もう関西も朝晩の冷え込みが時に厳しい時期となりましたが、遅い夏休み(!!)をもらってインドネシアはジャカルタ駐在の友人T氏宅にお世話になってきました。
滞在中の行程については専ら奥さん同士で話し合って決めていましたが、首都ジャカルタには目立った観光スポットも少なく、2日間で建国記念塔(モナス)とその近くのイスティクラル(世界最大のモスク)、タマン・ミニ・インドネシア・インダー(インドネシア民俗テーマパーク?)をターゲットにしました。もっとも、実際にはほぼこれが精一杯でした。
在インドネシア日本国大使館の集計によるとインドネシア在留邦人数は年々増え続け、2016年には19,312人に達したそうです。うちジャカルタ特別州に半分以上の10,943人(2015年)が住まれています。
T氏は奥様と娘さん合わせて3人でマンションに暮らしておられますが、部屋は我が4人家族がお邪魔しても悠々余裕のメゾネット、さらに敷地内にはプールにジム、テニスコートにスカッシュやビリヤード場まで備わるというもので、駐在外国人向けのものはだいたいこのような水準だそうですが日本の感覚では超リッチな物件です。さらにメイドを雇うのも一般的で(勤務日数はまちまち)、そのための部屋も備わっています。
また少なくとも日本の会社の場合現地での運転は禁止されており、通常運転手付きの車が付くそうです。メイドさんに運転手さんと、何だか毎日恐縮しまくりの生活になりそうに思いますが、これも現地の雇用を保つためという側面があるそうです(車は治安の問題もあるか)。同じ理由で、T氏の奥様も働くことはできないとのことでした。

ジャカルタ(の首都特別州)は人口・面積とも東京都区部とほぼ同等なのですが、道路インフラ・公共交通網は非常に貧弱です。こちらは降り立ったスカルノ・ハッタ国際空港からジャカルタ市内へ向かう高速道路ですが、対向車線は渋滞で完全に詰まっています。

そうこうするうちにこちらも渋滞。日本では高速の路肩を抜ける車は減りましたが、こちらはまだまだ健在!?

こちらはジャカルタ市内の大通り。中央の1車線をブロックで区切って乗合バス(トランスジャカルタ)専用レーンにしていますが、渋滞しているとやはり?時々一般車が疾走していきます。

高速道路の料金支払は電子化されていますが、このように一度停車してICカードをかざす必要があるので、料金所では一段と車が詰まります。

ジャカルタの道を行く乗用車はほとんどが日本車でした。たまに他の国のクルマもいましたが割合としては僅かで、30~40年前の日本のような感じでしょうか。写真のBMW7シリーズはロングモデルですが小排気量の「730Li」です。ちなみにこの後バスレーンを駆け抜けていきました(笑) ちなみに車型としてはSUVが多く、日本以上に「ミニバンばかり走ってる」感じです。ヴィッツなどのBセグモデルも、日本ほどには見かけませんでした。

2家族でタマン・ミニ・インドネシア・インダーへ向かうところです。このクルマはトヨタのキジャン・イノーバです。3列シートのSUVで2.4Lのディーゼルに6ATの組み合わせ。私は2列目で3人並んで乗りましたが居住性・NVHとも引っかかるところはなく、印象は良かったです。ちなみに価格は画像の2.4G(AT)で3億5010万ルピア(約290万円)とのことです。

こちらはタマン・ミニ・インドネシア・インダー内の1コマ。アルファードのエグゼクティブ・ラウンジが停まっています。「アルヴェル」などドメスティック車種だろうと勝手に思っていましたが、間違いでした(トヨタのHPラインアップにも載ってました。ヴォクシーもあります)。右に並ぶのは同じトヨタ・アヴァンツァ(シエンタとほぼ同等サイズの3列シートSUV。でもシエンタもたくさん走ってた…)の世代違いかと思われます。

夕暮れ時のジャカルタ市内を走っていると、なんと前部にミシン台を取り付けた自転車が走っていました。出張繕いのようですが、ここに限らず何度か見かけました。

ジャカルタではHVやEVはほとんど見ませんでしたが、スカルノ・ハッタ空港のゲートで搭乗待ち中に新型リーフの広告を見つけました。やっぱりインドネシアでも売ってるのかと思いましたが、帰ってインドネシア日産のサイトを見てもラインアップにはなさそうだったので、外国人(シンガポール居住者?)向けなのかもしれません。

ジャカルタを後にして、シンガポールでも2泊しました。ここはマリーナ・ベイ・サンズ・ホテルの前ですが、ご覧の通り隣にプリウス・前にはC4ピカソにA5スポーツバックと、ジャカルタとは異なり道行く車の国籍は日本並み…いや加えて韓国車も結構な数走っています。前を行く青色のヒュンダイ・ソナタ(多分)にも一度お世話になりました。

所有する車がいたので嬉しくなって近くでもう一枚(笑)。このA5スポーツバック、「1.8T」とあるので1.8TFSIのFFなのでしょう。シンガポールでは高級車も多く見かけましたが、小排気量のグレードが多かったように思います。ベンツのC・Eクラスなどでトランクリッド右上に「7G-TRONIC(もちろん「9G-」もある)」などとエンブレムが誇らしげに貼ってあるのが面白かったです。

もっとも、このように同じA5でもたまにはモディファイして元気に走るクルマもいたりします。

ジャカルタではイタリア車はほとんど見かけませんでしたが(現行500を一度見たかという程度)、シンガポールではクアトロポルテがいたり…

日本ではそうそうお目にかかれない商用車のフィアット・ドブロがいたりしました。

C-HRもちょくちょく走っていましたが、このクルマに付いている兵庫トヨタのステッカーは何なんでしょう。デビューしてそれほど経たないモデルなのに中古で流れるとも思えませんが…。海外で日本文化が人気と言っても、アルファベットのステッカーじゃアピールが弱そうな気もしますし。
以上、もちろん普通の観光もしましたが、移動時にクルマばかり見ていて(笑)集めた画像でした。
これまで海外旅行ではよくレンタカーを借りて運転していましたが、今回に関してはジャカルタの余りの渋滞の酷さやシンガポールのタクシーの便利さ(あとレンタカーに関係あるかは分かりませんが、至る所にあるロードプライシング)に触れるとあえて運転しなくても全く良かったと思います。
Posted at 2017/11/07 18:50:07 | |
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