またまた番外編です!
温泉神社に向かう途中、斐伊川上流にある「三澤神社」に行ってきました。
ナビに登録していなかったので、GoogleMapのナビで向かったのですが、これがまた、難解な指示をしてくれたので、3回も道を間違えました。
「右です」「左です」「北東です」「南西です」を連呼し
「もーわけがわからんわい!」
です。
わかってますっ!
もうこっからは歩いて探します!
で、やっと入口を発見!
街中にあって、なかなかよさげな雰囲気。
石段の先に鳥居が。
狛犬さんです。威嚇タイプではありません。
ちょっと首をかしげていて、かわいい。
さらに奥に参道を進みます。
おおっ「伊能忠敬 測量地」となっ!
こんなところまで来たんですか! すごいですねー。
左右の威嚇タイプの狛犬さんの間の石段を登ります。
由緒書きを読むと、主祭神は「阿遅鉏高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)」
漢字変換できない字が・・・
この神様は大国主命と宗像三女神の多紀理毘売命との間の子だそうです。
注目は、合祀の「分雷命(わけいかづち)」で「賀茂別雷命(かもわけいかづち)」と同じ神様になり、京都の上賀茂神社の主祭神です。
なにやら「いわれ」のありそうな神社ですね。主祭神が他では見たことないです。
ちょっと変わった場所にある随身門をくぐります
拝殿です。瓦葺の立派な建物です。境内がとてもきれいに掃除されていて、地元の人に大事にされていることがよくわかります。
左に手水舎があるので清めに行くと・・・
でたっ!!
「ゴスロリ少女」です!
どういう条件で絵を決めているんでしょうか?流派みたいなものがあるのでしょうかね?
その後、拝殿にてお参りをしようと、ふと見ると・・・
こっ これは!
「参拝の作法シリーズ」ではありませんか!
これも次回からコレクションします!
本殿は・・・
大社造り。
ここにも「雲」のような彫刻があります。
古い社ですが、手入れは行き届いています。
摂社・末社。
この木も神様です。「足守社」。2柱の男女の神様が祀られています。
「八」の文字がつくのでこの地方と関係があるのでしょうか?謎です。
こちらは「荒神社」。
右下にある石の形が・・・
何なのでしょうか?手水鉢?
明らかに加工されています。無造作に置かれています。 謎です。
では、次の番外編の神社に!
「石壺神社」です。
最初「八塩折りの酒」を入れた壺に関係する神社かと思ってきて見たら
全く関係ありませんでした。
場所は「尾原ダム」の下あたり、川の側にあります。
こじんまりした、新しく建てられたような神社です。
由緒書きを読むと、元々はダムの底に沈んでしまった村の中の川に壺のような大岩があってそれを祀っていた神社らしいです。その村は「尾原」といって八岐大蛇の尾を埋めた場所だったそうです。ダムができたため、この場所に移築したそうです。
どうりで新しいはずです。
キレイな拝殿。
本殿は大社造り風。
当時はどんな感じだったのでしょう?
境内社。
そして興味をひかれたのが、
この祠です。
名前を見ると・・・
なんと「おろち神社」
御祭神は「蛇(オロチ)神」 これは八岐大蛇の尾を埋めたから祀っているんでしょうか? 絶対関係ありデスネ。
帰り道に道のわきに「印瀬の壺神」という標識を発見!
ここは、まさしく「八塩折りの酒」を入れた壺がある場所です。
名前は知っていましたがどこにあるかわからなかったので、この発見は大変うれしい!さっそく行ってみると・・・
がーん!
工事のため通行止め。
がっかりです。
引き返します。
ということで、今回の番外編でした。
では!
オロチとの決戦の前に、クシナダヒメの両親のアシナヅチ・テナヅチについてもっとよく調べたいと思います。
天ヶ淵から少し斐伊川の上流に向かうと、「温泉神社」という神社があります。
この近くには「出雲湯村温泉」という温泉が湧いており、名前はこれから付けられたのかもしれません。
静かな森の中にあります。この神社には「足名椎・手名椎(アシナヅチ・テナヅチ)」
が祀られています。
先ほどの天ヶ淵の後ろの山「萬(万)歳山」にアシナヅチ・テナヅチが住んでいたとありますが、その山に祀られていたご神体をここに移したらしいです。
左に手水舎があります。
むむっ?
柄杓の代わりに葉っぱが・・・(榊サカキ?)
清め方がわかりませんが、推測で葉っぱを水につけ、左手、右手を払ってみます。
さすがに口につけるのは、どうかと思い・・・
頭を叩いてみました(いや、これもおかしいでしょ!?)
参道脇に立派な杉の木。2、300年は経っていますよね。
登っていくと拝殿になります。
左右に例の威嚇する狛犬さんが・・・
由緒書きもあります。
隣に写真があって山崩れが起きる前の貴重な写真が飾られています。
これらの写真から想像するに非常に古い形態の祭祀場の跡だとわかりますね。
古代からこの神様は祀られていたと考えられます。
それもそのはず、このアシナヅチ・テナヅチはあのイザナギ・イザナミから生まれた山の神「大山津見神(おおやまずみのかみ)」の子供だからです。すごく力を持った神様です。
これが写真にあった「二神岩の神像」の破片です。
本殿はこちら
やはり大社造りの丁寧に作られた社です。
その横に合祀されている神様の名前が書かれた石碑があり
でました!
少彦名命=温泉好き
とくれば、オオナムヂ=大国主神
天照大神!
わかりにくいですが、左側に「事代主」=大国主神の息子
出雲ゆかりの神様で固めております。
色が違う部分があるのは修理されているからですね。
これは地主神の摂社です。奈良の「正倉院」と同じ「校倉造(あぜくらづくり)」の凝った造形!これは初めて見ましたね。
屋根はさすがに檜皮葺きとはいかず、銅葺き。
この神社を見てわかったことから、またまた妄想が・・・
アシナヅチ・テナヅチが大山津見の神の子供ということから、古くから万歳山に祀られ、畏れ敬われていたと考えられます。山を汚すと神の怒りにふれ祟られると信じられていたに違いありません。
しかし、オロチ族にとっては、山の木を大量に伐採してマキにしないと製鉄ができません。そのために神に祟られてしまうことは避けたいはず・・・
そこで、「神殺し」です。
具体的には、呪術的に封印して一か所に封じ込めることです。妄想ですが、そのための術式が、アシナヅチ・テナヅチの娘を一人ずつ封印することではないでしょうか?
8人の娘(おそらく一緒に祀られていた守り神)を封印していき、最後の一柱が「クシナダヒメ」だったのでは?
その最後の一人の娘になったとき、アシナヅチ・テナヅチはスキを見て「万歳山」から、あの山奥の「長者屋敷」にかくれたのではないでしょうか?(代々祀ってきた住民がご神体を持ちだしたのかも)
いやーなかなかドラマチックな展開ですねー。
神話は単なる作り話ではなく、必ず何かきっかけになる事実があると思うのです。
現地の情報があると妄想も幅が広がりますネ!
今は二人とも安らかにすごしていることでしょうね。
では!
まず八重垣神社から山を下り、斐伊川を堰き止めている「尾原ダム」に向かいます。
ダムを横切る橋から、
ここも景色がよく、道も走りやすいデスネ。
そしてR314に合流し、三刀屋方面に斐伊川沿いを走っていくと・・・
天ヶ淵に到着です。
確かにオロチ臭がプンプンです。
淵を見るために河原に降りてみましょう!
目の前に広がるよどんだ流れ・・・
上流は・・・
急流のようです。下流は・・・
こちらも流れが速そうです。
つまり、上流、下流に流れの速い場所があり、ちょうどこの正面が流れが急に緩やかに深くなっており、淵を形作っているのです。言われていれば、何かいそうな雰囲気があります。
この淵の正面に「萬歳山(バンザイサン)」と呼ばれる山があり、実は当初、クシナダヒメとその両親、アシナヅチ・テナヅチが住んでいたところとされています。
こんなオロチのいるすぐ側に住んでいたなんて、不幸です。
竹林の向こうに見える山が、その「萬歳山」です。
アシナヅチ・テナヅチはオロチが襲ってくるたびに、娘らとともに、この山に逃げ込んだらしいです。
でも、娘たちは一人、二人と襲われてしまったのでしょう。
この天ヶ淵、地図で見るとよくわかることがあります。
「たたら製鉄」が行われていた「金屋子神社」周辺から陸路や小さな川を船などで下ると斐伊川に合流するのです。そして天ヶ淵あたりで川幅も広くなり大きな船で下ることができそうです。つまり、周りの山で作られた「鉄」を運搬する交通路になっている場所なのです(妄想)。
ということは八岐大蛇(オロチ族)をおびき出すには格好の場所になりそうです。
おそらく、スサノオノミコトはこの辺りで、八岐大蛇の姿を確認し、作戦を実行します。
それは、もっと下流までおびき寄せたんだと思います。
なぜならこの川沿いでは、戦うには狭く、もっと下流の開けた土地までおびき寄せる必要があったからだと思います。船に酒樽をのせて、下って行ったのかもしれません。
クシナダヒメやその両親も一緒だったと思いますので、彼らは生きた心地がしなかったでしょうね。
このあたりの詳しい描写は神楽を見るとよくわかります。(今は現代風にストーリーを変えている劇団もありますが)アシナヅチ・テナヅチが重い酒樽を一生懸命担いでクシナダヒメの座る台の前に置きます。この台、まさしく供物台。生贄の台に見えます。
震えておびえるクシナダヒメの前に大蛇たちが静かに集まってくる場面はとっても怖いですよ。
別の解釈をすると、スサノウノミコトがオロチ族にクシナダヒメを捕らえたので、屋敷で宴会をしようと、持ち掛けたのが荷物の集積場の天が淵近辺だったのかもしれません。
オロチ族の幹部や族長は、山に住んでいたのではなく、おそらく下流の開けた場所に大きな屋敷を構えて住んでいたんだと思います。
そして宴会が始まります。
続きは、次回に!
では!
伊賀武神社から、ものの数分で「元結掛けの松・八重垣神社 跡」に到着。
場所は、道路沿いの小さな駐車場みたいなところで、危うく見逃すとこでした。
元結とは、女性の長い髪を縛る紐のことで、櫛稲田姫がそれをこの松に掛けたとされています。後に、ここに生えていた松に元結を結ぶと良縁に会えるというパワースポットになったそうです。ここから八重垣神社の恋愛成就の言い伝えが始まったのでしょう。
今は残念ながら松は生えておらず切り株だけ残っています。
これがその切り株
そして重要なのが、ここにある「長者屋敷 跡」なるところです。
うっ・・・
200mね。
せっかくだから歩きましょう!
山道です。R1000ではこれないデスネ。
まだまだ続きます。ほんとにあるのか?
ありました!
山道の途中にあるちいさな空き地。
実はここに櫛稲田姫の両親である、「足名椎命・手名椎命(アシナヅチ・テナヅチ)」が暮らしていた屋敷があったとされる場所です。
鳥髪(鬼神神社あたり)の地に降り立った素戔嗚尊は斐伊川に添って下流に下っていく途中、川に箸(当時は箸はなかったので「さじ」のような食器)が流れているのを見つけ上流向かい老夫婦に会います。それがクシナダヒメの両親のアシナヅチ・テナヅチです。そこで八岐大蛇に娘を食べられているという話を聞き、大蛇退治を決心します。
ルートとしてはこのような感じでしょうか?
その時のスサノウノミコトの心情はどうだったのでしょう?
高天原を追放されるとき、手の爪をはがされ、ボロを着せられて追い出されたのだそうです。絶望の淵にありながらも、いつか汚名を返上したい・・・そう思っていたところに、オロチ退治のクエスト! しかも報酬は美しい姫君となれば、そりゃあ頑張るでしょう!
次に「八重垣神社跡地」に行ってみます。
この階段の上にあるそうです。
登ってみましょう。
上に平らな場所があり、石碑が建てられています。
新しく整備されたものでしょうね。この山のすぐ隣に県道が通っていますが、おそらく車のなかった時代は、その道も細く、この敷地ももっと広かったのではないでしょうか?
道を広げるため、移転されたとも考えられます。
大きな岩が飾られています。元の神社の石垣なのでしょうか?
磨かれたような表面です。川から引き揚げた岩でしょうか?
こちらの岩は当時からのような気配がします。変わった形。
由緒書きには、まさしくここに素戔嗚尊と櫛稲田姫の新居があったと書かれています。
確かに、ご両親の実家の近くに新居を建てる。今でもありますよね!
両親の名前の「足名椎命・手名椎命」は「足無椎、手無椎」とも解釈され、蛇を表したものという説もありますが、私は製鉄の強制労働をさせられていた人たちを表した表現だと思います。炉の火力を上げるため昼夜問わず巨大な「ふいご」を踏ませられていた人たちには、そのために片足がなかったり、手がなくなった人もいたらしいです。おそらく老夫婦はそのような強制労働をさせられ苦しんでいる者たちを救ってくれとスサノオノミコトにすがったのではないでしょうか?
オロチ族は夫婦のように働けなくなった者たちから、代わりに娘を差し出すように強制していたのでは?と妄想します。
八重垣神社を後にし、すぐ近くのある場所に向かいます。
「鏡ヶ池」です!
櫛稲田姫が化粧をするために鏡として使ったとされる、あの有名な池です。
あるんですねー。ここに。やはりこちらが最初の神社ですね。現在の有名な神社を建てるときに、この池も伝説とともに再現したんでしょう。
そして、恋愛成就の件も一緒に伝わったので、今はあんなに大盛況の社になったんですね。
素戔嗚尊が八岐大蛇退治の準備として、この水を使って「八塩折の酒」という度の強い酒を作らせたとあります。(実際に近年まで酒造りに使用されていたのだそうです)
キレイな池です。
さすがにあの占いの紙はなかったです。
さてお次は、ここで作った酒を持っていよいよ敵の本拠地に向かいますよ!
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