• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

鹿原のブログ一覧

2017年05月23日 イイね!

シートカバー選び迷走中

シートカバー選び迷走中デイズ用にシートカバーを買おうと思っているのですが、こういうことに関しては相変わらず優柔不断なので、例によって迷走してます。

デイズハイウェイスター純正シート(エボニー調)のデザインは割と気に入っていたので、今まではカバーをかけずに剥き出しのまま使っていたのですが、最初の車検イヤーを迎え、そろそろ傷みが気になってくる前に、ちゃんとしたシートカバーを装着しようと考えています。ですが今までの家の車は、あまりシートカバーで悩んで選んだことがなく、特にデザインにこだわりはありませんでした。ですが、デイズの場合は結構シートも重視して選んだ車で、あまり安っぽいのを取り付けるのも気が引けるので、どうせ取り付けるならドレスアップの一環として、ちょっと派手なものを選んでみることにしました。

かなり以前から欲しいものリストに入れていたのが、チェッカーボードのような白黒チェック(市松模様)のシートカバー。モノトーンでいいなあと思っていたのですが、これは最近のカスタムの方向性とちょっとそぐわない気がしてきて、もう少し他のものを模索することに。


マツダ・デミオの純正シートのホワイトがインパクト抜群で格好良かったので、白やベージュのシートカバーも長いこと検討していました。


デイズの純正DOPにもベージュのシートカバーがありますね。


純正DOPと言えば、レースの半カバー! 昭和感溢れるレースのハーフカバーをメッキメッキした内外装に合わせるのも、昭和風ラグジュアリーなコンセプトとして面白いのではないか? とも思ってみたこともあったのですが、
想像してみたらあまり似合いそうになかったので、候補からは外しました。「子供の時に乗ってみたかったクルマ」というのは私のデイズの密かなコンセプトでもあったりするのですが、自分の中でレースのハーフカバーは「子供の頃はあんまり好きではなかったけれど、今になってみるとノスタルジーを感じる」という感じの微妙な位置付けです。


さて、白系統シートも色々装着例を見てみたのですが、白系統の色は膨張色なので、おそらく黒い内装に合わせると厚ぼったく見えてしまうのではないかと思い直し、座面だけが白色で、背面が黒色のツートンカラーのものを探し始めました。デミオのシートも、座面の一部が黒くなっている塗り分けのツートンですしね。


ツートンカラーとなれば既製品はほとんどなく、値は張りますが、自分で色を指定できるオーダーメイドのものになってしまいます。定番で装着例も多い、Clazzio(クラッツィオ)のカスタムオーダーのシートカバーなどを中心に、いくつかのオーダーメイドものを検討しました。


自由に色を設定できるオーダーメイドのシートカバーの中で、かなり心を惹かれたのが、コロンティーが販売しているアシンメトリー(左右非対称)なシートカバー。そういえばホンダ・S660の660台限定コンセプトエディションに、同じように運転席と助手席の塗り分けが異なるものがありましたね。帯状に入ったアクセントも格好良く、運転席から乗るときと助手席から乗るときとで、二種類の内装イメージを楽しめたりして、優柔不断な私にはぴったり! とも思ったのですが……冷静になってみると、これはちょっと個性的すぎて、今まで大事にしてきた統一感や純正感が台無しかなと。それにこのタイプの塗り分けでは、「背面まで白いと厚ぼったく見えてしまう」という全面白のシートカバーの問題点を解決できません。

まあ、ドアパネルまで左右非対称のカラーにしたりと、このようなシートカバーが似合いそうな方向性のカスタムも興味があるのですが、思いつきでやるには負担が大きすぎますね。やるとしたら次に車を買い換えるときに、新車購入時からカスタムの方向性を定めて統一感を出したりと、計画的にやりたいところです。

……とまあ、色々なことを考えたり、様々なシートカバーメーカーから販売されているカスタムオーダーシートのデザインを見比べたりしているうち、予算をかけてカスタムオーダーにするのなら、なにも既存のデザインに似せる必要もないし、白色の座面にこだわらなくても、もっと自分の車に似合うデザインにしてもいいんじゃないか? という気分になってきました。例えばデミオの純正シートのホワイトが格好良く見えるのは、インパネやドア内張の色と合わせてあるからであって、シートだけ白くしても統一感が出ないのではないかと。

そんな中、自分の心に刺さったのが、grace(グレイス)から15周年アニバーサリー仕様として販売されている、ラメ入りシルバーの「プラチナ仕様」。白の設定もあるのですけど、それよりも黒×ラメ入りシルバーのパターンが、私のデイズの外装に配したメッキモールのイメージと重なって、統一感が出そうに思えてきました。


このgraceのシート、同じデザインでアシストグリップカバーやシートベルトバックルカバー、ネックパッドなどのグッズがあり、


更に+5万円で縁取りのパイピングを青または白のLEDチューブと交換できるという電飾オプションまであったりして、そこにもかなり惹かれたのですが、電飾まで入れると予算を大幅にぶっちぎってしまいます。

無い袖は振れないですし、シートの電飾は派手過ぎてキープコンセプトから外れるぞ、と自分に言い聞かせて諦めました。まあ夜間走行時に外から見える、というのはアピール力強くて面白そうですけど、基本的に前を見て運転している限りは見えない部分ですからね。

ちなみに、光るシートカバーには廉価版もあります。みん友さんの中にはきっとこういうの好きだろうなという方も、何人か心当たりがありますけど、これは私が求めていたデザインとはちょっと違うかな。それに、廉価版と言ってもだいぶ高価です。


まあ、そろそろ煮詰まってきましたし、オーダーメイド系のシートカバーは注文してから届くまでに何ヶ月もかかるものなので、当初の目的であるところの「純正標準装備のシートが傷んでくる前にカバーをかける」ためには、そろそろ腹を括って早めに注文を済ませたいところですが……あとはステッチの色をどうしようかなあと迷ってます。

自分の内装の方向性からすると、黒シートに白ステッチ、あるいは白シートに黒ステッチかなと思うのですが、いずれにせよ近くから見ると仮縫いみたいに見えてしまう組み合わせなので、中間色のグレーの方がいいかなとも。でも離れて見ると、明度差があった方が格好良いんですよね。他には、いっそ気に入っている純正シートのエボニー調(=黒檀風・木目入り)の面影を残す意味合いや、シートと同色のドアの布張り部分に合わせる意味で、オレンジ、ブラウン、キャメル系の色にしてはどうだろう? とも考えてみたのですが、匙加減を間違えると、せっかくモノトーンで揃えている内装の印象を台無しにしてしまいそうで難しいかなあと。

後から後悔するものを選びたくはないけれど、斬新なものにチャレンジしたくもあるし。まあ優柔不断な方ですからね。あれも欲しいこれも欲しいと色々と検討するのは楽しいのですけど、シートカバーを取っ替え引っ替えというわけにもいきませんし、「いいな」と思った商品にいろいろ理由をつけて、消去法で切り捨てていくのはつらい作業です。本当にどうしようかなあ。
Posted at 2017/05/23 21:39:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | DAYZ | クルマ
2017年04月06日 イイね!

闇ふたたび

闇ふたたびちょっと野暮用あってイエローハットに寄り道したんですよ。まあそちらの方は目当ての品物がなくて、店内をぶらぶらしていたのですが。それでふとペダルコーナーの前を通りかかったとき、なんとなく、1年半くらい前に俺の嫁ことRAZO GT SPEC AT-SSブラッククローム RP109BCRペダルに惚れ込んで、購入までのことをブログでネタにした時のことを思い出しつつ、いつものように陳列棚に並んでいるRP109BCRの前で足を止めたわけですよ。

思えばこのペダルを欲しいと思った動機って、ブルーのフットライトを浴びても見劣りしないペダルが欲しいという理由だったはずですが、その後今年になってからフットライトを青色LEDから白色LEDに交換したのも、ブルーのフットライトだと俺の嫁(ペダル)が映えない、という動機だったように思います。最近ホイールを買い換えた時も、このペダルに似合うようなホイールにという選択基準も少なからずあった気がしますし、振り回されてるなあ。まあ、ホワイトのフットライトは、インパクト面ではブルーのものにだいぶ見劣りしますし、足元の汚れもよく見えすぎてしまうという難点があるのですけれど、俺の嫁の顔(ペダルのディテール)がはっきり見えるので、その点はニヤニヤできます。

とまあ惚気話はさておいて、いざ足元がはっきり見えるようになると、やはりパーキングブレーキペダルのRP108REは赤色のワンポイントが勝ちすぎているなあ……と思うわけですよ。RP109BCRと揃いの色のカラーバリエーションが発売されることを待ち望んでいるのですが、なかなか発売されず、時々こうして店頭のペダルコーナーをチェックしながら発売を待っていたのですが……、


売ってた! いつの間にか発売されていた! フットブレーキペダルRP108BCRブラッククローム

思わず財布を確認……するまでもなく、たまたま今日は懐に余裕がある。いやそんな、まだ心の準備が、と思いつつ、Amazonの価格を確認するものの、現時点ではまだAmazonの取り扱いなし。ちょくちょく発売をチェックしていた私でさえ、たった今、発売されたことに気がついたばかりなのだから、今ならみんカラ一番乗りかも。そもそも嫁(RP109BCR)に惚れ込み、最終的にゴールインしたこの売り場で、再びこのペダルに出会えたことこそ僥倖。これは運命だ。よし買おう! 買った! はい買った!



というわけで思わず衝動的に(ある意味1年半前から計画的に)2,894円で購入したのですけれど、興奮冷めやらぬまま勢いで購入したせいで、本来なら使えたはずの会員300円引きクーポンを使うのをうっかり失念してしまいました。なんてこった……。
Posted at 2017/04/06 20:03:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | DAYZ | クルマ
2017年02月20日 イイね!

アニメ映画『この世界の片隅に』を左隅から見て

アニメ映画『この世界の片隅に』を左隅から見て(結末に関する容赦のないネタバレや左翼ネタを含みます)

このエントリを投稿している時点ではずいぶん前のことになってしまったのですが、2017年2月20日に休日出勤の夜勤明けで朝帰りして、一睡した後、昼からデイズに乗って映画館まで足を運び、その時点で既にロングラン上映になっていたアニメ映画『この世界の片隅に』を見てきました。2月末時点でも公開からだいぶ経っていて今更な感があり、しかも平日の昼間を選んだはずなのですが、団体客でも来ていたのかあるいはこれが平常運転なのか、この映画も(前月に見た『君の名は。』の時と同様に)大した混雑ぶり。上映直前にチケットを取ろうとしたら、既に観客席の右翼席も左翼席もギッシリで、幸いにも何かキャンセルでもあったのかど真ん中が1席だけ空いていたのを取れたのですが、チケットを買うときに私の前に並んでいた人も後ろに並んでいた人も、この映画が目当てでしたから、あと少し到着が遅れていたら、このシアターの片隅で映画を観る羽目になるところでした。

さてこの映画、ヒロインの声を演じた元国民的アイドル女優が、元所属事務所のレプロエンタテインメントと喧嘩別れしたことで、テレビでは「名前を呼んではいけはいあの人」みたいな扱われ方になっていて、映画のクレジットでもなにやら湯婆婆に名前を奪われた千と千尋みたいな芸名で出演していることも話題になりました。レプロエンタテイメントと言えば、別の女優の「出家騒動」でも話題になったりと、色々トラブルがありましたし、私自身もこの時話題になっていた騒動から、この映画のことを思い出し、重い腰を上げて観に行く気になった面もあります。





とまあそんな世間のゴシップとは裏腹に、こうの史代さんによる同名の漫画を原作としたこの映画の主題は、「広島から呉へと嫁いだヒロインから見た、大戦中の大日本帝国の庶民生活」という、思わず襟を正すような内容。にもかかわらず、この手の映画としてはかなりのヒットになっていましたし、日本国外での公開も始まると聞いていました。今後、この映画が果たして終戦の日の定番番組になったり、原作が学校図書館に配られたりして日本人の歴史観に影響を与える作品なのか、それとも一時的な流行なのか、自称サヨクとしては気になる内容だったので、とりあえず自分の目で確認してこなければと思って映画館に足を運びました。

戦時中の庶民生活という題材自体はNHKの朝ドラでもお馴染みですが、日本人なら、対戦末期の広島がどんなことになったのか知らない人はいないでしょうし、戦艦の造船施設を持つ軍港であった呉も、大空襲を受けた都市として知られていますし、映画も、観客がそこのとを知っていることを前提に進みます。そういえば、本作でヒロインのすず役を演じた「名前を呼んではいけはいあの人」扱いの女優がかつて主演した、NHKの朝ドラ『あまちゃん』も、後半で描かれる東日本大震災に向けてカウントダウンが進む中、東北地方の明るい日常が描かれていく内容でした。

ああ、いわゆる萌やし泣きか、そんなの泣くだろう、泣くに決まっている……と映画の宣伝を見て私も思ったわけですよ。楽しげな日常描写を積み重ねて、登場人物への感情移入が出来上がったところで、登場人物を不幸な境遇に落とすという、泣けるお話の定番なのだろうと。しかしこの映画、実際はそうなりません。いや表面的には確かにそのパターンなのですが、そもそも大げさに悲しみをもり立てずとも泣ける題材でもあるので、妙に淡々としているのです。……原作者いわく、大げさに悲しみや感動を煽るような「戦争もの」のパターンが嫌いで、当時の普通の暮らしを淡々と疑似体験させるような作品を描きたかったそうで。映画は、少しどんくさいけど絵描くことが好きで想像力が豊かなヒロイン・すずさんを観察者に、当時を生きていたごく普通の人々を、当時の世界の片隅にいたかも知れない実在感と個性を持ったひとりひとりの人間として、その当時の暮らしぶりを淡々と描いてゆきます。物語は新聞の四コマ漫画のようなほのぼのとした作風が続いたかと思えば(思わず、終戦直後の場面から物語が始まる『サザエさん』の原作漫画を連想しました)、突然に生々しくドラマチックな展開になったり、それにトホホなオチがついたかと思えば、何の前触れもなく唐突な死が主要登場人物を飲み込んだりと、独特の緩急で、戦時中の生活感を、実際に観客自身がその場にいたかのように追体験させていきます。



戦時中の日本を描いた漫画やアニメというと、個人的にはアニメ映画版がヒットした野坂昭如の小説『火垂るの墓』や、本作と同じく広島が舞台になっている中沢啓治の漫画『はだしのゲン』などを思い浮かべます。『はだしのゲン』が、軍国主義に批判的な家庭で育ったことから迫害を受けてきた主人公が、右の軍国主義者も左の反戦主義者も区別なく焼き尽くす原爆の理不尽な災禍を体験し、やり場のない怒りを昭和天皇の戦争責任論へと向けていく……という話なら、『火垂るの墓』は、海軍士官の子息として育った軍国少年が、戦争によって家族を失い、自らのプライドから屈辱的な施しを拒んで、妹と共に死へと追い込まれていく……というようなお話です。それに対して『この世界の片隅に』のヒロイン・すずさんは、大日本帝国のイデオロギーに熱狂も反発もしない、社会情勢に対して受け身なノンポリであり、その点では前出の二作とは一線を画した主人公であり、大上段に構えた反戦映画には身構えてしまうような人にも、一見するととっつきやすい作品にはなっていると感じました。もっとも主人公がノンポリだからといって、必ずしも作品の軸足が中立的であるとか、当たり障りがないとかいったことはないです。右の人は劇中の憲兵の扱いに、「誇り高き大日本帝国の憲兵さんは交差点でねずみ取りをしている現代の警察官と違って、誤認逮捕なんて絶対しない!」などとと怒り出すかも知れないし、左の人は、戦時中の翼賛ソング「トンカラリンと隣組」の歌が、「ドリフの大爆笑」のようなノリとコントの場面で流れるのを見てざわざわしたり、軍艦や戦闘機にまつわる描写が妙に細かいことで落ち着かない気分になったりするかも知れません。



外国人から見ると、また違った観点が見えてくるのかも知れません。アメリカ合衆国の人は、黙々と現れては焼夷弾を投下していく爆撃機の描写など、悪役扱いされることには不愉快になるでしょうし。また韓国などでは、『火垂るの墓』のような映画も「戦時中の日本を被害者として描いており、加害者としての反省が全く描かれていない。戦争美化である」などと反発されてしまうと聞きます(その辺は映画『火垂るの墓』の監督自身も似たようなことを仰っているようです)。韓国の抗日映画などを見る限り、おそらく日本人が韓国人を虐げる映画を、日本人の視点から描いて欲しいということなのでしょうけれど、そのような映画で喜んで見るのは逆にネトウヨな人たちだけになってしまうような気もします……。まあ日本の右派ナショナリストはサヨクを韓国の手先呼ばわりしますけれど、韓国のナショナリストは日本のサヨクをネトウヨと区別せずに批判しますし、こういう面では帰属意識の違いが感情移入の対象の違いになったりして、実際なかなか相互理解が難しい問題に思います。

それはさておき、映画『この世界の片隅に』の話に戻しますと、この映画は、大日本帝国の政策に消極的に賛同し、流されるまま無批判に戦争に巻き込まれていく登場人物たちを、とりたて美化することもなく批判的に描くこともなく淡々と描いていて、ただただ映画の観客を、戦時中の日本の片隅で生活する平凡な家族の一員の視点に同化させていく体裁で進行していきます。しかし戦況が悪化し、空襲が毎日のように続くようになると、やがてヒロインのすずさんが目の前で家族を失い、同時に好きな絵を描くための利き腕を失い(原作漫画ではこれ以降、背景も左手で描いたという体裁で進行します)、生まれ故郷の広島を原爆で失い……というしんどい展開がクライマックスに向けて続きます。そしていよいよ終戦の場面、これが萌やし泣きの文法なら、ここで張りつめていた緊張が途切れると同時に、観客を泣かしに来るような劇伴曲が流れてカタルシスの場面となるような場面ですが、しかしこの作品では、かつてはノンポリだったすずさんの思想が、ここに来てついに右へ左へと急激にぶれるのです。



玉音放送を聴いて激昂したすずさんが、終戦など受け入れられない、左手一本でも竹槍で米兵と戦ってみせる! と愛国心に目覚めて家を飛び出したものの、掲げられた太極旗を見て、ついに心が折れて泣き崩れる……という展開の後の台詞が、原作漫画とアニメ映画では大きく違っていて、原作ではいわゆる日本の戦争責任に言及するような内容になっているのに対し、映画では日本の軍事力が弱かったから負けた、ちゃんと国産米を食べないから負けた、という趣旨の台詞になっていたりします。もっともアニメ映画版の監督のインタビューによれば、これはいわゆる植民地から接収した穀物を食べてのうのうと生活していた自分たちを恥じるという意図の台詞とのことですし、この場面で流れる劇伴曲には「飛び去る正義」という、原作から削られた台詞が曲名に採用されています。

ただ、表層的な台詞だけを追えば、映画の台詞は原作とは正反対の極右的な台詞にも聞こえ、実際にそう受け取った人もいるようですし、「そうだ、次の戦争で負けないためにも軍隊は必要だ。そして中国産の野菜の不買運動にも参加して、高くても国産の食品を買うようにするのが愛国心だ!」という気持ちを抱いて映画館を後にする人もいるかも知れません。実際、原作者や監督の意図はどうあれ、映画を見た観客はこの映画を「強烈な反戦映画」と受け取ったり、「反戦じゃないからいい」と受け取ったりしと、評価が右に左と分かれているようです。個人的にはまあ、「戦争で負けて反戦に目覚める」という展開は、逆に戦争を肯定しているようにも見え、「敵国に平和主義を学ばせるためには、軍事力で叩きのめして分からせるべき」という誤ったメッセージとして受け取られる可能性もあるので、映画のこの描き方は一周回って原作よりも反戦的なんじゃないかなあ……とも感じています。

この映画は戦時中の翼賛体制を無批判に享受し一体感を味わうことの甘美さと、その苦い結末を、当時を生きた人の目線から、批判も肯定もせずにありのまま追体験する映画で、それをどう感じたかという解釈は観客の手に委ねられています。実際そう感じましたし、そのような意図に徹して作られたとも聞きます。この映画を見て、思想の左右を語ることは無粋ではありましょうけれど、終戦という現実を前にして右に左にと揺れるすずさんの様子やその解釈を見ると、結局のところ、日本の右翼左翼の思想はどちらも、この敗戦を原点として出発しているのだなということを、改めて感じます。この映画は、極右系の人たちにとっては日本の黄金期であり模範とすべき時代と信じられている戦時中の庶民生活を、楽しく追体験する……という鑑賞方法にも耐えられる映画でしょうし、同時に私のようなサヨク側な人にとっては、ごく普通の人が容易に戦時中の価値観に染まってしまうことに対する警鐘と、戦争によって当たり前でささやかな生活が失われていく悲しみを描いた映画として見ることができましょう。その辺も含めて「ノンポリな映画」とも言えます。



もちろん、この映画もまた、資料によって再構築されたリアルなフィクションでしかないわけですが。しかし劇中ですずさんが恐れた「(超インフレで)キャラメルが百円でも買えない時代」を生きる今、そういう「原点」を語り継ぐためにも、再確認するためにも、あるいは当時の日本の庶民から見た戦争はこうだったという認識を諸外国に伝えるためにも、こういったスタンスの作品が作られ、評価されていることは大事なことだと思うのです。
関連情報URL : http://konosekai.jp/
Posted at 2017/04/01 19:36:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 左翼ネタ | 音楽/映画/テレビ
2017年02月18日 イイね!

ホイールナット探し迷走中?

ホイールナット探し迷走中?相変わらず、買ったホイールに似合いそうなナットを探してます。

今日もAmazonをぼちぼちと検索していて、ふと「これいいんじゃない?」と思ったのが、TIPTOP(チップトップ)のN-51 袋ショートナット黒 21HEX M12×1.5。規格は適合していて、二面幅も純正サイズの21HEXですから標準装備の工具(ジャッキハンドル兼ホイールナットレンチ)が変換ソケットなしで使えますし、何よりブラックで全長23.5と、まさに以前から探し求めていた色・サイズです。無難にスチールナットですし、座面から上端まで六角形になっている、いかにもボルトナットらしいデザインも好みです。

これこそ運命の出会い、と言いたいところなのですが、唯一の難点が「入数: 100」。いくら何でも多すぎる……。

姉妹品の19HEXタイプ(N-53)なら、16個入りに小分けしたものを売っているショップもあったのですが、21HEXは100個入りを売っているショップしかありませんでした。それでもまあ、100個入りで買ったとしても8,500円程度のようですから、ジュラルミンナットのいいヤツと同じか少し高いくらいの価格になるのですけれども。でも84個も余らせるのは流石にもったいないですね。

皆さんならこういう時、余った分をどうしてます?

・ (個人情報を晒すことに抵抗がなければ)みん友さんに募集をかけて引き取り手を探す。
・ オークションでじっくり買い手を探す。
・ アップガレージなどの中古ショップで即換金。
・ (工具箱の底で錆びさせないように注意しつつ)毎年こまめに交換するなどして、一人でコツコツ使い切る。
・ 純正工具との互換性は諦めて19HEXのにする。
・ デザインは諦めて(KYO-EIのスーパーコンパクトなど)他社の21HEXにする。

うーん、私の場合、8,500円払ってまで欲しいかと言われると「そこまでするくらいなら、他の商品で妥協するかな……」という感じでしょうかね。

どうしようかな……。
Posted at 2017/02/18 17:20:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | DAYZ | クルマ
2017年02月17日 イイね!

ホイールナットについてディーラーで質問

ホイールナットについてディーラーで質問三菱車のOEMであるデイズは、普通の軽自動車よりもハブボルトが長いらしい……という情報をその後も幾つか見かけたので、デイズのリコール対応ついでに、ホイールナットの適合についてディーラーで質問してみました。

ディーラーの方は、そんなことは今まで気にしたこともなかったというような印象のリアクションで、「余程薄いホイールならともなく、標準のアルミホイールより厚いホイールであるなら、全長22ミリのショートナットでも底付きすることはないと思いますよ?」という趣旨の見解を頂きました。

いまいち不安の残る回答だったのですけれど、うーん、純正より3ミリも厚い、このホイール(レアマイスター サフレディ)なら、KYO-EIのスーパーコンパクトでも大丈夫ですかね? 正直「ジュラルミンナットの強度には不安があるけど、KYO-EIの レデューラレーシングコンパクトも、エッジの立ったデザインは格好いいんだよなあ、どうしようかな……」などと幾らか気持ちが動いてきたところでもあったのですが、まあスチールのショートナットの方向性でまとめようと思っています。極力、ナットホールを目立たせたくないデザインのホイールなので、あまり格好良いナットも逆効果でしょうし。

さて、改めてホイールの寸法を確認してみました。


以前のエントリで、このホイールは21HEXのナットだと入らないかも、というような趣旨のことを書いたのですが、手元にあるソケットレンチの21HEX用ソケットを入れてみたところ、ギリギリだけれど問題なく回せそうな感じではありました。もっともホイールナットにカバーを被せる場合には、大いに支障がありそうでしたけども。しかしながら、純正ナットと同じ21HEXなら、デイズのトランク下に標準装備されている応急修理セットがそのまま使えるなど、互換性による恩恵が受けられるはずではあります。

最終的には、このホイールに自然に似合うナットは(目立たないナットは)どちらだろうか、という点で決めることになると思いますが、さてどうしたものか。みんカラのパーツレビューでナットの装着写真など参考にしながら、いろいろ熟考中です。
Posted at 2017/02/17 15:19:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | DAYZ | クルマ

プロフィール

「@かねごんパパ さん
夢の中で納車されたのはフォード・マスタング(?)でしたが、全幅からして、現実に納車されても家の駐車スペースに停められそうにないですね。
ギリギリ停めても塀にぶつかってドア開けられないので、トランクスルー使って荷台から乗り降りしないと。」
何シテル?   03/20 15:41
Amazonや楽天、価格.comのレビューなどにも出没しています。 わりと優柔不断な方ですが、迷ったり悩んだりする過程自体が大好き。買い物やパーツの品物選びで...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

エンラージ商事 タイヤ監視システム 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/12/05 18:45:26
ドアパネル内装張り替え 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/19 11:22:04
3Dインテリアパネル 21P 黒カーボン 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/12 15:59:35

愛車一覧

日産 デイズ 日産 デイズ
サブ車兼通勤車両として購入したものの、私のメイン車として活躍しています。家の駐車スペース ...
トヨタ シエンタ トヨタ シエンタ
遠方に住んでいる弟夫婦の車。モデリスタ仕様。 画像はイメージ。
ホンダ フィットハイブリッド ホンダ フィットハイブリッド
家族共用の車。リコールなど色々ありましたけれど、静粛性の高さ、燃費、そして「エコカー=遅 ...

過去のブログ

2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation