
バグ號の始動性をあげるため、いろいろ考えてみる。
●プラグの交換
ノーマルからノーマルに変えてみたものの、さして変化無し。
イリジウムは始動性に関しては言うほど効果がないような書き込みをよく見かける上、突然死も在るとのこと。
なにより、前回、バイク屋さんにイリジウムに交換してねと頼んだのに、普通にノーマルプラグの交換で終わってしまったために、私自身のやる気が失せました。
(最初から自分でやれば良かったと反省)
●昇圧回路を付ける。
これは電圧降下で下がっている電圧も16Vに強制的に上げる回路をCDIコイルの前に取り付けることで、プラグのスパークを強化するSYSTEMです。まぁ評判は良いのですが、デメリットがそれなりにあります。
本来14V前後で設計されている回路に2Vととは言え高い電圧をかけることによる負荷がCDIコイルをはじめとしてイグニッションに負担をかけますし、プラグに関しても電極間を広げることを推奨しているあたり、それ相応の負担が掛かっているとみて良いでしょう、そしてそれは各部品の寿命へと直結いたします。
無論、バイクや車の発電にはそれ相応のノイズがありますので、2Vぐらいのキャパはあると考えています。……が、問題はその回路事態が熱や湿気に強くないため、密閉性の高いスクーターには向かない。
ましてやバイクのような振動が大きいものに長期間耐えられるだけの部品配置やハンダ処理がしてあるのか甚だ疑問。
(やるなら自分で回路作ります。……面倒だけど)
●ホットプラズマ……と言う名のコンデンサーの塊で瞬間最大電流の容量確保
………CDIコイル事態にコンデンサーを積んでいるし、最適容量を割り出すのが面倒(容量が少なくても大きくても効果が出ないし、下手をすれば逆に足枷となり高回転が出なくなる可能性がある)
●リチウムバッテリーに交換
従来の鉛バッテリーより僅かに電圧が高く電圧降下が起きにくい。
自然放電が少なく、鉛バッテリーよりも小型で軽く、おまけに長寿命
瞬間最大電流も鉛蓄電池より多く取れる。
と、良い所づくしのように聞こえますが、リチウムバッテリーにもそれなりにデメリットはあります。
昔のリチウムバッテリーや携帯のリチウムバッテリーのように燃えたり爆発したりすることはありませんが、充電や放電にはそれ相応に気をつけないといけません。 最近は一部のメーカーのリチウムバッテリーは、その辺りのコントローラーを内蔵しているものが出てきているので、ダイブ安心できます。
バッテリーの電圧が下がりすぎた場合や、上がった場合は専用の充電器が必要。
高温・低温等の環境変化に弱いようですので、南国の方や氷点下での使用を前提とする方には不向き。
制御回路やセルの突然死。膨れあがる奴は膨れあがるみたいですね。一年で死んだとか半年で死んだという声も聞きます。無論、3年使っていて無問題という声も多くあるので、製造時における品質のバラツキか、使用環境によるのものか、どちらとも言えませんね。そう言う意味での安心性は鉛蓄電池に勝るものはありません。ですが一部のメーカーはリチウムを正式採用しだしているので、製品品質が安定してきている時期に入って来ているとも言えます。
そして
最大の欠点は、そのお値段。同容量の鉛式バッテリーの数倍のお値段なんです!
…………もっとも、クラウンやレガシーなどあのクラスのバッテリー交換していると、その辺りの金銭感覚が麻痺しているので、無問題かな(汗
と問題は色々ありますが、自分の使用環境下ではリチウムバッテリーでも特に問題成さそうかな。
国内で手に入る主立ったメーカーというと
【AZ】
【SHORAI】
【SKYRICH】
【Antigravity】
【PERFECT POWER】
こんな所かな、
んー、取りあえず一長一短はあるけど、充電コントローラーの付いているものの中で選ぶとして、
CPの高いと評判の【SKYRICH】も迷ったんですけど、今回は使っているヘルメットのメーカーの【SHOEI】の名に似ている【SHORAI】してみるかな。
そんなわけで、
【純正バッテリー】
容量:8Ah
CCA:135A
に対してポチッとしたのは
【リチウムバッテリー】
容量:14Ah
CCA:210A
はっきり言って過剰スペックです。
もう一つ小さい容量の製品もあったのですが、
始動性の目安になるCCAが純正と同じ135なので、始動性向上を目的とした自分の目的にはそぐわないので今回は却下して一つ上の容量のものにしました。
値段も全然違うんですけどね(涙
……6kほども
さて、毎度お馴染みの見た目の比較検証です。

はい、僅かに小さいだけで殆ど変わりません。
本来、リチウムバッテリーはエネルギー密度が高いため、もっと小さくできるのですが、既存のバッテリーとあまり大きさに差があっても、取付に困ることから、 【SHORAI】は敢えて大きく作っているようです。その分、耐衝撃性に強いケースにしているとのこと。
そして、その僅かな大きさの差も

緩衝材としてはこの中に入ってきている粘着付きのクッション材が純正との差を埋めてくれます。
つまり、わざわざ取付のためのサポーターを作ったり、購入したりする必要がないと言うことです。
次は電圧比較です。

リチウムと言っても、そうは高くありません、規格値で1V程、自分の純正と比べても0.5V程です。
ちなみに純正は、エンジンを切ってから12時間程経ってから外したものです。
この数値を見る限りは、まだまだ元気なバッテリと言えますが、バッテリーテスターで測定してみないことには正直分かりませんね。
それに実際は、此処からスクーターに取り付けた場合、電気回路の内部抵抗により電圧降下が0.3V〜1.0V程おきます。
実際、バグ號に取り付けた電圧計では、始動直前の鉛蓄電池の電圧が11Vを切って、10V代にまで落ちている時もありました。
自分としては、内部抵抗で電圧降下を起こしていても、12V 代を維持できていれば良いかなぁと思っています。
そして、皆さんが結構興味を持ちそうな重さ比較です。

ええ、全然違うんですよ。
重さを量る必要がないくらい重量差があるんです。
これでわざわざ大きく作ってなかったら、もっと軽くなっていたんだろうなと思いつつ。
2キロ以上も軽るくなっています。2輪の世界に置いて、2キロと言ったらかなりの計量ですよね。
自分の場合、背もたれや装備で重くなった分が、これで取り戻せただけですが、これは大きいですね。
だって、2キロ以上ですよ。
2Lのお茶のペットボトルをシート下にずっと入れっぱなしで走っていたのが解放されるのと同じなんですよ。
乗り手が2キロ痩せようと思っても逆に2キロ増えるこの世の中に、2キロ確実に重量が減るというのは大きいことのような気がします。
まぁ冗談はさておき。
取付は至って簡単、バグの右側のステップカバーをペロリと捲って、ドライバー1本で作業ができます。
幸い高さも、高さ調整のスポンジをバッテリーの下に引くだけです。(水抜き穴の部分はカットしておく)

そんなわけで、取り付け終了。
後は、外したものを元に戻すだけです。
おっとっと、バッテリーを外したので、時計がリセットされてしまったので、
IGを入れて、同時押しで、時計設定モードを起動。
時計を設定したら、IGを切って時計の設定し直しの終了♪
EGの始動確認はしましたが、リチウムバッテリーの交換後の感想は後日あらためて報告させていただきます。