
そのクルマはかつて、
東北の素人最速戦である東北NO.1決定戦の本気舞台で、
毎回熾烈なバトルを繰り広げていました。
10年前はライトウェイト車両が主流だったNAクラスには、
現在では大排気量のハイパワーNAマシンも増え、
その様相も大きく変化しました。
その当時はSタイヤのクラスで、ライバルだったEKシビックやロードスターなど、
多くのガチ車両達とシノギを削っていたシビック。それが今の我が戦闘機、EGシビックです。
DB8で参加していたあの頃、自分がこのEGで走るようになるとは想像すら出来ませんでした。

当時は同じNO.1のグリッドに並んでいた、戦闘機EGと1番機DB8。
まあ、グリッドは離れ過ぎていて、お互いに視界に入ってませんでしたケド・・・。
ですが、自分は鮮烈に覚えています。とても追いかけられるような速さではなかったあのEGを。
同クラスのガチ車両達と競いながら、有り得ないようなタイムで走っていたあのEGを。
当時を知らない若い世代や、最近NO.1を走るようになった方ならご存知ない方も多いでしょう。
あのEGシビック、一体ナニモノ?みたいな。(ホンモノです)
しかし自分も弟も、友人の86氏も、当時を知るヒトは知っています。

このEGシビックが、どれほど速く走るクルマなのか。知っているヒトは、知っています。
単純に1LAPだけの最速タイムを目指しているマシンでは、決してありません。
異種格闘技戦のような最速戦の決勝レースで、ガチバトルをするためのファイターマシンです。
それは10年前も現在も、全く変わらないEGの性格です。
痛恨のエンジンブローから1ヶ月。見事に復活を果たした戦闘機は、主戦場に戻ってきました。

社長様はこの日の為に、休日返上でEGを復活させて下さいました。
激務だった社長様の1ヶ月を労う為にも、今回のNO.1はいつもより気持ちが入っていました。
今現在の、自分の出せるモノは全て出したい。そう決めて走りました。
でも、今はまだコレ以上は速く走れません。
それでも決勝レースは、EGの歴史の1ページに刻まれる思い出に残るレースになりました。
結果としては、お世辞にも良い結果だったとは言えませんでしたが・・・。
しかし、来期に向けた新しい可能性が見えてきたレースであった事も確かです。
まだまだ未知の速さが隠されている、EGはまさにスーパーマシンだと思います。
おそらく、当日NO.1を観戦されていた方の中にも驚いた方がいるでしょう。
ラジアルタイヤを履いているシビックが、何故にあんなに走れるのかと。
ですが、あの当時を知っているヒトだったら、皆知っています。
あのEGなら、当然だろう。
そう思われたハズ。当日、EGを走らせていた自分自身もそう思います。
しかし、まだまだこのクルマはこんなレベルではないんです・・・。
この日は2回の予選で慣らし走行を行いながらも、なんとかクラス3位のグリッドに付けました。
2回目の予選後半、8~9割走行になる8500rpmシフトで出した予選BESTは1’37”824。
決勝は総合7位、クラス3位からのスタート。当然、スタートから100%の全開で行きます。
そんな東北NO.1決定戦。NAクラス決勝の動画です。
抑えて走行していた予選の鬱憤を開放するが如く、EGは気持ち良く走ってくれました。しかし・・・、
残り2LAPの7周目に入った途端、電気系統にトラブルが発生しました。
デスビなんとかの、アレがアレで・・・ホンダ車乗りの方ならお分かりですね(苦笑)
そんなワケで、クラス先頭を走行中の7周目、残念ながらリタイアと相成りました。・・・無念。
でもまぁ、観戦されていた皆様にも楽しんで頂けたようでもあり(笑)
もちろん、走っていた自分もかなり楽しめましたし。
精神的に慌しい1日でしたが、出来るコトはやったので、まあ良しとしましょう(^^;)
この日はニューエンジンのシェイクダウンでもあり、当然まだエンジンのアタリも出ておりません。
実質的に10分間しかない2回の予選で慣らし走行を済ませ、いきなりの決勝スタートでした。
よりにもよってNO.1の予選でエンジンの慣らしやるなんて、不届き極まりございませんが、
今回だけは事情が事情でしたので、どうかソコはごカンベンを。
で予選での慣らしにも問題なく、社長様のGO!も出ましたので、決勝でようやく全開です。
そうなればやっぱり36秒台を出したいワケであり、本気スイッチON!てなるワケですよ。
ところがですねぇ、前方でNAモンスターみたいな3台がアツくヤリあってくれてるもんですからね、
まぁその、なんと言うか、何気に追いついちゃうワケですよ・・・。
えーと、念のため書いときますが、前方を走る3台の大排気量車、彼らはSタイヤクラスです。
要するに別クラスなので、本来は追いかける必要も付いていく必要もありません・・・。
イヤあの、バトルは大変結構でございますが、もうあと300mホド前の方でやってくれない?(汗)
シビックでこの3台に混じって走ってるの、なんか絵的にオカしいし。ラジアルだしコッチ(笑)
ウチの戦闘機は前後RE-71Rなのでラジアルクラスです。サイズも普通に225と215。
でもですね、決勝でようやく全開なので、やっぱり36秒台出したいワケですよ。
今年こそ36秒台出さないとトシ越せませんよ。マジで(^^;)
そして前方の3台がやや離れた6周目、ついにラジアル36秒台に入りました。
電光には、1’36”897!(^^)b
いやぁ嬉しいです。やっと入りましたよ。
あと2周、このままクラストップで前方のモンスターさん達に少しでも近づけないかな♪
と、思った矢先の・・・。
あ、あれ・・・?エンジン吹けませんケド・・・(滝汗)
おいおい、マジすか?!ヤバイよヤバイよ!!
ヤミ上がりにいきなり36秒台出して、さすがの戦闘機も疲れてしまったのか、
ハイポイント手前でエンジンストール。またココかよー・・・(ToT)
有名なSUGOの魔物ってココの山に住んでんのか、もしかして(爆)
そんなコトを考えながら、またまたガードレールの外へ退避。
SUGOのスタッフさんには、2ヶ月連続でEGを引っ張って頂きお世話になりました(感謝)
PITに戻り、社長様の応急修理でEGはすぐさま復活し、大きなダメージもなく一安心でした(^^;)
ちょっと悔しい残念な結果でしたが、それでも戦闘機EGは完全に復活しました。
その秘めたポテンシャルも、十分に予感させられる内容だったかなと思います。
そして、まだ当分はラジアルタイヤで十分だなと。そう確信できました(笑)
なぜかと言うと、今回ついに36秒台が出ました。
出たからバラします。
コレってつまり、こーゆーコトです。
ようこそ、スタートラインに!☆★Welcome★☆(爆)
ウソみたいなホントのハナシ(笑)
はぁ・・・?て思いますよねぇ(^^;)
実はウチの戦闘機、SUGOで1分36秒台ってのはラジアルで普通に出るクルマです。
それは前々から社長様からも聞いておりますし、過去にはAD08ネオバで出ています。
なので、自分もようやくスタートラインまで来れたなと・・・。
ココまで来るのに2シーズンも掛かってしまいましたよ。なにせヘタクソなものですから(汗)
36秒台に入ったコトで、ようやく少しマシになってきたというコトです。
そんなワケでありまして、これからいよいよ第2ステージが始まるのであります。
第2ステージからは、LAPタイム1秒の大きさが今までの比ではありません。
36秒台から35秒台に入れるってのは・・・、コレはかなり大変です。
ラジアルで35秒台?
フルチューンのシビックとは言え、素人ドライブでラジアル35秒台って、アンタらバカ?
って言われそうですが、マジメもマジメ。大真面目です(爆)
ウチの戦闘機なら、必ず出せると思います。
ただソレは、今のドライビングのままでは到達できない速度領域のタイムでもあります。
しかし、社長様が本気で製作したEGに乗れる限りは、
まだマシンの限界も見えてこない現状ならば、やはり高みを目指したくなるワケです。
ソレが達成された暁には、また次のナニかが見えてくると思います。
そして、いつかそれを成し遂げる。
社長様のお店の名である【ACHIEVE】の語源には、
そのような意味合いもあるのだろうと、自分は勝手に解釈しております。
いつ達成できるのかは全く分かりません。しかし、だからこその「継続は力なり」
EGのような戦闘機に乗れる幸運。それによって高みを目指せる幸運。
ただ単に、趣味でサーキットを走るだけでは満足できない人だけが理解できる幸運だと思います。
あきらめなければ必ず到達できるはず。ソレを信じて、これからも走り続けますよ(^^)b