Porsche 911 GT1 24h Le Mans 1998
投稿日 : 2010年04月19日
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ポルシェ911 GT1の1998年モデル。
1998年ル・マン24時間耐久レースの優勝車である26号車です。
ドライバーは ローレン・アイエロ、アラン・マクニッシュ、ステファン・オルテッリ。
このミニカーはMINICHAMPSから再販されたルマン箱モデルでUnlimited Editionとなっています。
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この新型911GT1では、前年度のメルセデスベンツ・CLK‐GTR等ライバル勢の躍進に対抗すべく前後のオーバーハング延長やカーボンモノコック化などの大幅な改良を実施。
デザインもトヨタ・GT-One TS020に刺激を受けプロトタイプ的なルックスのGTカーへと変貌。
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ルーフまでを一体となったシャーシのカーボンモノコック化を実施。
ウイークポイントであったフロントセクションも新設計されカーボンモノコックに変更されています。
この設計変更に伴い燃料タンクの位置も重心近くに変更になり、カウル形状もエアロダイナミックスを優先したフォルムとなりました。
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ル・マン24時間では、ストレートスピードを稼ぐためにディフューザーの一部を塞ぐなどの対策を行い、
トヨタ・GT-One TS020と最後まで首位争いを演じ、見事1-2フィニッシュで総合優勝を獲得。
速いがトラブルが頻発するトヨタに対し、正常進化でパフォーマンスを向上させてきたポルシェに軍配があがりました。
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これで911 GT1有終の美...となるはずだったのですが...。
その後、最後のレースとなったロードアトランタでの走行中、ボディ下部の空気の抜けの悪さとオーバーハングの長さなどが複合しあって、後のメルセデスCLR同様のフロントが浮き上がり離陸。
バックフリップを演じてしまったものの、ル・マンでの発生ではなかったことが不幸中の幸いといったところでしょう。
メルセデスは大舞台での出来事であったため市販車の販売にも大きな影響を与える結果となりましたから。
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下記は911 GT1のエンジンスペック。
水冷の水平対向6気筒DOHCのツインターボの3,166ccのエンジンを搭載。
3気筒一体の水冷シリンダーを採用。
レースではGT規定によりリストリクターを装着。
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GT1規定では計25台のロードバージョンを生産することが規定されていたため、ポルシェは911 GT1 Strassenversionを開発。
(実際に市販されたのは1997年のモデルである)
エンジンはヨーロッパの排ガス規定に合わせてレーシングバージョンよりも若干ディチューンされていたが、それでも700馬力を発生。
乾燥車重1100kg、0-100km/h加速3.3秒、最高速度は378km/hに達する性能を有する。
1996年の前半にドイツ政府のコンプライアンス・テストをパスしている。
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当時の市販車と同じ涙目形状のライトとなっていますが、ポルシェのレーシングカーであることは見ればわかります。
レギュレーション変更によりオープンプロト全盛時代に入る直前に栄冠を手にした最強のGT1レーシングカーです。
ミニカーでもボディーの流れるようなラインがしっかり再現されています。
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