
先月から最近流行のアルミチューンを試してみて、私なりの結論を出して際限がなくなりつつある自分自身に区切りをつけようと・・・そんな意図がある今回の総括になります。
アルミテープを非伝導体に貼り付けて、その表面に発生する静電気を放電して取り除いて効果を出す。
一言で言えばそんなチューンだと思います。
基本、空気・液体が流れる場所に貼ることで流れによって発生する静電気を取り除く訳ですね。
ステアリングカバーの下に貼ることでステアリングのその先に着いているタイヤ自体の静電気を放電する、タイヤの接地面積に変化が生じる。
ハンドルの抵抗が重くなると言うことは接地面積が広くなってるってことですから、車体に安定性が出る、ダウンフォースが発生しているのと同じ状況になるのだと思われます。
ブレーキ部分(マスターシリンダー・マスターバッグ)に貼った時も同じ現象が発生しました。
車体の樹脂部分に貼った場合、外装部分の静電気が放電されることで空気抵抗が緩和され、加速力が上がる。
静電気を排除することによって電子装備系の性能を引き出すことができる(ラジオやTV、オーディオの音が良くなったってのはこのあたりですね)。
一見よいことづくめってことになりますが、私的に捉えてコレは「クルマを選ぶチューン」であり、適用する車種によってはむしろ逆効果を生み出す結果になると思われます。
実際、ステラで試した時は、ほぼ私の目的とする所とは逆の効果が出ている印象でした(私がステラに対しては「燃費がよくて加速力もよくする」ってのがチューンの主目的です)。
悪影響についての私なりの仮説ですが、
1.タイヤの接地面積が広くなる→タイヤのグリップ力が出るが加速力はそれにつれて落ちる
2.静電気が除去され空気抵抗が減る→外部の空気抵抗が減る一方、マフラー・エアクリーナー内の空気抵抗も落ちてしまい、排圧を稼げなくなり(静電気の有無で空気抵抗は2~3割減るそうだ)、結果加速力が落ちる
3.静電気を除去し空気抵抗を落とし過ぎるとクルマ自体が揚力を失ってしまい、加速しなくなってしまう
これは私のステラが自然吸気でスーチャーも付いていないモデルであることがそうさせていると言うことで(軽自動車は初動の加速を排圧に一部依存しているので影響を受けやすい)、普通車以上ならそもそも持っているエンジンの高出力でカバーできるので、安定性と空気抵抗除去を味方にでき、チューンした好影響が大きく出るはずです。
大出力で初速が出せれば車体やマフラーの空気抵抗がないのですから排気の抜けがよくなり高出力が出せるはず。
加えてタイヤがグリップ力を持つのだから車体に安定性まで出るオマケ付きと。
ここまでの所で軽自動車にアルミテープチューンはそもそもNGなのかと言うことになりますが、ただ一点体感できる箇所を発見しております。
言えばステラほかスバル軽自動車のウィークポイントなんですが(ステラ後期モデルは対策が講じられ改善していたと思います)、樹脂製のロッカーカバー、もっと言えば面積が足りればイグニッションコイルです。
この部分はアーシングやってる方達には結構有名な部分で、静電気の発生をバッテリーのマイナス端子に戻すことで放電を強めることができるって仕組みです。
ステラでもTMワークスさんがこの点に着目してケーブル類を販売していたと思います。
写真の通り(なんともみっともない『桜型』のアルミテープですが)ロッカーカバーに貼ることでイグニッションコイルから発生する静電気を放電し、プラグの着火力を強めてるのは確かなようです。
エンジン音が変わります、水温も高止まりします、よってアイドリング時等のエンジン回転数が低く抑えられ、結果燃費が良くなります。
ただ一つ問題は、この部分はもろマフラーに直結してるので排圧押し下げてるんじゃないかってことなんですが、そこについては私もわかんないです。
ともあれ、できるだけ静電気が欲しい所に静電気を残し、排除したい所を排除するって事が大事ってことになるかと思います(過ぎたるは及ばざるが如しと言うことか)。
以上、収拾が付かなくなる前にお開きにしたいと思います(もし奇特にも読んだ人がいたなら読んでくれてありがとうございますと言いたいです)。
Posted at 2016/12/11 23:29:11 | |
トラックバック(0) | クルマ