する事は出来ない。
そんなわけで、実験。
ほぼ平地の道路で、手持ちのGPSロガーの設定を変えてX3000で撮影。
(速度表示もメーター表示では無く時系列表示)
はい、下の数値を見て分かるように、共に速度はほぼ同じなのに対して、上のVIRB Editによるメーターの値は違いますね。むろん、GPSと画像との位置合わせによる問題ではありません。数㍍の誤差はあるかも知れませんが、速度がほぼ一定の状態での検証ですのでその辺りは気をつけてあります。
左側の写真は速度がほぼ同じで、誤差範囲と言えますが、右側は大きく違います。
その違いの原因は、GPSロガーの記録頻度の問題です。
左側が毎分60回に対して、右側は毎分120回
VIRB Editの動画ソースが制限がある事を考えたら、其方の問題もあって当然なのかも知れないと考えたのですが、その通りでした。
追加実験で、10Hz、毎分600回での測定結果と、その時のGPS測定値をGPSアプリで確認した画面の一部です。
(あっ、ちょっと手を抜いたから誤差が(汗)
前の二つもそうですが、GPSロガーによる情報そのものは、複数のアプリで確認しても正常な値を示していましたが、動画によるオーバーレイの値だけが違っていました。
そんなわけで、VIRB Editによる動画編集をする可能性がある時は、GPSロガーの記録頻度設定には気をつけないといけないと言う事が分かりました。