PHILIPS SilverVison WY21W(T20)  

【総評】
いわゆるステルスウインカーバルブ。おなじみ、白熱灯の表面に銀塗装を施した定番ドレスアップパーツで、点灯時のみ橙色に輝き、非点灯時にはリフレクターに溶け込んで目立たなくなります。ヘッドライトユニットから橙色が消えて、スッキリした見た目になります。ちなみに取付全体写真の左がこのステルス球、右が純正球。GP5フィットでは、フロント・リア共にこのWY21Wが適合します。

ステルスウインカーバルブの中には、銀塗装のために明るさが犠牲になっているものも多いそうですが、フィリップスのステルスバルブは根元部分の銀塗装が控えめ。その分少し消灯時に橙色が残るものの、点灯時の明るさが犠牲にならず、純正球と同等以上の明るさを維持しています。

2014年2月発表のリコール作業で長期預かりとなる直前に取り付けたパーツで、当初はフロントのみに取り付ける予定だったものの、かなり気に入ったので、リコールから戻ってきた時には他の灯火類と共にリア側にも取り付けました。購入価格は左右1セット分（消費税5％時）で、実際には前後2セット取り付けたため2倍の価格がかかっています。なお2016年4月現在は公式サイトから記載が消されており、Amazonでの在庫もないようなので、生産終了品なのかも。

【満足している点】
ウインカーは安全な走行のためにも重要な装備なので、ドレスアップと性能を両立しているところが良いですね。Amazonにレビューを投稿したところ、「役に立った」票をたくさん頂きました。

近くでガン見すると少し橙色が見えるのですが、少し離れて見ると十分ステルスです。ガン見すると橙色が見えるというのがポイントで、知らない人が見たら、あれっ何か違う？ と思って足を止めるけれど、何が違うのか分からず首を傾げ、後になってノーマル車と比べて違いに気がつく……という程度のさり気なさを求めている人にはお勧めです。

LEDウインカーと違って取り付けが簡単で、動作も確実なのも良いですね。現状、LEDウインカーは抵抗を使って球切れ判定（ハイフラ）を誤魔化す必要があるので、低消費電力というメリットを生かせずエコではありませんし、取り付けも大変です。それに対して、この商品のようにステルス化した白熱球であれば、部品交換で済みます。白熱球の宿命である寿命の短さについても、LEDウインカーでは取り付けの障害となるハイフラが本来の役割を全うして、球切れをドライバーに知らせてくれます。

【不満な点】
一目でカスタムしているのが見て取れるような派手さを求めるなら、キレッキレの点滅でアピール性の高いLEDウインカーの方がいいかも。

かなり気に入っていた装備だったので、後に購入した日産・デイズの方には納車直後から取り付けていたのですが、次第にLED化が気になってきて、同じPHILIPS製のLEDウインカーに交換してしまいました。まあ、結局一長一短だったので、フィットハイブリッドの方はこのバルブから変えない予定です。