日本車のエアバック問題

みなさーん、おはようございます。

９月になり、異動もなく、元気な会社員なおきちです。

月初会議で再度、徹底がありました。





8月31日、国土交通省よりのお達しで、某社製エアバックのリコールの未作業の４１０万台に対し、継続車検をしてはいけない、という通達がありましたね。

当社でも、対象車種はありますが、他社車の車検も行いますからこれを検索していくのは大変です。

しかし、エアバック、これがないと、




と恐ろしい事故につながりますし、きちんと作動してくれれば安全を確保してくれるんですよね。



これが安全に作動しないから怖いんです(汗)

実は私、エアバックに関しては自動車業界に入った頃から疑問に思っていたことがありましてね。

日本の規格のエアバックは鼓膜を破ってしまったりする率が高いんですね。
「顔をパンパンに腫らした」ともよく聞きます。

欧州車は「ユーロバック」というエアバックと同じようなシステムですが、膨らむ体積は半分ぐらいなんです。

当時、当社も扱ってましたフォルクスワーゲンなどには採用されてます。




「半分の容量で大丈夫なのか？」とお思いの方もいると思います。

大丈夫なんですね。

これにはユーロバック本体だけではなく、シートにも事故の時に助けてくれる仕組みがあります。

日本車よりもお尻の座面が少し深く作っていて、なおかつ太股の裏側あたりは少し高めに作ってあるシートになっています。
そのため、衝突時、ドライバー、搭乗者が前へ飛び出しにくく作られています。
そのため、エアバックも国産車ほど大きなものは必要ない、という考えになってます。

ただ、ユーロバックがすべて正解だ、という意見もありません。２０年前ですが、故ダイアナ妃もメルセデスでお亡くなりになっています。





話は脱線しましたが、エアバックが開いた時に金属片が飛んでくる可能性がある、ということをこの未実施４１０万台のオーナーは知っているのか心配になってきました。
もちろんその中にはプレートが外れて店頭に並んでる商品車もあるでしょう。

対象車両に乗るオーナーの方、お願いですから早急にリコール作業の実施をしていただきたいです。

でないと、継続車検もできず、車検を請け負った業者、ディーラーも、車を使用するオーナー、両方が面倒なことになりかねません。陸運支局に継続車検に行ったら「これ、車検をパスできないですよ」と言われるパターンです。

ただ、このような「車検をパスできない」リコール問題ということは、相当大きな問題ということは間違いないと思われます。

以前でしたらリコールが発表される度に「またかよ…ちゃんとしたクルマ、作れよ」と言われたものですが、今は、安全に車に乗るために＝リコールとなってきつつあります。

みんカラに参加されてます皆さんも、ご自身の車にリコールが発表されました際にはお早めにリコール作業の実施をお願いしたいと思います。

まぁ、リコールがない安心、安全なクルマがイチバンですけどね。