
前回お話した事故の件について修理業者が来られました。
「宜しくお願いします。これ(ステラのこと)って今日返してもらえるんですか?」って聞いてみたら
「いえ、修理するまで預からせて頂きます。代わりにコレ乗っててください」ってカギ渡されたのが写真のクルマ。
モデルチェンジ前の新し目ズスキアルトです。
まさかコイツに乗る日が来るとはなぁ・・・。
ステラを購入するにあたって他に候補が3つありました。
ダイハツ エッセ
ホンダ ライフ
スズキ アルト
エッセはその変わってるけど形状の面白さと車重の軽さを考えて検討しましたが、スピードメーターが中央にあるのが減点で止めました。
ライフは単純にホンダ車を買ったことがなかったので・・・。
比較的人気のある車種だけに購入価格帯が厳しいこと、以前代車で乗ったホンダ車が冷却系に異常があり水温計がひっきりなしにピッコンピッコンしてたのがトラウマで止めました。
で、最後までステラと競ったのがこのアルト、チョコレートブラウンの洒落っ気のある車両でした。
ステラに比べて年式も新しかったこともあり初期投資で5万円くらい高いせいで断念しました。
アルトと言う車種は私が最初に自分の給料で買った車なので思い入れがあります。
少しうるさいですが元気のよいK6エンジンで4人乗ったって100km/hは軽く出せる力強さ(車体が軽いせいだと思うけど)とエアコン・オーディオも付いて買った人間に値段相応で不満を感じさせない良い車でした。
それを○ートバックスに頼んで冷却水を換えてもらったのが運の尽き。
当時アルトのラジエーターにはクーラント排出用のドレンプラグが付いておらず外した冷却水のパイプを損傷してしまったのでしょう、走行中にオーバーヒートで修理するもノッキングが収まらず1年そこらで引退となってしまいました。
それがキッカケになって車は自分でできる所は自分で整備しようと思うようになりました。
新しいアルトは優秀です。
スズキ伝統のK6エンジンは相変わらず始動音が安っぽいですが、タイミングチェーンが本当に使われているのかと思うくらい静かになっています。
走行も車体の軽さのお陰もあってか、とても元気よく加速し運転者の求めに応じてくれます。
安っぽいにしてもエクステリアもインテリアもまとまっており、トータルバランスの取れた車だと思います。
これじゃダイハツはともかく、トータルで車を作るミツビシやマツダ、そしてスバルが敵う訳ないよなぁと唸るような出来、「軽自動車はここまで来てるんですねぇ」ってしみじみ思ってしまいました。
乗った時、正直「こっちを買っとけばよかったかなぁ」って後悔気味になりかけました。
・・・街を出て郊外に出るまでは。
走り始めて100kmくらい走った頃だと思います。
かつてないくらいの疲労を私の身体は感じるようになっていました。
「あれっ?いつもなら300~400kmくらい走ってもなんでもないんだけどなぁ・・・」
その時忘れていたことを思い出しました、一般的な軽自動車は『街の子』であって『山・海の子』ではないと言うことを。
強い軽自動車メーカーは燃費と利便性を確保するために血のにじむようなやり繰りをしているはず。
その中に車体の剛性や使用者の身体的負担が含まれていないとは断言できません。
おそらくこのアルトは低速時の加速力と他メーカーとの競争に勝つ燃費を得るために長距離の走行性能を犠牲にしているのではないか。
正直、通勤快速と買い物用の車です、長距離を100km/hで走る性能は想定される使用者の優先度としては低い。
至極当然と言えば当然の帰結です。
対してスバルが最後に繰り出したステラはその性能においてシフトが他メーカーの軽自動車とは異なっています(それがかの有名な自動車評論家に『焼き鳥の老舗が作った親子丼のような車』と酷評されてもです。ステラは紛れもないスバルの子です)。
低速性能60~80km/hに達する加速力は劣り気味ですが、60km/hを超える頃からは明らかに勝ってきます。
例えれば普段ぼーっとしてるさえないメガネっ娘がある場所でメガネを外して結った髪を解いた途端物凄いとかって言うよなアレです(脱線しました)。
80km/h超えた時点で普通車並みの速力と走行安定性を発揮し、400~500km走って帰ってきても疲労感をそうそう感じない、そんな車です(若干誇張入ってますが)。
60km/hまではアルトのソツの無さに圧倒されますが、100km/hに近づくとその魅力が徐々に醒めてしまう。
何も変わる所がなく、むしろ限界が目立ち始める。
ステラは60km/hまでのやり繰りに気を遣いますが(その日その日の気分屋さんCVTをうまくなだめるのがコツです)、80km/h超えた頃からはそのエンジン音のサウンドから車体が軽くなったような伸び、電子制御のステアリングも片手でスイスイと飽きを感じさせません。
アルトは実用の子、ステラは愉しみの子って所ですか。
今回、代車を運転してみて痛感しました。
そして言いたい、ステラ様早く私の元へ帰ってきて頂戴。
あと、スバルさん・トヨタさん、お願いですからスバル伝統の軽をもう1回作ってください(じゃないと次に買う車はステラカスタムE型を探すハメになりそうです)。
Posted at 2017/01/08 12:39:36 | |
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